真夜中のにぎりめし

どうもいろいろとたて込んでおりまして…、などと言い訳をしつつ、にぎりめしである。









ところが、だ。

こうして、夜中にもそもそと頬ばるにぎりめしのなんとおいしいことか。

手抜きのはずが

ちょっとバタバタしていたので、夕食はさくっといこうと思っていた。でもお腹がすいているので、簡単かつボリュームのあるものを、と思っていた。

そこで。ステーキ食っちゃえ、となったわけである。焼くだけだし。23時を回れば、ステーキ肉だって半額で売っているじゃないか。

野菜はあるものを適当にグリルで焼く。じゃがいもは電子レンジでチンしてから。

肉は塩、胡椒をして焼き、ブランデーでフランベする。

大葉とおろし醤油でさっぱりと。






ここでよしとすればよかったわけであるが、またも頭のうしろのほうで囁く声が聞こえる…。

―「ワイン、飲みたくない？」

「いや…。でも…。」

―「飲みたいんだろ？」

「飲みたい！」

パンを焼き、クリームチーズをちょっとつけて齧る。

ワインをひとくち。ああおいしい！


とまらなくなってしまう。

結局1本空ける。




翌朝、『ああ、まただ』と後悔することになる。


でも反省しない。

春の陣

『関谷倶楽部』という会員制食事クラブが存在する。
定期的に集まって食事をするだけの集まりである。

春分の日、その春の陣を催した。

ほんとうは、お蕎麦屋さんで飲んでいるような雰囲気を、思っていたのだが、そんなしっとりした感じになるわけもなく…。いつも通りのカオスへと我々はいざなわれていくのであった。

総勢8名の集まりだったので、準備チームとしてひとりお願いした。結局、準備チームもみんなが来る前から飲んでしまう。集合を待ちながらぼつぼつ飲み始める感じが、実はとても楽しい。

飲んでみたかったアサヒの『熟撰』。

まあ、こんなもんかなという感じ。














蚕豆をつまむ。
















ビールを冷やして、みんなの到着を待つ。

















人が集まり始めたところで、そろそろ開始。

枝豆と豆腐としらすの和え物。定番。
この日、ちょっと贅沢をして、『三之助豆腐』で作ったので、豆腐がちょっとゆるい感じだ。

飽きもせず、こればっかり作るが、結局みんな喜んでくれるのでよしとする。






かき菜のピーナッツ和え。











牛蒡と豆腐のたまごとじ。上に三つ葉をのせる。

8人なので大鉢で出す。








だし巻きたまご。

この日、だし巻きたまごを5本焼いた。









お酒はこれ。

『神亀』。しっかりしてます。常温よりも燗をつけたくなるお酒。








この日のメインは天ぷら。

たらの芽、ふきのとう、いんげん、まいたけ、えびと三つ葉とたまねぎのかき揚げ。








生蕎麦も用意していたのだが、時間切れで出せなかった。

うーむ。正直たいへんでした。

準備からお手伝いしてくれた方、どうもありがとう！

予行練習としての天ぷら

ご覧のとおり、天ぷらである。

明日、来客があるのでそのための予行練習をしたわけである。家でほとんど天ぷらをしたことがないから。

まいたけ、大葉、小エビと三つ葉のかき揚げ。






結果は上々だ。


だが、ちょっと多かった。

気持ち悪いです…。

沈丁花と青菜

ハー…
沈丁花の香りがする。










『ピンポン④』／松本大洋（1997,小学館）より




花曇りの日が続いているが、ずいぶん暖かくなった。何の気なしに歩いていて、ふと沈丁花のにおいがして立ち止まったりする。沈丁花のにおいはどうして通り過ぎてから気づくのだろうと思う。


『かき菜』というのを買ってみた。初めてである。暖かくなってきたし、ほろ苦い青菜もいいなあと思って買った。菜の花と同じものらしい。

かき菜はピーナッツ和えにした。これがなかなかだ。

こういうの、春の味だなあと思う。









ピーナッツは一掴み、白ごまはピーナッツの半分くらいの量をすり鉢に入れ、粗くつぶす。










だし汁、酒、砂糖、醤油をひと煮立ちさせたものを入れる。











かき菜は湯がいて、冷まして絞って、切って浸す。

これで完成。









本日の献立はこちら。

かき菜のほかには、春菊と椎茸と塩豚の炒め物。

塩豚を拍子木に切り、にんにくと鷹の爪、椎茸、春菊と炒めたもの。これで先日の塩豚はなくなりました。






そして…。

この魅惑的な姿をしたものは！

『かにかま』である。

近頃のかにかまは実にリアルになったものだ。一瞬ほんもののタラバと見紛うまでの風貌をしている。

味はかにかまである。だが食感もずいぶん進化していると思った。

でも味はかにかまである。



さて、本日の献立をご覧いただくとおわかりかと思うが、飲む気満々だったのだ。

ビールのあとは『益荒男』。

石川県加賀市、『鹿野酒造』のお酒だ。その名に相応しく荒くれた感じだ。ガツンとくる。アルコール度数も高め。













実は、まだとってあるお酒があるのだが、本日はまだ開けない。春分の日のお楽しみである。