トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
―うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足らぬ。存分食えばあとが不愉快だ。
こんな思いを何度味わったろう。そして、どうしていつも不愉快になるほど食べたり飲んだりしてしまうのだろう。
ああ、今日もまた…。朝から胃が重い。頭が痛い。
昨夜のお酒である。『三千盛』純米。
さらっと飲もうと思ったのだ。
だからつまみはちまちまと。いつものお揚げも今日は1枚だけ焙った。
クリームチーズ奴。
こいつを箸の先にちょびっと。舐めるようにして、お酒をちびり。
奈良出身の友人からいただいた、本物の奈良漬。3年ものだ。もうこれだけで酔っ払いそうである。
大きな発見があったのだ。
奈良漬の漬床(横に添えてある味噌みたいなやつ)を焙ったお揚げにつけると、とてもうまい。最高のつまみじゃないか、と。
この辺からである。エンジンがかかってしまったのは。エンジンをふかすにはもうちょっとガソリンが必要だよねー、とかいって台所へ戻って、お揚げをもう一枚。
さらに追加。
さばの水煮の缶詰。大根おろしをたっぷり。こねぎを散らして、醤油をちょろりと。
つまみの分だけお酒もすすむ。
また、やってしまった。調子に乗った自分をなじる。
でも、朝起きたらちゃんと食器を片付けてあった。こんなとき、つくづく自分を褒めてあげたいと思う。
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マスオさんが独りで揚げ物をしている。
家人が皆、出掛けているのだ。
そこへやってくる氷屋さん。
代金を払おうとするが、胸ポケットに入っているはずの財布がない。
次でけっこうです、と氷屋さんは帰っていく。
食べ始めて気がつく。
『アッ このてんぷら さいふだ!!』
慣れない天ぷら作りの最中に、おそらくかがんだ拍子にでも衣の中にうっかり財布を落としてしまったのであろう。気付かずにそのまま天ぷらにしてしまった、というオチだ。
『サザエさん』/長谷川町子(姉妹社) より
さて、なぜこんな古い(おそらく昭和20年代)の『サザエさん』を引用したのか。
マスオさんが半ズボンでドット柄の前掛けをしているのがかわいいとか、揚げ物をしているコンロが気になるとか、昔は氷屋さんなんていう商売があったんだなあとか、そういうことではない。
マスオさんの作る天ぷらが『妙にうまそう』なのだ。揚げているときの『じゃー』という音も。
いくら磯野家といえども、みんな出掛けちゃうことだってある。コンビニなどない時代だ。マスオさんは一所懸命に天ぷらを作る。
Tシャツに半ズボンであることや、蚊取り線香を焚いていることなどから、季節は夏だ。お櫃も用意してあるということはちゃんとごはんも炊いたのだ。そしてビール。財布以外の天ぷらのタネは何だろう。鱧(ハモ)ってことはないだろうから、イカあたりが妥当だろうか…。
想像が膨らんでいく。
僕が食い意地が張っているせいかもしれないけれど、食べ物が描写されているシーンに釘付けになってしまうのだ。そして、頭の中にできあがるその食べ物を食べたくてしようがなくなる。
そんなシーンはいくつもある。
名作『ルパン三世 カリオストロの城』より。
カリオストロの城下町の食堂で、次元と取り合いになる『スパゲティー』。具はミートボール以外は見当たらない。色からするとおそらくトマトソースだ。きっとちょっと甘めの味付けなんじゃないかと想像する。大皿に盛られているのが何ともうまそうだ。
さらに奥に写っている藁に包まれた瓶の赤ワインもまた…。こういうお店で何となく出てくるワイン。決して高級なものではないのだろうけれど、そこがまたおいしそうだ。
銭形警部が部下と一緒にすするカップラーメン。しかも透明のプラスティックのフォークを使っている。
こういうのもおいしそうなのである。
そして、何といってもこのシーンだろう。
