トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
人に出したときに喜ばれるメニューというのは、自分のために作ることは少ない。
どうしたって、人に出すという気構えが先に立つから『よそ行き』の顔をしている。すまし顔の料理を自分で食べるというのは、どうにも居心地が悪いのである。
だが、今日はそんな料理を自分のために作ったのでした。
ジャーマンポテト。
みなさんとっても喜んで下さる定番メニューである。僕はビールが大好きだから、こういうのも自分のために作ってもいいのだが、最近はめっきりおもてなし料理になって、ひとりでこれを食べることが少なくなった(以前はよく作って食べていた)。
実は今日、ドイツパンを買ってきた。久しぶりにドイツパンのお店を覗いたらとってもおいしそうだったので、サンドウィッチを作ろうと思ったのだ。
すると頭の中はジャーマンポテトに繫がってしまったのだ。実に単純にできている。
サンドウィッチはこちら。
カイザーにハムとペコリーノ・ロマーノ(羊乳のチーズ)をはさんで軽くトーストしたもの。
いったんドイツ繫がりができあがってしまうと、じゃあビールも、という気持ちになってしまった。
悪い癖だ。わかってはいる。でも買いに走ってしまった。
『HOLSTEN premium』
おそらく最も手に入りやすいドイツのビール。苦めです。ホップの香りが強い。
さて、ジャーマンポテトの作り方。
【材料】
じゃがいも、たまねぎ、ブロックベーコン、ローズマリー、にんにく、オリーブオイル、白ワイン、塩、胡椒。
じゃがいもは泥を洗って、水から茹でる。
竹串がすっと入るようになるまで茹でたらすぐにざるにあげておく。
じゃがいもを茹でている間に、他の材料の下ごしらえをする。
ベーコンは厚くスライスした後、幅2cmに切る。たまねぎはくし型に切る。にんにくは包丁の腹でつぶして芯を取り除く。
フライパンににんにくをオリーブオイルを入れて、アーリオオーリオを作る。
にんにくがきつね色になったらローズマリーを入れて、オイルに香りを移す。
じゃがいもにはローズマリーの香りがよく合う。
たまねぎとベーコンを加え、じっくり炒める。
ベーコンをカリッとさせ、たまねぎの甘みを引き出すつもりで。
これくらいまできたらOK。
白ワインをふりかけ、塩、胡椒。
茹で上がったじゃがいもはコロコロに切る。皮は剥いても剥かなくてもよい。
僕はじゃがいもの皮の香りが好きなので、新じゃがじゃなくても剥かない。
フライパンにじゃがいもを入れて和える。
これで完成でもいいのだが、ここでもうひと手間かける。
耐熱皿に移してオーブンへ。
200℃で10分。
このひと手間で味がじゃがいもにしみ込んでおいしくなる。
実は、ジャーマンポテトが何たるかをよく知らないので、何となく作っていたらこのやり方になった。みんな喜んでくれるので、よしとしている。特にローズマリーはピタリときたと思う。
余談だが、『MONSTER』(浦沢直樹)の最終話でグリマーさんの墓に手向けられるビールは『HOLSTEN』である。
どうしたって、人に出すという気構えが先に立つから『よそ行き』の顔をしている。すまし顔の料理を自分で食べるというのは、どうにも居心地が悪いのである。
だが、今日はそんな料理を自分のために作ったのでした。
ジャーマンポテト。
みなさんとっても喜んで下さる定番メニューである。僕はビールが大好きだから、こういうのも自分のために作ってもいいのだが、最近はめっきりおもてなし料理になって、ひとりでこれを食べることが少なくなった(以前はよく作って食べていた)。
実は今日、ドイツパンを買ってきた。久しぶりにドイツパンのお店を覗いたらとってもおいしそうだったので、サンドウィッチを作ろうと思ったのだ。
すると頭の中はジャーマンポテトに繫がってしまったのだ。実に単純にできている。
サンドウィッチはこちら。
カイザーにハムとペコリーノ・ロマーノ(羊乳のチーズ)をはさんで軽くトーストしたもの。
いったんドイツ繫がりができあがってしまうと、じゃあビールも、という気持ちになってしまった。
悪い癖だ。わかってはいる。でも買いに走ってしまった。
『HOLSTEN premium』
