トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
言いたかないけど、暑いね。
そんなことをぶつぶつ言い始めたら、夏である。
梅雨の晴れ間だ。痛いような日差しが、まだ新鮮に感じられる。体がまだ夏に適応しきれていないのだ。最高気温32度なんて、おそらく9月の自分に言わせたら、まだまだほんの序の口だろう。
とはいえ、およそ9ヶ月ぶりに味わう32度は、なかなか堪えるものがある。
ずっとビールのことを考えていた。
ハートランド買って帰ろう。先送りになっていたフィッシュ&チップスを今日こそ作ろう。窓は開けっ放しだ。扇風機を回すのだ。がたがたとうるさい旧式の扇風機の音を聞きながら、キンキンに冷えたビールを飲むのだ、でも、まずはシャワーを浴びてからにしよう。ビールを飲んだら、もう1回お風呂に入るのもいいかもしれない。
そんなふうにして頭の中で夜が形作られていった。
先日、フィッシュ&チップスを作ろうと思って材料を買ってきてあったのに、眠気に負けてからそのままになっていたのである。
フィッシュ&チップスにするには、まずやっておくべきことがある。
タルタルソース作りである。
タルタルソースは、ソースっぽくてはいけない。固形分が多く、スプーンですくって食べられるくらいの固さを目指す。
みじん切りのゆでたまご、みじん切りのたまねぎ、みじん切りのパセリ、塩、胡椒、パルメザンチーズ、そしてマヨネーズ。
茹でたてのたまごを使って、混ぜたあとまだ温かいくらいのタルタルソースをつまみ食いするのが、至福である。
今回のフィッシュはメカジキ。
西友の売れ残り。3切れ398円である。
でも割引シールは貼ってなかった。
衣はこんな感じだ。
小麦粉に胡椒を加え、ビール*で溶く。
まずはチップスから揚げていく。
ポテトは冷凍。生から揚げたのでは手間もかかるし、じっさいのところ冷凍のフライドポテトのほうがカラッと揚がるのである。お赦しを願いたい。
続いてメカジキに衣をつけて揚げる。
以上、完成である。
さあ、ビールだ。
ハートランド!
このさわやかなビールが、夏を迎えた気分を盛りたてる。
そしてフィッシュ&チップス。
イギリスの台所事情のことはよく知らないけれど(というか日本以外は知らないのだけれど)一般家庭でもこんなふうにフィッシュ&チップスを出すものなのだろうか。
フィッシュ&チップスには、絶対に欠かせないもの、というのがある。
モルトビネガー。
年に数回のフィッシュ&チップスのために、この安い酢を常備しておくのだ。
モルトビネガーの酸味はやわらかいので、じゃぶじゃぶとかける。
タルタルソースは、チーズを入れすぎたかな、と思っていた。
ところが、それが却ってよかったみたいだ。
すごく、すごくおいしいタルタルソースになった。
さて、ここまでは昼間、頭の中で形成された夜にほぼ沿っている。しかし、わからないものだ。このビールとフィッシュ&チップスが意外な行動を僕にとらせることになった。
それは、ビーチ・ボーイズである。夏っぽく。
しかも、アナログで聴くのだ。このとき、僕はこの思いつきに上気した。
古いアナログ版を探し出して、埃を払う。
何年ぶりか。アナログ・レコードをかけるのは。丁寧にクリーナーをかけたつもりだったけれど、かけているうちに音がくぐもって歪んでくる。針の先に埃がたまったのだ。
針の先の埃を取り除くのもまた面倒を見ているようで気分がよい。
湿度が苦手だから、カーっと晴れたこの日はいつもよりテンションが上がっていたのだと思う。まして梅雨の晴れ間というものは、なにかご褒美のようでうれしいではないか。
ちょっと飲みすぎたのである。
そんなことをぶつぶつ言い始めたら、夏である。
梅雨の晴れ間だ。痛いような日差しが、まだ新鮮に感じられる。体がまだ夏に適応しきれていないのだ。最高気温32度なんて、おそらく9月の自分に言わせたら、まだまだほんの序の口だろう。
とはいえ、およそ9ヶ月ぶりに味わう32度は、なかなか堪えるものがある。
ずっとビールのことを考えていた。
ハートランド買って帰ろう。先送りになっていたフィッシュ&チップスを今日こそ作ろう。窓は開けっ放しだ。扇風機を回すのだ。がたがたとうるさい旧式の扇風機の音を聞きながら、キンキンに冷えたビールを飲むのだ、でも、まずはシャワーを浴びてからにしよう。ビールを飲んだら、もう1回お風呂に入るのもいいかもしれない。
そんなふうにして頭の中で夜が形作られていった。
先日、フィッシュ&チップスを作ろうと思って材料を買ってきてあったのに、眠気に負けてからそのままになっていたのである。
フィッシュ&チップスにするには、まずやっておくべきことがある。
タルタルソース作りである。
タルタルソースは、ソースっぽくてはいけない。固形分が多く、スプーンですくって食べられるくらいの固さを目指す。
みじん切りのゆでたまご、みじん切りのたまねぎ、みじん切りのパセリ、塩、胡椒、パルメザンチーズ、そしてマヨネーズ。
茹でたてのたまごを使って、混ぜたあとまだ温かいくらいのタルタルソースをつまみ食いするのが、至福である。
今回のフィッシュはメカジキ。
西友の売れ残り。3切れ398円である。
でも割引シールは貼ってなかった。
衣はこんな感じだ。
小麦粉に胡椒を加え、ビール*で溶く。
*実はビールではなく、『麦とホップ』を使用した
まずはチップスから揚げていく。
ポテトは冷凍。生から揚げたのでは手間もかかるし、じっさいのところ冷凍のフライドポテトのほうがカラッと揚がるのである。お赦しを願いたい。
続いてメカジキに衣をつけて揚げる。
以上、完成である。
さあ、ビールだ。
ハートランド!