狙撃された後、「血が足りねえ、何でもいい、じゃんっじゃん持ってこい」といって食べるもの。
ローストチキン、ハム、ソーセージ、チーズ、パン、そしてまた、藁に包まれたワイン。
最後は、残ったのを全部まとめて口の中へ。
これがうまそう。
決しておいしそうとはいえなくても惹かれてしまうものだってある。
『ムーン・パレス』
ポール・オースター/柴田元幸訳
主人公マーコ・フォッグは大学生のときに唯一の肉親である伯父さんを亡くす。同時に経済的援助を失う。奨学金や勤労学生プログラムなどの手段を一切拒否したマーコは、貯金と、伯父さんの遺した本のコレクションを読んでは古本屋に売って生計を立てる。当然、爪に火を灯すような生活を余儀なくされる。
『…僕は食事の全面的改革に取りかかった。暑さで傷むたぐいの食品はいっさい使わないようにするのだ。六月十二日、新たな食事計画ができ上がった。粉ミルク、インスタントコーヒー、小さな袋入り食パン、以上が主食となる。加えて毎日、人類の知るもっとも廉価にしてもっとも栄養豊かな食物、卵を食べる。誘惑に耐えられなくなったときには、清水の舞台から飛び降りるつもりで、ハンバーガーかシチュー缶。これなら食べ物は腐らないし、僕も(少なくとも理論的には)餓死せずに済む。卵を一日に二個、二分半で完全な半熟に茹でる。パンは二枚、コーヒー三杯。水は好きなだけ飲んでよい。元気の出るプランとはいいがたいが、少なくともそこにはある種の幾何学的エレガンスがあった。…』
ひどい食生活だが、こういう生活をしているときの1日2枚の袋入り食パンっておいしいだろうなと思う。そして粉ミルク!この状況でこその魅力か。
極めつけはこれだ。
『イワン・デニーソヴィチの一日』
ソルジェニーツィン/木村浩訳(新潮文庫)
ソ連の強制収容所の現実を描いた小説。その食事たるや悲惨だ。
『肝じんなことは、きょうの粥(カーシャ)がとびきり上等の燕麦粥だということだ。そうめったにでないやつだ。ふだんはマガーラのやつが一日に二回、そうでなければべとべとした穀粉粥だ。燕麦粥のときは、粒のところだけでなく、つゆのところでも腹がくちくなる。だから珍重されているのだ。
シューホフはいくら自分が若いころから馬に燕麦をやっていたとはいえ、その自分がたった一掴みの燕麦を夢にまで見ようとは、我ながら思ってもみなかったことだった。』
それでも、このカーシャ(粥)を残らず食べるために内ポケットにひそませたパンの皮で残りかすまできれいに拭い取って食べる。
極限の食事だ。
僕は燕麦がどういうものか知らないけれど、きっとおいしくないのだろう。でも、こういうのも実は食べてみたくてしようがない。
きっと、こういうことだ。おいしさは味の良し悪しだけではないのだ。
様々な状況や要素が重なり合って、おいしさはできている。だからどんなひどいものでもそれが待ち焦がれた食事として描かれていると、食べたくなってしまうのではないかと思う。また、その状況、空気感の中でしか食べたくないものもある。
物を食べるシーン。おいしそう以外に感じ取ることはたくさんある。
さて、そんな気分で作ったごはんは『クリームシチュー』だ。
鶏肉を焼いて、白ワインを入れる。にんじんとたまねぎ、じゃがいもを炒める。コンソメスープとタイムを入れて煮込み、牛乳を入れる。塩、胡椒で味を調え、ブールマニエ(小麦粉とバターを同量練り合わせたもの)でとろみをつける。
敢えて古い琺瑯の器と木のスプーンで食べた。パンは食パン。
何だか、給食みたいだった。
家人が皆、出掛けているのだ。
そこへやってくる氷屋さん。
代金を払おうとするが、胸ポケットに入っているはずの財布がない。
次でけっこうです、と氷屋さんは帰っていく。
食べ始めて気がつく。
『アッ このてんぷら さいふだ!!』
慣れない天ぷら作りの最中に、おそらくかがんだ拍子にでも衣の中にうっかり財布を落としてしまったのであろう。気付かずにそのまま天ぷらにしてしまった、というオチだ。
『サザエさん』/長谷川町子(姉妹社) より
さて、なぜこんな古い(おそらく昭和20年代)の『サザエさん』を引用したのか。