おそらく最も手に入りやすいドイツのビール。苦めです。ホップの香りが強い。
さて、ジャーマンポテトの作り方。
【材料】
じゃがいも、たまねぎ、ブロックベーコン、ローズマリー、にんにく、オリーブオイル、白ワイン、塩、胡椒。
じゃがいもは泥を洗って、水から茹でる。
竹串がすっと入るようになるまで茹でたらすぐにざるにあげておく。
じゃがいもを茹でている間に、他の材料の下ごしらえをする。
ベーコンは厚くスライスした後、幅2cmに切る。たまねぎはくし型に切る。にんにくは包丁の腹でつぶして芯を取り除く。
フライパンににんにくをオリーブオイルを入れて、アーリオオーリオを作る。
にんにくがきつね色になったらローズマリーを入れて、オイルに香りを移す。
じゃがいもにはローズマリーの香りがよく合う。
たまねぎとベーコンを加え、じっくり炒める。
ベーコンをカリッとさせ、たまねぎの甘みを引き出すつもりで。
これくらいまできたらOK。
白ワインをふりかけ、塩、胡椒。
茹で上がったじゃがいもはコロコロに切る。皮は剥いても剥かなくてもよい。
僕はじゃがいもの皮の香りが好きなので、新じゃがじゃなくても剥かない。
フライパンにじゃがいもを入れて和える。
これで完成でもいいのだが、ここでもうひと手間かける。
耐熱皿に移してオーブンへ。
200℃で10分。
このひと手間で味がじゃがいもにしみ込んでおいしくなる。
実は、ジャーマンポテトが何たるかをよく知らないので、何となく作っていたらこのやり方になった。みんな喜んでくれるので、よしとしている。特にローズマリーはピタリときたと思う。
余談だが、『MONSTER』(浦沢直樹)の最終話でグリマーさんの墓に手向けられるビールは『HOLSTEN』である。
PR
娼婦風スパゲティ(スパゲティ・プッタネスカ)という料理がある。
娼婦が家にある食材で作って客にふるまったのが始まりだとか、仕事を終えた娼婦が作って食べていたのだ、とかいろいろな説があるようだが、とても素晴らしいネーミングだと思う。
材料も買い置きの缶詰、瓶詰だけで作ることができる。そしてとてもおいしい。トマト系スパゲティの中でも、一番好きかもしれない。
そして、娼婦風スパゲティーといえば、これだ。
トニオ・トラサルディーが作った娼婦風スパゲティー。
億泰の虫歯を治したあのスパゲティーだ。
『ジョジョの奇妙な冒険 33巻』(集英社)
/荒木飛呂彦
ジョジョの中でも最も印象的な料理と言ってもいいと思う。
【材料】
アンチョビフィレ―2~3枚、ブラックオリーブ―12個、ケイパー―大さじ1/2、ホールトマト―1缶、にんにく―1かけ、鷹の爪―1本、スパゲティー、オリーブオイル、塩、胡椒
アンチョビは細かく刻む。オリーブは4つに切る。ケイパーはみじん切り。ホールトマトは手でつぶしておく。鷹の爪はふたつにちぎって中の種を除いておく。
フライパンにつぶしたにんにくとオリーブオイルを入れ、弱火にかける。
にんにくがきつね色になったら鷹の爪を入れ、辛味をオイルにうつす。
弱火のままアンチョビを入れる。フライパンをゆすって、アンチョビが溶けたくらいでオリーブとケイパーを入れる。
ホールトマトを入れ、煮込む。煮詰まったらパスタの茹で汁でのばす。フライパンをゆすって乳化させる。
塩・胡椒で味を調える※。
※アンチョビ、ケイパー、オリーブに塩気があるので、味をみながら慎重に。
茹で上がったパスタと和えて完成。
かなりお手軽料理だが、とってもおいしい。大好きです。
ただ誠に遺憾ながら、僕の作った娼婦風スパゲティーでは虫歯の治療は不可能である。
娼婦が家にある食材で作って客にふるまったのが始まりだとか、仕事を終えた娼婦が作って食べていたのだ、とかいろいろな説があるようだが、とても素晴らしいネーミングだと思う。
材料も買い置きの缶詰、瓶詰だけで作ることができる。そしてとてもおいしい。トマト系スパゲティの中でも、一番好きかもしれない。
そして、娼婦風スパゲティーといえば、これだ。
トニオ・トラサルディーが作った娼婦風スパゲティー。
億泰の虫歯を治したあのスパゲティーだ。
『ジョジョの奇妙な冒険 33巻』(集英社)
/荒木飛呂彦
ジョジョの中でも最も印象的な料理と言ってもいいと思う。
【材料】
