沈丁花と青菜

ハー…
沈丁花の香りがする。










『ピンポン④』／松本大洋（1997,小学館）より




花曇りの日が続いているが、ずいぶん暖かくなった。何の気なしに歩いていて、ふと沈丁花のにおいがして立ち止まったりする。沈丁花のにおいはどうして通り過ぎてから気づくのだろうと思う。


『かき菜』というのを買ってみた。初めてである。暖かくなってきたし、ほろ苦い青菜もいいなあと思って買った。菜の花と同じものらしい。

かき菜はピーナッツ和えにした。これがなかなかだ。

こういうの、春の味だなあと思う。









ピーナッツは一掴み、白ごまはピーナッツの半分くらいの量をすり鉢に入れ、粗くつぶす。










だし汁、酒、砂糖、醤油をひと煮立ちさせたものを入れる。











かき菜は湯がいて、冷まして絞って、切って浸す。

これで完成。









本日の献立はこちら。

かき菜のほかには、春菊と椎茸と塩豚の炒め物。

塩豚を拍子木に切り、にんにくと鷹の爪、椎茸、春菊と炒めたもの。これで先日の塩豚はなくなりました。






そして…。

この魅惑的な姿をしたものは！

『かにかま』である。

近頃のかにかまは実にリアルになったものだ。一瞬ほんもののタラバと見紛うまでの風貌をしている。

味はかにかまである。だが食感もずいぶん進化していると思った。

でも味はかにかまである。



さて、本日の献立をご覧いただくとおわかりかと思うが、飲む気満々だったのだ。

ビールのあとは『益荒男』。

石川県加賀市、『鹿野酒造』のお酒だ。その名に相応しく荒くれた感じだ。ガツンとくる。アルコール度数も高め。













実は、まだとってあるお酒があるのだが、本日はまだ開けない。春分の日のお楽しみである。