マスオさんが半ズボンでドット柄の前掛けをしているのがかわいいとか、揚げ物をしているコンロが気になるとか、昔は氷屋さんなんていう商売があったんだなあとか、そういうことではない。
マスオさんの作る天ぷらが『妙にうまそう』なのだ。揚げているときの『じゃー』という音も。
いくら磯野家といえども、みんな出掛けちゃうことだってある。コンビニなどない時代だ。マスオさんは一所懸命に天ぷらを作る。
Tシャツに半ズボンであることや、蚊取り線香を焚いていることなどから、季節は夏だ。お櫃も用意してあるということはちゃんとごはんも炊いたのだ。そしてビール。財布以外の天ぷらのタネは何だろう。鱧(ハモ)ってことはないだろうから、イカあたりが妥当だろうか…。
想像が膨らんでいく。
僕が食い意地が張っているせいかもしれないけれど、食べ物が描写されているシーンに釘付けになってしまうのだ。そして、頭の中にできあがるその食べ物を食べたくてしようがなくなる。
そんなシーンはいくつもある。
名作『ルパン三世 カリオストロの城』より。
カリオストロの城下町の食堂で、次元と取り合いになる『スパゲティー』。具はミートボール以外は見当たらない。色からするとおそらくトマトソースだ。きっとちょっと甘めの味付けなんじゃないかと想像する。大皿に盛られているのが何ともうまそうだ。
さらに奥に写っている藁に包まれた瓶の赤ワインもまた…。こういうお店で何となく出てくるワイン。決して高級なものではないのだろうけれど、そこがまたおいしそうだ。
銭形警部が部下と一緒にすするカップラーメン。しかも透明のプラスティックのフォークを使っている。
こういうのもおいしそうなのである。
そして、何といってもこのシーンだろう。
狙撃された後、「血が足りねえ、何でもいい、じゃんっじゃん持ってこい」といって食べるもの。
ローストチキン、ハム、ソーセージ、チーズ、パン、そしてまた、藁に包まれたワイン。
最後は、残ったのを全部まとめて口の中へ。
これがうまそう。
決しておいしそうとはいえなくても惹かれてしまうものだってある。
『ムーン・パレス』
ポール・オースター/柴田元幸訳
主人公マーコ・フォッグは大学生のときに唯一の肉親である伯父さんを亡くす。同時に経済的援助を失う。奨学金や勤労学生プログラムなどの手段を一切拒否したマーコは、貯金と、伯父さんの遺した本のコレクションを読んでは古本屋に売って生計を立てる。当然、爪に火を灯すような生活を余儀なくされる。
『…僕は食事の全面的改革に取りかかった。暑さで傷むたぐいの食品はいっさい使わないようにするのだ。六月十二日、新たな食事計画ができ上がった。粉ミルク、インスタントコーヒー、小さな袋入り食パン、以上が主食となる。加えて毎日、人類の知るもっとも廉価にしてもっとも栄養豊かな食物、卵を食べる。誘惑に耐えられなくなったときには、清水の舞台から飛び降りるつもりで、ハンバーガーかシチュー缶。これなら食べ物は腐らないし、僕も(少なくとも理論的には)餓死せずに済む。卵を一日に二個、二分半で完全な半熟に茹でる。パンは二枚、コーヒー三杯。水は好きなだけ飲んでよい。元気の出るプランとはいいがたいが、少なくともそこにはある種の幾何学的エレガンスがあった。…』
ひどい食生活だが、こういう生活をしているときの1日2枚の袋入り食パンっておいしいだろうなと思う。そして粉ミルク!この状況でこその魅力か。
極めつけはこれだ。
『イワン・デニーソヴィチの一日』
ソルジェニーツィン/木村浩訳(新潮文庫)
ソ連の強制収容所の現実を描いた小説。その食事たるや悲惨だ。
『肝じんなことは、きょうの粥(カーシャ)がとびきり上等の燕麦粥だということだ。そうめったにでないやつだ。ふだんはマガーラのやつが一日に二回、そうでなければべとべとした穀粉粥だ。燕麦粥のときは、粒のところだけでなく、つゆのところでも腹がくちくなる。だから珍重されているのだ。
シューホフはいくら自分が若いころから馬に燕麦をやっていたとはいえ、その自分がたった一掴みの燕麦を夢にまで見ようとは、我ながら思ってもみなかったことだった。』
