厚揚げのたまごとじと休肝日

本日の食卓はこれである。

何かが足りなくないか…。

そう。ビールが出ていないのだ。本日はさすがに肝臓を休ませようと思ったのだ。

白いごはんと大根の味噌汁。落ち着きます。




おかずは、厚揚げのたまごとじ、小松菜とお揚げの煮物。


こんなブリッとした小松菜を見るとうれしくなる。











お揚げは油抜きをする。











まず、お揚げをだし汁で煮て、酒、砂糖、塩、うすくち醤油、味醂で味をつける。










味が決まったら、小松菜の茎のほうから入れ、ひと煮立ちさせる。










小松菜の葉の部分を入れる。











あとは火を止めて蓋をして、冷ましながら味が染みこむのを待つ。










実は、小松菜が大好物である。

このお揚げもまた味がよく染みていて、おいしい。











続いて厚揚げのたまごとじ。カツとじのカツを厚揚げにかえただけ。

そばつゆを薄めたものに、くし型に切ったたまねぎを入れて煮る。










油抜きをした厚揚げを入れ、煮る。











たまごでとじる。

三つ葉をのせて完成。









当然ながらカツとじよりさっぱりしている。

甘辛いので、ごはんがすすむ。上出来だ。









どれくらいぶりだろう。休肝日。

たまにはいい。すっきりする。



本日の評価―


『よくできました』







アルコールなし、たまご以外動物性ゼロでこの満足感は評価に値します。

春野菜のスパゲティー

先日、友人が遊びに来たときのメニューである。

春らしい感じにしたいと思っていたのだ。ワインも飲んじゃおうぜー、と。


まずはビールで。

焙ったお揚げに田楽味噌を塗り、白髪ねぎを巻いて食べる。

先日、実家に帰ったら母が教えてくれたメニューである。とてもおいしい。







板わさとクリームチーズ奴。

せっかくいいカマボコと生わさびがあるので、ちょっとだけ日本酒を飲む。









ここでワインの登場となる。

カプレーゼ。

バジルではなく、ルッコラを山盛りで。これは友人のリクエストでこうしたのだが、あたりだった。

ルッコラのカプレーゼ、定番化ほぼ確実である。






蚕豆のサラダ。

塩茹でした蚕豆の皮を剥いて、塩、胡椒、オリーブオイルで和えてペコリーノチーズをかける。

蚕豆、ほんとおいしいなあ…。今年の春は蚕豆をたくさん食べるぞ、という意気込みで臨んでいるのだが、ほんとにたくさん食べている。




メインはこれ。春野菜のスパゲティー。

豚ばら肉、春キャベツ、菜の花、アスパラガス、スナックえんどう、ヤングコーンを入れたオイルソース、パルミジャーノのすりおろしをかける。

春味。





しかし、ほんとよく食べるなと思う。満腹でした。



今回の評価―


『よくできました』







季節感がよく出ています。

春の嵐とカップ酒

今日、東京は暴風だった。

実をいうと、風が強いのが大好きである。この暴風で被害を受けた方には不謹慎な発言かと思うが、僕はけっこうな上機嫌で1日を過ごしたのであった。

さて、そんな暴風の日に目に留まったものはといえば、『牛大和煮の缶詰』だ。

これ。

別に99円ショップに買いに行ったわけではない。西友（スーパー）でふつうに99円で売っていて、おや、と思って買った。

今を遡ること十数年前、中学生の僕の弁当箱にはよくこの大和煮が入っていたものだ。





缶詰かー。

そこで僕のシナプスは、缶詰からカップ酒へと連想を繫げた。何となく浮かれ気分でカップ酒なんてのもいいんじゃないか、と。

カップ酒といえば大関、と思っていたら、時代は変わっていた。

『越の寒中梅』。

ふうん。こんな地酒のワンカップもあるんだねえ…。












そこで、本日の柱はカップ酒に決まりだ。

これは先程の『牛大和煮』であるが…。

やはり、これは缶のままのほうがよかったのではないか、と思った。

量が少ないから盛り付けると貧相なのだろうか…。大変失礼ながら猫缶のように見える。さらに失礼ながら、今日び猫缶のほうがもう少しおいしそうに見える気がする…。




