トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
ちょっと前のことになるが、いつものように友人が来ていたときの話である。
ご存知のことかと思うが、僕の家にはファミコンがある。というかファミコンしかない。赤と白のあのアナログなファミコン*である。
ご存知のことかと思うが、僕の家にはファミコンがある。というかファミコンしかない。赤と白のあのアナログなファミコン*である。
*ファミコンはデジタルです
友人YCKがファミコンをしている間、僕はカレーを作っていた。ごくふつうのカレーである。
そのときのカレーがこれ。
じゃがいもとにんじんとたまねぎが入っている。ルウはS&B『ゴールデンカレー中辛』。
ごはんの上にかかっているのはフライドオニオン(市販)。
まあビールでも飲みながら、ファミコンでもしながら、カレーでも作るか、という非常にゆるい時間を過ごしていたわけである。雨の日曜日。
ビールは『よなよなエール』。
ところが―。
世の中はわからないものだ。ゆるーい時間に奇跡は起こった。
『忍者ハットリくん』/ハドソン(1986)
150万本売れたというこのソフト。とっても難しいのである。
甲賀忍者と思しき敵キャラを手裏剣でやっつけながら進む、右スクロールのアクションゲームだ。
僕がたまねぎを炒めていたら、友人YCKがだんだん静かになる。うまくいかなくて落ち込んでいるのかと思ったら、そうではなかった。
全16ステージ中、14ステージまで来ていた。
僕は興奮した。
なんてすごいんだ!
カレーが煮込み段階に入った頃には、YCKは『忍者ハットリくん』を制覇していた。
これがその男である*。
いい大人が、何をバカバカしいと嗤う向きもあるかも知れない。でも。僕はそうは思わない。
すごい。
だが、上には上がいたのだ。YouTubeでは23分で全クリしているツワモノがいた。
言葉もない。
友人YCKがファミコンをしている間、僕はカレーを作っていた。ごくふつうのカレーである。
そのときのカレーがこれ。
じゃがいもとにんじんとたまねぎが入っている。ルウはS&B『ゴールデンカレー中辛』。
ごはんの上にかかっているのはフライドオニオン(市販)。
まあビールでも飲みながら、ファミコンでもしながら、カレーでも作るか、という非常にゆるい時間を過ごしていたわけである。雨の日曜日。
ビールは『よなよなエール』。
ところが―。
世の中はわからないものだ。ゆるーい時間に奇跡は起こった。
『忍者ハットリくん』/ハドソン(1986)
150万本売れたというこのソフト。とっても難しいのである。
甲賀忍者と思しき敵キャラを手裏剣でやっつけながら進む、右スクロールのアクションゲームだ。
僕がたまねぎを炒めていたら、友人YCKがだんだん静かになる。うまくいかなくて落ち込んでいるのかと思ったら、そうではなかった。
全16ステージ中、14ステージまで来ていた。
僕は興奮した。
なんてすごいんだ!