それでも、このカーシャ(粥)を残らず食べるために内ポケットにひそませたパンの皮で残りかすまできれいに拭い取って食べる。
極限の食事だ。
僕は燕麦がどういうものか知らないけれど、きっとおいしくないのだろう。でも、こういうのも実は食べてみたくてしようがない。
きっと、こういうことだ。おいしさは味の良し悪しだけではないのだ。
様々な状況や要素が重なり合って、おいしさはできている。だからどんなひどいものでもそれが待ち焦がれた食事として描かれていると、食べたくなってしまうのではないかと思う。また、その状況、空気感の中でしか食べたくないものもある。
物を食べるシーン。おいしそう以外に感じ取ることはたくさんある。
さて、そんな気分で作ったごはんは『クリームシチュー』だ。
鶏肉を焼いて、白ワインを入れる。にんじんとたまねぎ、じゃがいもを炒める。コンソメスープとタイムを入れて煮込み、牛乳を入れる。塩、胡椒で味を調え、ブールマニエ(小麦粉とバターを同量練り合わせたもの)でとろみをつける。
敢えて古い琺瑯の器と木のスプーンで食べた。パンは食パン。
何だか、給食みたいだった。
先日、塩豚を作って干しておいた。
↓
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sekiya.blog.shinobi.jp/Entry/105/
明け方―。
ベランダで何やら物音がする…。
はたと気がついて窓を開けると、わが塩豚をカラスがつついていた。
慌てて部屋の中へ入れる。それからは風通しのよい窓際に干すことにした。
外は危険がいっぱいだ。
塩豚はこんな感じ。
2日ほど風にさらされて水分が抜けて、いい感じである。
カラスの被害は大したことなかった。
さて、この塩豚をどうするか。そのまま焼いて食べるのは塩分が強いので無理。やはり自家製パンチェッタとして捉えるのが妥当だ。
そして、家の冷蔵庫にはペコリーノ・ロマーノがある。
となればアマトリチャーナで決まりだ。
アマトリチャーナは『アマトリーチェ』(ローマ北部の町の名前)風というような意味らしい。
⇒参考:tomato-and-basil.com/recipe/172.html
【材料】
塩豚、ホールトマト缶、たまねぎ、ペコリーノ・ロマーノのすりおろし、にんにく、鷹の爪、オリーブオイル、塩、胡椒、スパゲティー。
塩豚は拍子木切りにしておく。
にんにくと唐辛子のオイルを作る。
塩豚とくし型に切ったたまねぎを入れて、じっくり炒める。
塩豚から脂が出て、たまねぎがしっとり半透明になったら白ワインをふり入れる。
手でつぶしたホールトマトを入れて、煮る。
煮詰まってきたらパスタの茹で汁でのばす。
塩、胡椒で味を調える。
茹で上がったパスタとペコリーノチーズを入れる。
しっかり和えたら完成。
かなりおいしいアマトリチャーナになった。
自家製塩豚。侮れない。
パンチェッタは買うと高い。この塩豚は500gで750円(100g150円)の豚バラで作ったから(多少の手間はしょうがないとしても)かなりお得感がある。
僕は食品添加物には特に敏感なほうではないけれど、加工肉のあの添加物表示を見るとどうしてもひるむ。自分で作ればその心配もない。
手間といったって、塩と胡椒をすりこんで冷蔵庫で寝かせ、あとは針金に吊るして干すだけだ。後は時間と風がおいしさを作る。
いい。こういうのが好きなんだな。
目下の敵はカラスか。
↓
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明け方―。
ベランダで何やら物音がする…。
はたと気がついて窓を開けると、わが塩豚をカラスがつついていた。
慌てて部屋の中へ入れる。それからは風通しのよい窓際に干すことにした。
外は危険がいっぱいだ。
塩豚はこんな感じ。
2日ほど風にさらされて水分が抜けて、いい感じである。
カラスの被害は大したことなかった。