アンチョビフィレ―2~3枚、ブラックオリーブ―12個、ケイパー―大さじ1/2、ホールトマト―1缶、にんにく―1かけ、鷹の爪―1本、スパゲティー、オリーブオイル、塩、胡椒
アンチョビは細かく刻む。オリーブは4つに切る。ケイパーはみじん切り。ホールトマトは手でつぶしておく。鷹の爪はふたつにちぎって中の種を除いておく。
フライパンにつぶしたにんにくとオリーブオイルを入れ、弱火にかける。
にんにくがきつね色になったら鷹の爪を入れ、辛味をオイルにうつす。
弱火のままアンチョビを入れる。フライパンをゆすって、アンチョビが溶けたくらいでオリーブとケイパーを入れる。
ホールトマトを入れ、煮込む。煮詰まったらパスタの茹で汁でのばす。フライパンをゆすって乳化させる。
塩・胡椒で味を調える※。
※アンチョビ、ケイパー、オリーブに塩気があるので、味をみながら慎重に。
茹で上がったパスタと和えて完成。
かなりお手軽料理だが、とってもおいしい。大好きです。
ただ誠に遺憾ながら、僕の作った娼婦風スパゲティーでは虫歯の治療は不可能である。
台所でスパゲティーをゆでているときに、電話がかかってきた。僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。それはスパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だった。
電話のベルが聞こえたとき、無視してしまおうかとも思った。スパゲティーはゆであがる寸前だったし、クラウディオ・アバドは今まさにロンドン交響楽団をその音楽的ピークに持ちあげようとしていたのだ。しかしそれでも僕はやはりガスの火を弱め、居間に行って受話器をとった。
『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』
/村上春樹(1994,新潮社)より
スパゲティーを人に作って出す機会は多いけれど、僕にとってスパゲティーは自分のために作って自分で食べる料理だ。特に理由はないのだけれど、何となく。
ここのところ、自分だけのために料理をすることがなかった。久しぶりにひとりで食事なので、スパゲティーを作ることにした。
冷蔵庫の中に鶏肉のオーブン焼きが残っていた(この間『謎のクロック・マダム』を作ったときのものだ)。野菜室には萎びかけたほうれんそうもある。生クリームの買い置きもあるので、作るものは決まりだ。
鶏のオーブン焼きとほうれんそうのクリームトマトソースのスパゲティー。
作り方はこれ↓
sekiya.blog.shinobi.jp/Entry/30/
落ち着いてワインも飲む。
ル・コック・ルージュ。安いワインだけれど、わりとしっかりしていて好きです。
そしてラベルがかわいい。
ひとりでゆっくり食事というのも、実はとても楽しいことだと思う。
/村上春樹(1994,新潮社)より
スパゲティーを人に作って出す機会は多いけれど、僕にとってスパゲティーは自分のために作って自分で食べる料理だ。特に理由はないのだけれど、何となく。
ここのところ、自分だけのために料理をすることがなかった。久しぶりにひとりで食事なので、スパゲティーを作ることにした。
冷蔵庫の中に鶏肉のオーブン焼きが残っていた(この間『謎のクロック・マダム』を作ったときのものだ)。野菜室には萎びかけたほうれんそうもある。生クリームの買い置きもあるので、作るものは決まりだ。
鶏のオーブン焼きとほうれんそうのクリームトマトソースのスパゲティー。
作り方はこれ↓
sekiya.blog.shinobi.jp/Entry/30/
落ち着いてワインも飲む。
ル・コック・ルージュ。安いワインだけれど、わりとしっかりしていて好きです。
そしてラベルがかわいい。
ひとりでゆっくり食事というのも、実はとても楽しいことだと思う。
『ビッグ・バン・ブーな退屈』の異名をとる、O氏という友人がいるのだが、彼とカレー部を作ることにした。
活動内容は特に決まっていなくて、どこかで食べたカレーを適当に報告しあう、みたいな感じである。ゆるい。
実は昔、O氏と『Milky Groovy Club』という音楽サークルを作ったことがあった。心ある音楽ファンのためのサークルだったのだが(ちゃんとサークルのロゴもあった)、1回も活動しないままどこかに消えた。