カレーが煮込み段階に入った頃には、YCKは『忍者ハットリくん』を制覇していた。
これがその男である*。
*本人の許可を得て公開しています。
いい大人が、何をバカバカしいと嗤う向きもあるかも知れない。でも。僕はそうは思わない。
すごい。
だが、上には上がいたのだ。YouTubeでは23分で全クリしているツワモノがいた。
言葉もない。
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そろそろ、冷蔵庫整理の時期である。
大根が、かわいそうなことになっていた。ごめん。
大根に限らず、野菜は本来みずみずしいものだから、しなっとなっている姿は何とも憐れを誘う。ほっとかれてすねているようにも見える。そして、その原因がひとえに僕にあるのだ。まあ、しょうがないのだけれど。
大根をいかにして使うか、を考えたメニューであるが、結果、大根が足りなくなった。
大根とがんもどきの煮物。
大根は、耐熱ボウルに入れ、水を張り、米を少々いれ、電子レンジで15分くらい。手抜き下茹でである。わりとうまくいきました。
がんもは油抜きをする。下茹でした大根と一緒に、だし、酒、砂糖、味醂、塩、薄口醬油で煮る。
しらすおろし。
しらすと大根おろし。もみのりを散らし、醬油をかける。
これは貰い物のサーモン。真空パックのまま冷蔵庫の中に眠っていた。
ソテーして、和風だれをかける。和風だれは、にんにく、たまねぎ、マッシュルームを炒めて、酒をふり、コンソメスープで煮て、醬油と胡椒で味を調える。冷蔵庫に保存してあった。
ほんとはこれにも大根おろしを添えたかった。足りなくなりました。
冷蔵庫整理のメニューとしては、なかなかです。
大根が、かわいそうなことになっていた。ごめん。
大根に限らず、野菜は本来みずみずしいものだから、しなっとなっている姿は何とも憐れを誘う。ほっとかれてすねているようにも見える。そして、その原因がひとえに僕にあるのだ。まあ、しょうがないのだけれど。
大根をいかにして使うか、を考えたメニューであるが、結果、大根が足りなくなった。
大根とがんもどきの煮物。
大根は、耐熱ボウルに入れ、水を張り、米を少々いれ、電子レンジで15分くらい。手抜き下茹でである。わりとうまくいきました。
がんもは油抜きをする。下茹でした大根と一緒に、だし、酒、砂糖、味醂、塩、薄口醬油で煮る。
しらすおろし。
しらすと大根おろし。もみのりを散らし、醬油をかける。
これは貰い物のサーモン。真空パックのまま冷蔵庫の中に眠っていた。
ソテーして、和風だれをかける。和風だれは、にんにく、たまねぎ、マッシュルームを炒めて、酒をふり、コンソメスープで煮て、醬油と胡椒で味を調える。冷蔵庫に保存してあった。
ほんとはこれにも大根おろしを添えたかった。足りなくなりました。
冷蔵庫整理のメニューとしては、なかなかです。
びしょ濡れになって帰ってきて、目に飛び込んできたものは、返却期限日を迎えたDVDである。
しかも3本借りてきて、1本しか観ていない。
返しに行く。
そして、びしょ濡れになって帰ってくる。
特にどうということもないのだけれど、ジントニックを作って飲む。随分久しぶりである。
横に写っているのはバターコーン。コーンの粒と同じくらいの大きさに刻んだベーコンとたまねぎが入っている。本日の夜ごはんは以上。たまにはこんな日もあります。
強い雨と風の音を聞きながら、ジントニックを飲む。これもまた、なかなか。
ジントニックを飲みながら、つらつらと内田百閒の『御馳走帖』を読む。
この本の中に『ソツプ』なるものが何度か出てくるのだが、何を指しているのか、ぜんぜんわからなかった。
気になる。
調べてみたら、スープのことでした。
初めてゴルゴンゾーラなるチーズを食べたのはいつのことだったろうか。
見るからに恐ろしげな青黴が中に入り込んでいて、いかにも蛋白質が腐敗したであろう臭気を放っていて、口に入れるのには勇気を要すること甚だしかった。
しかし。やっぱり世界は広い。
こんなもののおいしさをきちんと理解する人がいるのだ。
そもそもブルーチーズは、本来ならダメになったチーズのはずだった。青黴が入り込んでしまったチーズを、捨ててしまうのがどうしても惜しかった食堂だか宿屋だかの主人が、知らんぷりをして客に供したところ、大変に喜ばれたことからその歴史は始まるという(だったと思う)。