さて、この塩豚をどうするか。そのまま焼いて食べるのは塩分が強いので無理。やはり自家製パンチェッタとして捉えるのが妥当だ。
そして、家の冷蔵庫にはペコリーノ・ロマーノがある。
となればアマトリチャーナで決まりだ。
アマトリチャーナは『アマトリーチェ』(ローマ北部の町の名前)風というような意味らしい。
⇒参考:tomato-and-basil.com/recipe/172.html
【材料】
塩豚、ホールトマト缶、たまねぎ、ペコリーノ・ロマーノのすりおろし、にんにく、鷹の爪、オリーブオイル、塩、胡椒、スパゲティー。
塩豚は拍子木切りにしておく。
にんにくと唐辛子のオイルを作る。
塩豚とくし型に切ったたまねぎを入れて、じっくり炒める。
塩豚から脂が出て、たまねぎがしっとり半透明になったら白ワインをふり入れる。
手でつぶしたホールトマトを入れて、煮る。
煮詰まってきたらパスタの茹で汁でのばす。
塩、胡椒で味を調える。
茹で上がったパスタとペコリーノチーズを入れる。
しっかり和えたら完成。
かなりおいしいアマトリチャーナになった。
自家製塩豚。侮れない。
パンチェッタは買うと高い。この塩豚は500gで750円(100g150円)の豚バラで作ったから(多少の手間はしょうがないとしても)かなりお得感がある。
僕は食品添加物には特に敏感なほうではないけれど、加工肉のあの添加物表示を見るとどうしてもひるむ。自分で作ればその心配もない。
手間といったって、塩と胡椒をすりこんで冷蔵庫で寝かせ、あとは針金に吊るして干すだけだ。後は時間と風がおいしさを作る。
いい。こういうのが好きなんだな。
目下の敵はカラスか。
サンドウィッチでも作ろうかな、と思ったのだ。
というか、挽き肉を見ていたらハンバーグにしようかなという気分になり、そういやサニーレタスがあったな、そろそろ使わないとなあと思い、サンドウィッチになったのだ。
パンは焼き網で焼いた。
焼色は些か野生的であるが、それがおいしいのだ。パンチがある(言い訳ではない)。
下から、パン→サニーレタス→ハンバーグ→ハンバーグソース→トマト→マヨネーズ→パン、の順。
ハンバーグソースは、ハンバーグを焼いた後のフライパンにウスターソースとケチャップ、胡椒と醤油を少々入れてひと煮立ちさせたもの。
実はもう一品ある。
アボカドディップのサンドウィッチ。
アボカドとツナ、レモン汁、塩、胡椒を混ぜただけ。トマトもはさむ。
本来ならば、このディップにはカッテージチーズもしくはリコッタチーズを入れるのだが、買い忘れました。
サンドウィッチはビールとの相性がすごくいいのだけれど、お腹が膨れて困る。
というか、挽き肉を見ていたらハンバーグにしようかなという気分になり、そういやサニーレタスがあったな、そろそろ使わないとなあと思い、サンドウィッチになったのだ。
パンは焼き網で焼いた。
焼色は些か野生的であるが、それがおいしいのだ。パンチがある(言い訳ではない)。
下から、パン→サニーレタス→ハンバーグ→ハンバーグソース→トマト→マヨネーズ→パン、の順。
ハンバーグソースは、ハンバーグを焼いた後のフライパンにウスターソースとケチャップ、胡椒と醤油を少々入れてひと煮立ちさせたもの。
実はもう一品ある。
アボカドディップのサンドウィッチ。
アボカドとツナ、レモン汁、塩、胡椒を混ぜただけ。トマトもはさむ。
本来ならば、このディップにはカッテージチーズもしくはリコッタチーズを入れるのだが、買い忘れました。
サンドウィッチはビールとの相性がすごくいいのだけれど、お腹が膨れて困る。
先日、ふと塩豚を作ってみようと思った。
↓
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そろそろ食べごろかな、と思ったのでカルボナーラを作ることにしたのだ。せっかくなので友人を呼んだ。
塩豚はこんな感じだ。
見た目はあまり変わっていない。少し汁が出ていたけれど。
どうかな。端っこのところをちょっと切って、焼いて食べてみた。
いける。これはちゃんとパンチェッタっぽい風味がある!