そういうものだ。
さて、カレー部だから、まずはうまいカレーを作ろうということになったのだ。結果から言うと、カレーは絶品だった。ルウは使わず、きちんと作った。
まずはたまねぎ。
繊維に沿って薄切りにしたたまねぎは、電子レンジで半透明になるくらいまで加熱する。
これをやることで、たまねぎの炒め時間を短縮できる。
大体10分くらい加熱したら、鍋に油をひいて炒める。
あめ色になるまで、根気よく。
たまねぎが焦げないように気をつけながら、肉の下処理をする。
肉は鶏手羽元。強めに塩、胡椒して、カレー粉を擦り込む。
バットに並べたら、ヨーグルトに漬けて冷蔵庫でなじませる。
野菜のペーストを作る。
じゃがいも、にんじん、セロリ、湯剥きしたトマト、りんごをフードプロセッサーでペーストにする。
たまねぎがあめ色になったら、すりおろしたしょうが、つぶしたにんにくを入れてさらに炒める。
しょうが、にんにくは焦げやすいので、入れたら手を休めないようにする。
香ばしくなったら、ローリエ、カレー粉を入れ、火を止めて練るように混ぜる。
これでカレーペーストの完成。味のベースだ。
今回使ったカレー粉はこれ。
『Madras Curry Powder』。
カレーペーストに、野菜のペースト、マンゴーチャツネ、水、固形スープのもとを入れ、赤ワインを入れて、煮込んでいく。
煮込むときにナッツを入れる。
ピーナッツをすりこぎで砕いて、一緒に煮込む。
しばらく煮込んだら、肉を焼く。
肉にしっかり焼色をつけることが大事。
フライパンを熱したら先程の鶏手羽元を皮面から焼く。両面にしっかり焼色をつけたら、白ワインを入れ、煮る。
白ワインの水分がなくなってきたら、鶏手羽元を鍋に移して一緒に煮込む。
あとは焦げつかないようにときどきかき混ぜながら弱火でじっくり煮込む。
煮込みが終わったら、塩、胡椒で味を調え、牛乳とバターを加える。
最後に、追加のカレー粉、ガラムマサラを入れ、ダマにならないように混ぜたら火を止め、蓋をして少し落ち着かせる。
これで完成。
炊き立てのごはんの上にフライドオニオンをかけて、そこにカレー。
この日、カレーにかかった所要時間は、4時間弱だった。
さて、4時間もの間、我々はただカレーを作っていたわけではない。
ちゃんとビールを飲んでいた。カレーができあがる頃には、我々もけっこうできあがっていた。
これはO氏の差し入れ。
ヒューガルテンの『アダムとイブ』。
乾杯からいきなりこれ。
『銀河高原ビール』。
ヤッホー・ブルーイングの『オーガニックビール信州燦燦』
これもO氏の差し入れ。
あとはいつもどおり、サッポロ黒ラベルとヱビス。
つまみはたけのこの天ぷら。
西友のお惣菜コーナーで揚げたてが出てきたので買った。おいしかったです。春の味。
カレーに入れた残りのピーナッツもポリポリとつまんだ。
ちなみに、カレーのおかわりは目玉焼き乗せだった。
カレー。すごい料理だ。夢中になる。
さて、カレーを堪能した後は、ファミコンである。
スーパーマリオと魔界村だ。
酔っていたせいもある。だが、我々は一体どれくらいマリオたちを殺しただろう。
画像では、わかりづらいかもしれないが、我がマリオがクリボーにやられたときの写真だ。
結局、午前5時くらいまでやっていた。
いいオトナがこんなことをするなんて…。
でも僕はこういうの好きです。
翌朝目覚めたとき、鍋の中にはまだカレーが残っている。
ランチは、そう。
『カレーチャーハン』である。
カレーチャーハンはどうってことないように思えるが、ごはんをチャーハンにするだけで、違うものになる。
もう一品。
『みんみん』の餃子だ。
中国の毒餃子騒動以来、ずっと食べたかったのだ。餃子を。
これはもう、ランチからビールです。
カレー部とはいえ、カレー漬けのような週末だった。
明日もまだカレーを食べることになるだろうから、今夜くらいは違うものを食べようかと思う。
突然だが、カレー部の週末を彩った音楽たちを紹介しておこうと思う。
『WAKE UP...IT'S TOMORROW』
『THE WORLD IN A SEA SHELL』
/Strawberry Alarm Clock