僕がその魅力をほんとうに知ったのは、パスタのソースだった。そのまま食べてももちろんおいしい。でも、ゴルゴンゾーラは生クリームのソースに溶かし込んで、パスタと絡めるのがいい。
チーズの香りは(チーズに限らず食べ物はみんな)、鼻で嗅いだものと、口に含んでから感じたものは別物だと思う。印象が全くかわることがあるのだ。
ゴルゴンゾーラはまさにその典型かと思う。
さて、この日もまた友人がいたのである。
セロリ。
齢31にして知った新世界。セロリである。
サラダ。ゴルゴンゾーラのドレッシング。
みじん切りにして、バターで炒めたたまねぎに白ワインをふり、牛乳を加え、ゴルゴンゾーラを溶かして、塩、胡椒。
それを冷ましてドレッシングにした。
ゴルゴンゾーラのペンネ。
何度食べてもおいしい。うす緑色のソース。
サイコロステーキ。
友人はサイコロステーキを食べたいという。ステーキ用の肉をわざわざサイコロ型に切った。
ワインはこちら。
『ドメーヌ・ド・ラ・ロッシュ・マロー ベルジュラック』
絶対覚えられない。でも安くておいしいワイン。1,000円くらいだった。
黴の生えたチーズを出されて、食べて、素直においしいと評価できた人は、すごい。
例えば僕が、高級料亭に行ったとして(行く機会は殆どないと思うけれど)、黴の生えた鮎の塩焼きとかが出てきたら、きっと怒ると思う。
見るからに恐ろしげな青黴が中に入り込んでいて、いかにも蛋白質が腐敗したであろう臭気を放っていて、口に入れるのには勇気を要すること甚だしかった。
しかし。やっぱり世界は広い。
こんなもののおいしさをきちんと理解する人がいるのだ。
そもそもブルーチーズは、本来ならダメになったチーズのはずだった。青黴が入り込んでしまったチーズを、捨ててしまうのがどうしても惜しかった食堂だか宿屋だかの主人が、知らんぷりをして客に供したところ、大変に喜ばれたことからその歴史は始まるという(だったと思う)。
僕がその魅力をほんとうに知ったのは、パスタのソースだった。そのまま食べてももちろんおいしい。でも、ゴルゴンゾーラは生クリームのソースに溶かし込んで、パスタと絡めるのがいい。
チーズの香りは(チーズに限らず食べ物はみんな)、鼻で嗅いだものと、口に含んでから感じたものは別物だと思う。印象が全くかわることがあるのだ。
ゴルゴンゾーラはまさにその典型かと思う。
さて、この日もまた友人がいたのである。
セロリ。
齢31にして知った新世界。セロリである。
サラダ。ゴルゴンゾーラのドレッシング。
みじん切りにして、バターで炒めたたまねぎに白ワインをふり、牛乳を加え、ゴルゴンゾーラを溶かして、塩、胡椒。
それを冷ましてドレッシングにした。
ゴルゴンゾーラのペンネ。
何度食べてもおいしい。うす緑色のソース。
サイコロステーキ。
友人はサイコロステーキを食べたいという。ステーキ用の肉をわざわざサイコロ型に切った。
ワインはこちら。
『ドメーヌ・ド・ラ・ロッシュ・マロー ベルジュラック』
絶対覚えられない。でも安くておいしいワイン。1,000円くらいだった。
黴の生えたチーズを出されて、食べて、素直においしいと評価できた人は、すごい。
例えば僕が、高級料亭に行ったとして(行く機会は殆どないと思うけれど)、黴の生えた鮎の塩焼きとかが出てきたら、きっと怒ると思う。
僕がこの『ブリを買うつもりじゃなかった』を開設したのは、2006年12月である。
その後、実に10ヶ月間放置し、記事を書くようになったのは昨年の9月である。
そして、先日10,000アクセスを達成した。
何だかとっつきにくいこのブログに足繁く通って下さる方々、コメントを下さる方々、みなさまのお蔭で続けることができました。本当にありがとうございます。
さて、10,000アクセスの記念に、ずっとやろうと思っていたことがある。
ブリだ。
ブログのタイトルをこれにしたために、妙に意識するようになり、ブリをまったく使わなくなってしまったのだ。そこで、今回から『ブリ解禁』である。別に禁止していたわけでもないのだが。
友人が来ることになっていたので、ブリを買っておいた。
ブリは、酒、醬油、しょうがの搾り汁の漬け汁に漬けておく。
途中で表裏をひっくり返す。
まずはビール。
ピザは、マルゲリータ風。ちょっとしたつまみにいい。
スーパーで売っているピザクラストに、オリーブオイルと手で潰したホールトマト、モッツァレラチーズを乗せ、塩をふってオーブンで焼く。焼き上がったらバジリコの葉を散らす。
たことじゃがいものサラダ。