さて、本日のメニューは
好きな色は?と問われれば、緑色と答える。
子供の頃、12色のクレヨンの中で群を抜いて早く減っていくのは『きみどりいろ』だった。
春なので、アスパラガスを食べたくなったのだ。
アスパラガスは、根元の部分の皮をうすく剥く。
適当に切って、下茹でする。
耐熱皿にバターを塗り、茹でたアスパラに塩、胡椒。
チーズも入るので、塩分はチーズの塩味を考慮する。
パルミジャーノレッジャーノでもよいが、今回は冷蔵庫にあったペコリーノ・ロマーノを使った。
ピーラーで削ってかける。
たまごを割り入れて、オーブンで焼く。
たまごの白身が白くなったら焼き上がり。
たまごをくずしながらいただく。
さて、メインのカルボナーラである。
塩豚は、拍子木切り。
カルボナーラソースを作る。
卵黄―2個分、生クリーム―150ml、牛乳―50ml、パルミジャーノのすりおろし―大さじ3、黒胡椒を混ぜておく。
パスタを茹で始め、塩豚を中火で炒める。
脂分と旨みをしみ出させる感じで。
パスタの茹で汁を加え、乳化させる。
茹で上がったパスタを入れ、脂分をしっかり纏わせる。
必ず火を止めるか、ごく弱火にしてからソースを入れる。
さらにパルミジャーノのすりおろしと黒胡椒を挽いて、余熱でソースを温める感じで和える。
このカルボナーラ、かなりおいしかった。
その後、白ワインへ移行。
たことじゃがいものレモン和え。
茹でたじゃがいもとぶつ切りにしたゆでだこに、塩、胡椒してレモン汁を搾り、さっくりと混ぜる。オリーブオイルをじゃぶじゃぶとかけて、イタリアンパセリのみじん切りを散らす。
塩豚万歳、の夜だった。
―深夜。
音楽はなぜか『LED ZEPPELIN』になる。
この妙なテンション…。
ジミー・ペイジは僕の高校生の頃のヒーローだったのでした。
この日その他に聞いていたのは
サージェント・ペパーズとマジカル・ミステリー・ツアー。
ラトルズの上映会も。
楽しい夜でした。
さて、塩豚は今、さらにおいしくなるべく干されている。
針金ハンガーで特製フックを作って陰干し。
洗濯物とともに春風にそよぐ塩豚。
なかなかどうして誇らしげではないか。
↓
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そろそろ食べごろかな、と思ったのでカルボナーラを作ることにしたのだ。せっかくなので友人を呼んだ。
塩豚はこんな感じだ。
見た目はあまり変わっていない。少し汁が出ていたけれど。
どうかな。端っこのところをちょっと切って、焼いて食べてみた。
いける。これはちゃんとパンチェッタっぽい風味がある!
さて、本日のメニューは
- アスパラガスのオーブン焼
- 塩豚のカルボナーラ
- たことじゃがいものレモン和え
好きな色は?と問われれば、緑色と答える。
子供の頃、12色のクレヨンの中で群を抜いて早く減っていくのは『きみどりいろ』だった。
春なので、アスパラガスを食べたくなったのだ。
アスパラガスは、根元の部分の皮をうすく剥く。
適当に切って、下茹でする。
耐熱皿にバターを塗り、茹でたアスパラに塩、胡椒。
チーズも入るので、塩分はチーズの塩味を考慮する。
パルミジャーノレッジャーノでもよいが、今回は冷蔵庫にあったペコリーノ・ロマーノを使った。
ピーラーで削ってかける。
たまごを割り入れて、オーブンで焼く。
たまごの白身が白くなったら焼き上がり。
たまごをくずしながらいただく。
さて、メインのカルボナーラである。
塩豚は、拍子木切り。
カルボナーラソースを作る。
卵黄―2個分、生クリーム―150ml、牛乳―50ml、パルミジャーノのすりおろし―大さじ3、黒胡椒を混ぜておく。
パスタを茹で始め、塩豚を中火で炒める。
脂分と旨みをしみ出させる感じで。
パスタの茹で汁を加え、乳化させる。
茹で上がったパスタを入れ、脂分をしっかり纏わせる。
必ず火を止めるか、ごく弱火にしてからソースを入れる。
さらにパルミジャーノのすりおろしと黒胡椒を挽いて、余熱でソースを温める感じで和える。
このカルボナーラ、かなりおいしかった。
その後、白ワインへ移行。
たことじゃがいものレモン和え。
茹でたじゃがいもとぶつ切りにしたゆでだこに、塩、胡椒してレモン汁を搾り、さっくりと混ぜる。オリーブオイルをじゃぶじゃぶとかけて、イタリアンパセリのみじん切りを散らす。
塩豚万歳、の夜だった。
―深夜。
音楽はなぜか『LED ZEPPELIN』になる。
この妙なテンション…。
ジミー・ペイジは僕の高校生の頃のヒーローだったのでした。
この日その他に聞いていたのは
サージェント・ペパーズとマジカル・ミステリー・ツアー。
ラトルズの上映会も。
楽しい夜でした。
さて、塩豚は今、さらにおいしくなるべく干されている。
針金ハンガーで特製フックを作って陰干し。
洗濯物とともに春風にそよぐ塩豚。
なかなかどうして誇らしげではないか。
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1977/05/04
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心のメモ(10月)
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心のメモ(11月)
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心のメモ(12月)
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心のメモ(2008年1月)
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心のメモ(8月)
赤塚不二夫が死んだ/ソルジェニーツィンが死んだ/今年は蝉が少ないような気がする/パジャマを着て寝るようにした/家の近くで蜩(ひぐらし)が鳴いてた/神様、お願いだから僕の1日を36時間にしてください/ケメックスを割ってしまった/新しいケメックスを買ってきた/友人とipodを取替えっこして聴いていたら、談志の落語が入っていて感動した/
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心のメモ(9月)
中央線内に流れる相田みつをのコンテンツが異常にうざい/