『SPICED WITH BRAZIL』
/SONIA ROSA with YUJI OHNO
『A MARK ON THE PANE』
『A Plea en Vendredi』
/Tamas Wells
『Dreams Come True』
/Judee Sill
『24時』
/サニーデイ・サービス
『球体の奏でる音楽』
/小沢健二
『ロードショー』
/古里おさむ
活動内容は特に決まっていなくて、どこかで食べたカレーを適当に報告しあう、みたいな感じである。ゆるい。
―「この前、***のカレー食ったよ。」おそらくこんな感じだろう。
―「ふうん。で、どうだった?」
―「まあ、普通。」
実は昔、O氏と『Milky Groovy Club』という音楽サークルを作ったことがあった。心ある音楽ファンのためのサークルだったのだが(ちゃんとサークルのロゴもあった)、1回も活動しないままどこかに消えた。
そういうものだ。
さて、カレー部だから、まずはうまいカレーを作ろうということになったのだ。結果から言うと、カレーは絶品だった。ルウは使わず、きちんと作った。
まずはたまねぎ。
繊維に沿って薄切りにしたたまねぎは、電子レンジで半透明になるくらいまで加熱する。
これをやることで、たまねぎの炒め時間を短縮できる。
大体10分くらい加熱したら、鍋に油をひいて炒める。
あめ色になるまで、根気よく。
たまねぎが焦げないように気をつけながら、肉の下処理をする。
肉は鶏手羽元。強めに塩、胡椒して、カレー粉を擦り込む。
バットに並べたら、ヨーグルトに漬けて冷蔵庫でなじませる。
野菜のペーストを作る。
じゃがいも、にんじん、セロリ、湯剥きしたトマト、りんごをフードプロセッサーでペーストにする。
たまねぎがあめ色になったら、すりおろしたしょうが、つぶしたにんにくを入れてさらに炒める。
しょうが、にんにくは焦げやすいので、入れたら手を休めないようにする。
香ばしくなったら、ローリエ、カレー粉を入れ、火を止めて練るように混ぜる。
これでカレーペーストの完成。味のベースだ。
今回使ったカレー粉はこれ。
『Madras Curry Powder』。
カレーペーストに、野菜のペースト、マンゴーチャツネ、水、固形スープのもとを入れ、赤ワインを入れて、煮込んでいく。
煮込むときにナッツを入れる。
ピーナッツをすりこぎで砕いて、一緒に煮込む。
しばらく煮込んだら、肉を焼く。
肉にしっかり焼色をつけることが大事。
フライパンを熱したら先程の鶏手羽元を皮面から焼く。両面にしっかり焼色をつけたら、白ワインを入れ、煮る。
白ワインの水分がなくなってきたら、鶏手羽元を鍋に移して一緒に煮込む。
あとは焦げつかないようにときどきかき混ぜながら弱火でじっくり煮込む。
煮込みが終わったら、塩、胡椒で味を調え、牛乳とバターを加える。
最後に、追加のカレー粉、ガラムマサラを入れ、ダマにならないように混ぜたら火を止め、蓋をして少し落ち着かせる。
これで完成。
炊き立てのごはんの上にフライドオニオンをかけて、そこにカレー。
この日、カレーにかかった所要時間は、4時間弱だった。
さて、4時間もの間、我々はただカレーを作っていたわけではない。
ちゃんとビールを飲んでいた。カレーができあがる頃には、我々もけっこうできあがっていた。
これはO氏の差し入れ。
ヒューガルテンの『アダムとイブ』。
乾杯からいきなりこれ。
『銀河高原ビール』。
ヤッホー・ブルーイングの『オーガニックビール信州燦燦』
これもO氏の差し入れ。
あとはいつもどおり、サッポロ黒ラベルとヱビス。
つまみはたけのこの天ぷら。
西友のお惣菜コーナーで揚げたてが出てきたので買った。おいしかったです。春の味。
カレーに入れた残りのピーナッツもポリポリとつまんだ。
ちなみに、カレーのおかわりは目玉焼き乗せだった。
カレー。すごい料理だ。夢中になる。
さて、カレーを堪能した後は、ファミコンである。
スーパーマリオと魔界村だ。
酔っていたせいもある。だが、我々は一体どれくらいマリオたちを殺しただろう。
画像では、わかりづらいかもしれないが、我がマリオがクリボーにやられたときの写真だ。
結局、午前5時くらいまでやっていた。