気を取り直して、舞茸の焼き物。











グリルパンでこんがりと焼く。

そばつゆをつけだれにして、こねぎを散らす。

焦げた香りがまた、たまらないわけです。







板わさ。

生わさびを買ってあるので、最近は板わさがお気に入りである。

正直に申し上げて、わさびは粉もチューブも生わさびを鮫皮でおろしたものとは較べものにならないと思う。





きゅうりと田楽味噌。

酒を煮きったものに砂糖と味噌を溶いた味噌だれを作り置きしてあるので、板ずりしたきゅうりにつけていただく。








以上をつまみに『越の寒中梅』をすいすいと。

いい。すごくいいけど、危険な香りだ。

あっという間である。


そこで登場するのは『五凛』。

『天狗舞』で名を馳せる『車多酒造』の山田錦100%。


これもまた、すいすいすいと…。











いやー。いい。

春の夜。


で、評価のほどは―

『よくできました』






おいしい時間を過ごしました。飲みすぎなかった僕もちょっとだけ褒めてあげたいと思う。

コーヒー通を装いつつ

コーヒーが好きである。

時には1日に1ℓくらい飲むこともある。

そこで、愛用のコーヒーカップを紹介する。

その1　アラビア・ティーマ

イッタラロゴになる前の、王冠ロゴのティーマ。

デッドストックのものをたまたま見つけて買った。大好きです。このやさしいグレーが。






その2　一柳京子さんのマグカップ

おそらく最も登場頻度の高いコーヒーカップ。陶器なのに、薄手で繊細。この静けさは他では得られない。








その3　湯呑み

最近手に入れた湯呑み。気に入っているのでコーヒーに使うこともある。








好みもあろうと思うが、陶器のぼってりした感じよりも、縁の薄いもののほうがコーヒーはおいしく飲めるのではないかと思っている。

チャンピオンたちの肉豆腐

　この動物は殺され、細かく挽きつぶされ、それから円盤型に固められて油で揚げられ、二切れのパンのあいだにはさまれる。最終製品はこんなかっこうをしている―

『チャンピオンたちの朝食』より
カート・ヴォネガットJr.／浅倉久志訳（早川書房,1984）

ハンバーガーを作ったわけではないが、先日のステーキに続いて、牛肉を使った。

肉豆腐を作ったのだ。

牛肉を食べることは珍しい。それも週に2回もなんて、もう何年もなかったのではないかと思われる。

別に嫌いなわけではない。値段が高いというのが大きな理由だ。それと独特の獣くささがあるので、ちょっと敬遠する。

でも食べるとやはり牛肉はおいしいなあと思う。




先日、来客があったときに蕎麦を出そうとして叶わず、そばつゆが大量に残っている。だから、割り下を作って肉豆腐にしようと思ったのだ。牛蒡もたっぷり入れて。

前述したように牛肉には独特の獣臭があるので、甘辛の醤油味がいいと思う。

割り下は干ししいたけをたっぷりの水で戻して、そこにそばつゆを入れたものを使った。










牛蒡はささがきにして水にさらす。











下茹でする。











鍋に斜めに薄切りにしたねぎと割り下を入れて火にかける。











煮立ったら、水切りした豆腐を手でくずしながら入れ、下茹でした牛蒡を加える。










蓋をしてしばらく煮込む。











牛肉は最後に入れ、色が変わるくらいまで煮て、できあがり。


三つ葉をかけていただく。









本日のもう一品はこちら。

無塩せきウインナーというのを買ってみた。
塩せきしていない…。要は発色剤を使っていないということのようだ。

たしかに、妙なピンク色はしていない。味はふつうです。




何だか、妙な取り合わせだが、よしとする。




さて、これから新しい試みを開始しようと思っている。

『自己評価』である。ぜんぜん新しくないが…。『ブリを買うつもりじゃなかった』では初の試みである。

では、記念すべき第1回目の評価は―。



『ふつうです』






まあ、こんなもんでしょう。