僕もあなたも対して*変わりはしない
そんな気持ちであなたを見ていたい どんな人でも僕と大差はないのさ
拝啓、ジョン・レノン
そんな気持ちで世界を見ていたい
*原文ママ
―『拝啓、ジョンレノン』/真心ブラザーズ
(Ki/oon SONY RECORDS,1996)
今なぜ、突然真心ブラザーズなのか。
年末に真心のライブに行ってきたからだ。
彼らは昔とぜんぜん変わらず、倉持のボーカルも桜井のレス・ポール・カスタムのゴージャスな音も健在だった。
真心ブラザーズが好き、という人にはあまり出会わない。しかし、僕にとっては青春なのでした。
『拝啓、ジョン・レノン』が出たとき、僕は19歳。そして、ビートルズに思いっきりかぶれていた時期だった。こういうことをしみじみと思い出したりするのは、歳をとったからなんだろうなあ、と思う。
発売当時、『ジョン・レノン バカな平和主義者』という歌詞に噛み付いて、放送禁止騒ぎがあった。しかし、ジョン・レノンに対するこれほど秀逸なオマージュはちょっと他には見当たらない。『現実見てない人』と切り捨てるあたり(もちろん愛情をこめて微笑むように)、最高です。おそらくジョン・レノンだって神格化されることなど望んではいなかったろうと思う。
さて、真心のおすすめを挙げておく。
『KING OF ROCK』(1995)
「THE真心ブラザーズ」から「真心ブラザーズ」に変わった一作目。超ハイテンションの名作。
『サマーヌード』(1995)
当時アルバム未収録だった(今はベスト盤に収録されている)。桜井秀俊の才能を堪能できる名曲。シングル盤、8cmCDだったなあ…。
『GREAT ADVENTURE』(1996)
『拝啓、ジョン・レノン』、『空にまいあがれ』所収。これがいちばん好き。
『I will Survive』(1998)
すぎむらしんいち氏によるジャケットが秀逸。桜井色が強い、おしゃれ・サウンドなアルバム。
『GOOD TIMES』(1999)
なんか、いろいろやってるなあ、という感じ。trk.3『突風』が名曲。
以上、アルバムはすべて初回盤で持っているのだが、中古市場で値上がりの気配は皆無である。
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『Pocketful of Poetry』
Mindy Gledhill
この数ヶ月、僕は「ミンディ・グレッドヒルは分かってる!」と叫び続けてきた。この人のアルバムからはポップってのはこういうものさ、という自信が滲み出ていると思う。tr. 2『Trouble No More』がツボ中のツボ。僕の好物ばっかりいっぱい詰まってる。決して大袈裟な表現ではなく、棄て曲なし、最高に幸せな30分あまり。
『D'ACCORD』
SERGE DELAITE TRIO with ALAIN BRUEL
アトリエサワノのピアノトリオが大好きです。2枚同時発売のうちの1枚。これはピアノトリオにアコーディオンを加えた演奏。明るい休日のランチ。冷えた白ワイン飲みたくなる感じ。
J.S. Bach/Goldberg Variations
Simone Dinnerstein
ゴルトベルク変奏曲からグールドの影を拭いきれないのは仕方がない。この人の演奏には”脱・グールド”みたいな気負いはなく、曲に対してもグールドに対しても愛情に満ちていて、丁寧で、やさしくてすごく好きです。