いいオトナがこんなことをするなんて…。
でも僕はこういうの好きです。
翌朝目覚めたとき、鍋の中にはまだカレーが残っている。
ランチは、そう。
『カレーチャーハン』である。
カレーチャーハンはどうってことないように思えるが、ごはんをチャーハンにするだけで、違うものになる。
もう一品。
『みんみん』の餃子だ。
中国の毒餃子騒動以来、ずっと食べたかったのだ。餃子を。
これはもう、ランチからビールです。
カレー部とはいえ、カレー漬けのような週末だった。
明日もまだカレーを食べることになるだろうから、今夜くらいは違うものを食べようかと思う。
突然だが、カレー部の週末を彩った音楽たちを紹介しておこうと思う。
『WAKE UP...IT'S TOMORROW』
『THE WORLD IN A SEA SHELL』
/Strawberry Alarm Clock
『SPICED WITH BRAZIL』
/SONIA ROSA with YUJI OHNO
『A MARK ON THE PANE』
『A Plea en Vendredi』
/Tamas Wells
『Dreams Come True』
/Judee Sill
『24時』
/サニーデイ・サービス
『球体の奏でる音楽』
/小沢健二
『ロードショー』
/古里おさむ
先日、妹が北海道に旅行に行った。
かにを買ったのだ。
かにが届く日に合わせて帰ってくるように言われていた。もちろん食べに行きました。
ずわいがに。
たらばがに。
届いたかにはまだ生きていた。かわいそうなのですぐに真水につけてしまう。ごめんね。おいしくいただくからね。
かに鍋は味噌仕立てである。鶏団子と野菜を入れる。
かにの甲羅をオーブンで焼いたものを土鍋で煮てだしをとる。
鶏団子は、鶏ひき肉にねぎのみじん切り、しょうがの絞り汁、たまご(全卵)、酒、塩、片栗粉を入れ、白っぽくなるまでしっかり練る。筋肉痛になるくらいまでこねるのがふかふかの鶏団子を作るコツだ。
かにのだしに鶏団子を入れ、火が通ったら白菜の葉の部分以外の野菜を入れる。味噌を溶かしいれ、ひと煮立ちしたら白菜の葉の部分を入れる。ほんの少し味醂を入れる。
あとは、かにを投入し、蓋をしてしばし待つ。かにに火が通り過ぎてしまっては台無しだ。
スープをひとくち。
「!」
なんておいしいのでしょう!これはうまみの洪水だ!
はじめのうちこそうまいうまい言いながら食べていたのが、しばらくすると一家4人無言である。かにの身をほぐすのに夢中だ。
たまに聞こえるのは歎息とも何ともつかないような吐息が漏れる音だけだ。
こんな感想は、凡庸なグルメレポーターのコメントのようで空恥ずかしいが、甘いのだ。かに。ほんとに甘い。
あー、年に1回くらいこんなおいしい思いをするのもいいなあ。ほんとにおいしかった。
いくらの醤油漬けも買ってあった。
ごはんの上にかけていただく。これもまたおいしい。当然ごはんを食べ過ぎてしまう。
最後は雑炊だ。
うまみをすべて溶かしこんだスープで作る雑炊。どんな状態だろうとこいつをいただかなくては憾みが残る。
もう食べられないはずなのに、おかわりをしてしまう。
うーん。幸せです。
このあと、日付が変わるくらいまで苦しくて動けなかった。
かにを買ったのだ。
かにが届く日に合わせて帰ってくるように言われていた。もちろん食べに行きました。
ずわいがに。
たらばがに。
届いたかにはまだ生きていた。かわいそうなのですぐに真水につけてしまう。ごめんね。おいしくいただくからね。
かに鍋は味噌仕立てである。鶏団子と野菜を入れる。
かにの甲羅をオーブンで焼いたものを土鍋で煮てだしをとる。
鶏団子は、鶏ひき肉にねぎのみじん切り、しょうがの絞り汁、たまご(全卵)、酒、塩、片栗粉を入れ、白っぽくなるまでしっかり練る。筋肉痛になるくらいまでこねるのがふかふかの鶏団子を作るコツだ。
かにのだしに鶏団子を入れ、火が通ったら白菜の葉の部分以外の野菜を入れる。味噌を溶かしいれ、ひと煮立ちしたら白菜の葉の部分を入れる。ほんの少し味醂を入れる。
あとは、かにを投入し、蓋をしてしばし待つ。かにに火が通り過ぎてしまっては台無しだ。
スープをひとくち。
「!」
なんておいしいのでしょう!これはうまみの洪水だ!