このさわやかなビールが、夏を迎えた気分を盛りたてる。
そしてフィッシュ&チップス。
イギリスの台所事情のことはよく知らないけれど(というか日本以外は知らないのだけれど)一般家庭でもこんなふうにフィッシュ&チップスを出すものなのだろうか。
フィッシュ&チップスには、絶対に欠かせないもの、というのがある。
モルトビネガー。
年に数回のフィッシュ&チップスのために、この安い酢を常備しておくのだ。
モルトビネガーの酸味はやわらかいので、じゃぶじゃぶとかける。
タルタルソースは、チーズを入れすぎたかな、と思っていた。
ところが、それが却ってよかったみたいだ。
すごく、すごくおいしいタルタルソースになった。
さて、ここまでは昼間、頭の中で形成された夜にほぼ沿っている。しかし、わからないものだ。このビールとフィッシュ&チップスが意外な行動を僕にとらせることになった。
それは、ビーチ・ボーイズである。夏っぽく。
しかも、アナログで聴くのだ。このとき、僕はこの思いつきに上気した。
古いアナログ版を探し出して、埃を払う。
何年ぶりか。アナログ・レコードをかけるのは。丁寧にクリーナーをかけたつもりだったけれど、かけているうちに音がくぐもって歪んでくる。針の先に埃がたまったのだ。
針の先の埃を取り除くのもまた面倒を見ているようで気分がよい。
湿度が苦手だから、カーっと晴れたこの日はいつもよりテンションが上がっていたのだと思う。まして梅雨の晴れ間というものは、なにかご褒美のようでうれしいではないか。
ちょっと飲みすぎたのである。
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無題
梅雨明けはまだまだ先ですが、昨日のアレはきましたね。昨日は西荻の友人宅にお邪魔しており、道中のカーっとした日差しと熱風にあたり迎えに来てくれた友人と昼ビールを嗜んだ訳でございます。
ところで。こうも暑い日にフィッシュ&チップスを揚げるとは(驚)。
昔イギリスに3ヶ月ほど滞在していた時、美味しくて有名なフィッシュ&チップス屋に行ったのですが、私の顔ほどもある衣の厚い揚げ魚と太くて長い揚げイモにビネガーをビシャビシャかけて食べる様に当時は吃驚したものです(あ、1pintのぬるいビールを時間をかけて飲むのも)。
でも考えてみたら白身魚のフライとかきす天とか大好きなんですよね。セキヤさんの作り方だったらよろこんで食べられそう。タルタルソースにパルミジャーノを入れるのはいただき(笑)。
今日も暑かったですね。ハートランドを冷蔵庫に冷やしております。これから小規模に、居酒屋nao開店です。
ところで。こうも暑い日にフィッシュ&チップスを揚げるとは(驚)。
昔イギリスに3ヶ月ほど滞在していた時、美味しくて有名なフィッシュ&チップス屋に行ったのですが、私の顔ほどもある衣の厚い揚げ魚と太くて長い揚げイモにビネガーをビシャビシャかけて食べる様に当時は吃驚したものです(あ、1pintのぬるいビールを時間をかけて飲むのも)。
でも考えてみたら白身魚のフライとかきす天とか大好きなんですよね。セキヤさんの作り方だったらよろこんで食べられそう。タルタルソースにパルミジャーノを入れるのはいただき(笑)。
今日も暑かったですね。ハートランドを冷蔵庫に冷やしております。これから小規模に、居酒屋nao開店です。
Re:無題
naoさん、こんばんは。
いやー。暑かったですねえ。このときはもう汗だくで揚げ物です。でもビールを飲みたい欲求が勝っていました。まったく苦になりませんでした。
イギリスのフィッシュ&チップス、食べてみたいんですよね。でもなんかすごそうですねえ。イギリスに行った友人達は、みな口を揃えて、「フィッシュ&チップスは旨かった。あとは…うーん。」みたいなことを言います。
コメント、ありがとうございます!