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心のメモ(2008年10月)
マックの『ベーコンポテトパイ』が復活。とても嬉しい/ドムドーラを忘れるな/『三年目の浮気』を美女とデュエットするのが夢だ/
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心のメモ(2008年11月)
にわとり文庫に行ったらネコがいた/『e+』一時閉店。残念です/
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心のメモ(2008年12月)
自転車のベルを無闇に鳴らす人間が大嫌いだ/寒くなってきたので湯たんぽを出した/年末に仕事を追い込むつもりが、自分が追い込まれた/このままだと水道を止められてしまう/
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心のメモ(2009年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/分度器が欲しい/嵐のような一週間だった/もうダメだ/いや、そうでもないかも/
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心のメモ(2009年5月)
このブログをFirefoxで見てる人が10%を突破した/『1Q84』は発売日にゲットしたがまだ手をつけない/
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心のメモ(2009年6月)
檀さん、大和田さん、檀さん/笑った拍子にオナラが出た/玉の湯が廃業。超・残念/
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心のメモ(2010年3月)
まねきねこダック全否定/素敵なスリッパを買った/愛用の『シルク石鹸』メーカー製造中止。寂しい限りだ/強風に煽られてジャージの下が行方不明/
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心のメモ(2010年4月)
やましげ校長の退任がほんとうに寂しいです/
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心のメモ(2010年11月)
「返しにきたよ。」友人が持ってきてくれた傘にまるで見覚えがない。/奥田民生が『茜色の夕日』を歌っている動画を見て泣いた/カゼをひきました/
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心のメモ(2010年12月)
六本木『ABBEY ROAD』で"The Parrots"のライブに感動/
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心のメモ(2011年1月)
我が家もついに地デジ化/
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心のメモ(2011年3月)
武道館にくるりのライブを見に行った/震災当日、荻窪まで4時間くらいかけて帰ってきた/
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心のメモ(2011年5月)
J・アーヴィング『また会う日まで』読了/そろそろストーブをしまおうかと思っている/靴下の左右を揃える手間を省くためすべて同じ柄にするという新発想/『ニルスのふしぎな旅』DVDセット購入/
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心のメモ(2011年7月)
甚平を買った/坂本屋が復活してた/『いいとも打ち切り』ってあって思わず東スポを買ってしまった/魁皇関、おつかれさまでした/
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心のメモ(2012年3月)
松本大洋の『Sunny』がすごい/やっぱタモさんはすげえや/
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心のメモ(2012年4月)
洗濯機を買い替えた/『anan』表紙のしょこたんにどうしても目を奪われてしまう/
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心のメモ(2013年4月)
2年ぶりくらいにひどいカゼをひいた/
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心のメモ(2013年8月)
個人的空耳アワード2013は『金玉をつけないでよ』に決定/
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心のメモ(2014年7月)
野々村県議の会見はたしかに笑ったが、どうにも後味が悪い/
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心のメモ(2014年9月)
カイン・ハイウィンドに2度も裏切られた/
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心のメモ(2014年10月)
虫歯治療中/『ちいさこべえ』の”りつ”が超かわいい/
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心のメモ(2014年11月)
ぐんまちゃん、おめでとう/中野サンプラザにくるりを聴きに行った/
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心のメモ(2014年12月)
やりきれない出来事が多すぎる/『天城越え』という歌はよく聴くとじつに陳腐だ/
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心のメモ(2015年1月)
初詣は日本橋の小網神社に出掛けた/『相棒』スペシャルはいまいちだった/箱根駅伝を走る選手が眉毛を整えているのを見るとちょっと鼻白む/