はじめのうちこそうまいうまい言いながら食べていたのが、しばらくすると一家4人無言である。かにの身をほぐすのに夢中だ。
たまに聞こえるのは歎息とも何ともつかないような吐息が漏れる音だけだ。
こんな感想は、凡庸なグルメレポーターのコメントのようで空恥ずかしいが、甘いのだ。かに。ほんとに甘い。
あー、年に1回くらいこんなおいしい思いをするのもいいなあ。ほんとにおいしかった。
いくらの醤油漬けも買ってあった。
ごはんの上にかけていただく。これもまたおいしい。当然ごはんを食べ過ぎてしまう。
最後は雑炊だ。
うまみをすべて溶かしこんだスープで作る雑炊。どんな状態だろうとこいつをいただかなくては憾みが残る。
もう食べられないはずなのに、おかわりをしてしまう。
うーん。幸せです。
このあと、日付が変わるくらいまで苦しくて動けなかった。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
おすすめ音楽
『Pocketful of Poetry』
Mindy Gledhill
この数ヶ月、僕は「ミンディ・グレッドヒルは分かってる!」と叫び続けてきた。この人のアルバムからはポップってのはこういうものさ、という自信が滲み出ていると思う。tr. 2『Trouble No More』がツボ中のツボ。僕の好物ばっかりいっぱい詰まってる。決して大袈裟な表現ではなく、棄て曲なし、最高に幸せな30分あまり。
『D'ACCORD』
SERGE DELAITE TRIO with ALAIN BRUEL
アトリエサワノのピアノトリオが大好きです。2枚同時発売のうちの1枚。これはピアノトリオにアコーディオンを加えた演奏。明るい休日のランチ。冷えた白ワイン飲みたくなる感じ。
J.S. Bach/Goldberg Variations
Simone Dinnerstein
ゴルトベルク変奏曲からグールドの影を拭いきれないのは仕方がない。この人の演奏には”脱・グールド”みたいな気負いはなく、曲に対してもグールドに対しても愛情に満ちていて、丁寧で、やさしくてすごく好きです。
リンク
カウンター
最新記事
(12/20)
(12/01)
(10/17)
(07/25)
(05/26)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
セキヤ
年齢:
47
性別:
男性
誕生日:
1977/05/04
職業:
会社員
趣味:
料理
自己紹介:
憂いのAB型
ブログ内検索
アクセス解析
NINJA TOOLS
ひとくちメモ
心のメモ(10月)
腰が痛い/引っ越そうと思っている/ハナレグミのライブに行ったらスチャダラが出てきて『今夜はブギー・バック』を歌った/10年ぶりくらいでエヴィスのジーンズを買った/西荻のカフェ『11(イレブン)』が11/11で閉店。残念です/会社のPCがクラッシュ。困った/羊頭狗肉を本当に行っていた店がモスクワにあった/
ひとくちメモ
心のメモ(11月)
腰痛から完全復帰/コンパクトマクロレンズを買った/焙じ茶をよく飲んでいる/イライラした/海鮮丼うまい/西荻新居ついに今週末契約/人のせいにするのはよくないと思う/引越し完了/友人の存在をありがたく思う/ネットがつながるまで3週間くらいかかるらしい/連日の深夜まで及ぶ片付け作業で眠い/寒くなってきたので湯たんぽを出した/
ひとくちメモ
心のメモ(12月)
吉祥寺のタワレコはヨドバシカメラの中に入ってからすっかり足が遠のいてしまった。前の方がよかったと思う/和室のコンセプトは『昭和』に/口に出して言うのはちょっと恥ずかしいのだが『亡き王女のためのパヴァーヌ』っていい曲だなあと思う/真心ブラザーズのライブに行った/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/駅伝の『無念のリタイア』に弱い/もちつき大会に参加。楽しかった/3年以上使った携帯をついに機種変更/西荻在住の友人がお引越し。新居も西荻/『東京フレンズTHE MOVIE』という映画をみたが、数年ぶりに映画をみて涙を流した。情けなくて/最近西友の『冷凍食品4割引』の回数が異常に多い気がする/
ひとくちメモ
心のメモ(2月)
魚屋で刺身を買った帰りに化け猫に追いかけられるという夢を見たが、すげえ怖かった。でも逃げ切った/風が強かったので窓を開けて空気の入れ替えをしたら、部屋が砂だらけになった/しおかぜをほほにうけはだしでかけてく/ふりむけばしろいすなわたしのあしあと/洗濯物を干しているときに『大東京音頭』を口ずさんでいて自分でもびっくりした/無農薬のお米を買おうとしたが5kgで4000円近くしたので敢えなくあきらめた/
ひとくちメモ
心のメモ(3月)
『コンピューターおばあちゃん』を聴いて、ちょっと泣いた/久しぶりに中野に帰ったら『disk union』ができていた/
ひとくちメモ
心のメモ(4月)
気かつくと野菜ジュースの『♪びっくらこいーたー』を歌っている/間違えて『香りつき』のトイレットペーパーを買ってしまった/西荻デパート内の『魚正』が閉店。悲しい/家のすぐ近くで火事があった/表札がローマ字の家が嫌い/もう出ないんじゃないかと思っていた『たのしい中央線5』発売。即買いする/東京・天王洲アイル周辺で震度11の局地的大地震、という夢を見た/ガチャピンかムックかなら断然ムックだ/
ひとくちメモ
心のメモ(5月)
新企画『人間失格』の骨子固まる/頭が痛い/
ひとくちメモ
心のメモ(6月)
窓の外から演歌が聞こえる/ノドが痛い/『血の月曜日事件』起こる/PDFは『Portable Document Format』の頭文字であると知った/
ひとくちメモ
心のメモ(7月)
アパートのエントランスにヤモリがいた/友人宅で『聖☆おにいさん』を読んで爆笑/このブログを『ブリ買う』と呼んでいる人がいてちょっと嬉しかった/