いやー。暑かったですねえ。このときはもう汗だくで揚げ物です。でもビールを飲みたい欲求が勝っていました。まったく苦になりませんでした。
イギリスのフィッシュ&チップス、食べてみたいんですよね。でもなんかすごそうですねえ。イギリスに行った友人達は、みな口を揃えて、「フィッシュ&チップスは旨かった。あとは…うーん。」みたいなことを言います。
コメント、ありがとうございます!
Re:無題
雅子さん、こんばんは。
コエドは見つかりませんでしたか。ハートランドは、キリンビールなので見つかりやすいと思います。もしなかったら、ネットで買ってしまう、という手もあります。コエド・ビールはネットの方が近道かも知れませんね。
コメント、ありがとうございます!
コエドは見つかりませんでしたか。ハートランドは、キリンビールなので見つかりやすいと思います。もしなかったら、ネットで買ってしまう、という手もあります。コエド・ビールはネットの方が近道かも知れませんね。
コメント、ありがとうございます!
Re:無題
springさん、こんばんは。
フィッシュ&チップスって、なんか好きなんですよね。ばりばりと頬ばって、ビールで流し込む感じがなんとも好きです。
確かに夏っぽい食べ物ですね。それはやっぱりビールが欠かせないからかも知れません。
コメント、ありがとうございます!
フィッシュ&チップスって、なんか好きなんですよね。ばりばりと頬ばって、ビールで流し込む感じがなんとも好きです。
確かに夏っぽい食べ物ですね。それはやっぱりビールが欠かせないからかも知れません。
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針の先の埃
懐かしいです!!幼い頃、家の中での遊びというと、レコードだったんです。童謡、レコード付き絵本、レコード付き紙芝居。埃がたまる様子も覚えています。
ポテトもメカジキも、揚げられている姿から美味しそうだし美しいです。
セキヤさんは、一日の終わりのお食事の前に、軽く召し上がったりするのですか?それとも、すごーーくお腹が減ったままでお料理されるのですか?
ポテトもメカジキも、揚げられている姿から美味しそうだし美しいです。
セキヤさんは、一日の終わりのお食事の前に、軽く召し上がったりするのですか?それとも、すごーーくお腹が減ったままでお料理されるのですか?
Re:針の先の埃
なまさん、こんばんは。
実は僕も、小さい頃からレコードに親しんでいました。家にはレコードがたくさんありましたし、音楽を聴くことはよしとされていたので、昔のでっかいステレオ装置は、完全に僕のおもちゃでした。ロッシーニの序曲集のレコードを与えられて(子どもにもわかりやすい、という理由だったからだと思いますが)、カセットテープにダビングしたりして遊んでいましたね。変な子どもですが。
さて、僕はすごーーくおなかが減ったままで料理をします。忙しいときには昼を抜いたりもするので、その時の空腹具合といったらないです。なんか軽く食べると、ごはんを作る気が失せてしまうというのもあります。でも、作りながらのつまみ食いはします。
コメント、ありがとうございます!
実は僕も、小さい頃からレコードに親しんでいました。家にはレコードがたくさんありましたし、音楽を聴くことはよしとされていたので、昔のでっかいステレオ装置は、完全に僕のおもちゃでした。ロッシーニの序曲集のレコードを与えられて(子どもにもわかりやすい、という理由だったからだと思いますが)、カセットテープにダビングしたりして遊んでいましたね。変な子どもですが。
さて、僕はすごーーくおなかが減ったままで料理をします。忙しいときには昼を抜いたりもするので、その時の空腹具合といったらないです。なんか軽く食べると、ごはんを作る気が失せてしまうというのもあります。でも、作りながらのつまみ食いはします。
コメント、ありがとうございます!
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HN:
セキヤ
年齢:
47
性別:
男性
誕生日:
1977/05/04
職業:
会社員
趣味:
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自己紹介:
憂いのAB型
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