茹でた新メイクイーンと茹でだこを塩、胡椒、レモン汁、オリーブオイルで和えて、イタリアンパセリを散らす。
僕はこれを『地中海風』と勝手に呼んでいる。
ところで、たことじゃがいもの地中海風を盛り付けたこのお皿は最近手に入れた。アラビアの『kilta』である。デザインはKaj Frankで、『TEEMA』の前身といわれる。
若竹煮。
先日作った際に、わかめの色が悪くなってしまったのでその反省を活かす。
色よく仕上がりました。
鶏つくね焼き。
鶏ひき肉、たけのこのみじん切り、新しょうがのみじん切り、片栗粉、たまご、ナンプラーを入れてよく練る。それをフライパンで両面焼き付けた後、蓋をして蒸し焼きにする。
火が通ったら、酒、砂糖、醬油のたれをからめる。
スイートチリソースをかけていただく。
スイートチリソースは自作してみた。
にんにく、唐辛子、酢、ナンプラー、砂糖水をすり鉢でまぜる。
そして、ブリの照り焼き。
漬け汁に漬けておいたブリを、フライパンで両面焼き、酒をふって蓋をして蒸し焼きにする。
酒、醬油、味醂のたれをかけ、フライパンを傾け、たれをかけながら焼いて照りを出す。
針しょうがを添える。
お酒は『三千盛純米』。
さすがにブリはちょっと旬を過ぎたな、という感じだった。今度冬が来たら、ブリをたくさん食べようと思う。
その後、実に10ヶ月間放置し、記事を書くようになったのは昨年の9月である。
そして、先日10,000アクセスを達成した。
何だかとっつきにくいこのブログに足繁く通って下さる方々、コメントを下さる方々、みなさまのお蔭で続けることができました。本当にありがとうございます。
さて、10,000アクセスの記念に、ずっとやろうと思っていたことがある。
ブリだ。
ブログのタイトルをこれにしたために、妙に意識するようになり、ブリをまったく使わなくなってしまったのだ。そこで、今回から『ブリ解禁』である。別に禁止していたわけでもないのだが。
友人が来ることになっていたので、ブリを買っておいた。
ブリは、酒、醬油、しょうがの搾り汁の漬け汁に漬けておく。
途中で表裏をひっくり返す。
まずはビール。
ピザは、マルゲリータ風。ちょっとしたつまみにいい。
スーパーで売っているピザクラストに、オリーブオイルと手で潰したホールトマト、モッツァレラチーズを乗せ、塩をふってオーブンで焼く。焼き上がったらバジリコの葉を散らす。
たことじゃがいものサラダ。
茹でた新メイクイーンと茹でだこを塩、胡椒、レモン汁、オリーブオイルで和えて、イタリアンパセリを散らす。
僕はこれを『地中海風』と勝手に呼んでいる。
ところで、たことじゃがいもの地中海風を盛り付けたこのお皿は最近手に入れた。アラビアの『kilta』である。デザインはKaj Frankで、『TEEMA』の前身といわれる。
若竹煮。
先日作った際に、わかめの色が悪くなってしまったのでその反省を活かす。
色よく仕上がりました。
鶏つくね焼き。
鶏ひき肉、たけのこのみじん切り、新しょうがのみじん切り、片栗粉、たまご、ナンプラーを入れてよく練る。それをフライパンで両面焼き付けた後、蓋をして蒸し焼きにする。
火が通ったら、酒、砂糖、醬油のたれをからめる。
スイートチリソースをかけていただく。
スイートチリソースは自作してみた。
にんにく、唐辛子、酢、ナンプラー、砂糖水をすり鉢でまぜる。
そして、ブリの照り焼き。
漬け汁に漬けておいたブリを、フライパンで両面焼き、酒をふって蓋をして蒸し焼きにする。
酒、醬油、味醂のたれをかけ、フライパンを傾け、たれをかけながら焼いて照りを出す。
針しょうがを添える。
お酒は『三千盛純米』。
さすがにブリはちょっと旬を過ぎたな、という感じだった。今度冬が来たら、ブリをたくさん食べようと思う。
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年齢:
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性別:
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誕生日:
1977/05/04
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心のメモ(12月)
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