ひとくちメモ
心のメモ(8月)
赤塚不二夫が死んだ/ソルジェニーツィンが死んだ/今年は蝉が少ないような気がする/パジャマを着て寝るようにした/家の近くで蜩(ひぐらし)が鳴いてた/神様、お願いだから僕の1日を36時間にしてください/ケメックスを割ってしまった/新しいケメックスを買ってきた/友人とipodを取替えっこして聴いていたら、談志の落語が入っていて感動した/
ひとくちメモ
心のメモ(9月)
中央線内に流れる相田みつをのコンテンツが異常にうざい/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年10月)
マックの『ベーコンポテトパイ』が復活。とても嬉しい/ドムドーラを忘れるな/『三年目の浮気』を美女とデュエットするのが夢だ/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年11月)
にわとり文庫に行ったらネコがいた/『e+』一時閉店。残念です/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年12月)
自転車のベルを無闇に鳴らす人間が大嫌いだ/寒くなってきたので湯たんぽを出した/年末に仕事を追い込むつもりが、自分が追い込まれた/このままだと水道を止められてしまう/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/分度器が欲しい/嵐のような一週間だった/もうダメだ/いや、そうでもないかも/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年5月)
このブログをFirefoxで見てる人が10%を突破した/『1Q84』は発売日にゲットしたがまだ手をつけない/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年6月)
檀さん、大和田さん、檀さん/笑った拍子にオナラが出た/玉の湯が廃業。超・残念/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年3月)
まねきねこダック全否定/素敵なスリッパを買った/愛用の『シルク石鹸』メーカー製造中止。寂しい限りだ/強風に煽られてジャージの下が行方不明/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年4月)
やましげ校長の退任がほんとうに寂しいです/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年11月)
「返しにきたよ。」友人が持ってきてくれた傘にまるで見覚えがない。/奥田民生が『茜色の夕日』を歌っている動画を見て泣いた/カゼをひきました/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年12月)
六本木『ABBEY ROAD』で"The Parrots"のライブに感動/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年1月)
我が家もついに地デジ化/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年3月)
武道館にくるりのライブを見に行った/震災当日、荻窪まで4時間くらいかけて帰ってきた/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年5月)
J・アーヴィング『また会う日まで』読了/そろそろストーブをしまおうかと思っている/靴下の左右を揃える手間を省くためすべて同じ柄にするという新発想/『ニルスのふしぎな旅』DVDセット購入/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年7月)
甚平を買った/坂本屋が復活してた/『いいとも打ち切り』ってあって思わず東スポを買ってしまった/魁皇関、おつかれさまでした/
ひとくちメモ
心のメモ(2012年3月)
松本大洋の『Sunny』がすごい/やっぱタモさんはすげえや/
ひとくちメモ
心のメモ(2012年4月)
洗濯機を買い替えた/『anan』表紙のしょこたんにどうしても目を奪われてしまう/
ひとくちメモ
心のメモ(2013年4月)
2年ぶりくらいにひどいカゼをひいた/
ひとくちメモ
心のメモ(2013年8月)
個人的空耳アワード2013は『金玉をつけないでよ』に決定/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年7月)
野々村県議の会見はたしかに笑ったが、どうにも後味が悪い/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年9月)
カイン・ハイウィンドに2度も裏切られた/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年10月)
虫歯治療中/『ちいさこべえ』の”りつ”が超かわいい/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年11月)
ぐんまちゃん、おめでとう/中野サンプラザにくるりを聴きに行った/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年12月)
やりきれない出来事が多すぎる/『天城越え』という歌はよく聴くとじつに陳腐だ/
ひとくちメモ
心のメモ(2015年1月)
初詣は日本橋の小網神社に出掛けた/『相棒』スペシャルはいまいちだった/箱根駅伝を走る選手が眉毛を整えているのを見るとちょっと鼻白む/