トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
玄関を出ると、金木犀が香る。秋になったなあ、と思う。
今年の夏の暑さを経験して、つくづく感じたことがある。
僕は夏が大っ嫌いなのだ、と。
朝からじりじりする感じも、かきたくもない汗をかくのも、何となく街全体が不潔なにおいを発しているような感じも。周りの音が何となくうるさく感じられて気に障るし、そんなことで苛立っている自分がまた癪に障る。
日本がこのまま暑くなり続けるならば、住みにくくなるばかりだ。
ただし、夏の夕方は好きだ。日が隠れてからの空の色と空気のにおいがいい。おそらく、ろくでもない一日がやっと終わった安堵感を醸し出すからだろう。夏は夕暮れである。
一年中で一番好きな季節は秋である。
物寂しい雰囲気が好きだ。朝晩肌寒いくらいの気温が、姿勢を正されるようで好きだ。
さて金木犀が香るようになれば、ゆっくり晩酌したいな、などとふと思うわけである。
そして、根三つ葉なんぞがスーパーに並んでいれば、気分は否が応でも盛り上がってくる。
燗をつけるのはまだ早いから、常温で旨いのをと思って買ってきたのがこれ。
『梅錦 雄町純米』
愛媛のお酒だ。しっかりしていて、旨みが強いです。
牛蒡の香りがとても好きである。土の香り。根三つ葉にも、同じ感じを受ける。
郷愁を誘う、などというと大げさだけれど、鄙びた香りが大好きである。
そこで。
『肉豆腐』
肉も豆腐もこの際脇役に徹していただこう。
牛蒡と根三つ葉を食べるために、僕はこれを作ったのだ。
もうひとつ。
土の香りといえば、舞茸だろう。
舞茸をグリルパンで焦げ目がつくまでじりじりと焼いて、酒・砂糖・醬油・だし・味醂のつけ汁でつけ焼きにする。
小ねぎの小口切りを散らす。
きのこは旨いね。
水菜もそろそろである。夏場の茎の太いのから、細めのものに変わってきたので、お揚げといっしょにおひたしにした。
そして。日本酒といえばこいつである。
『するめの糀漬け』
するめの糀漬けは山陰の名産品なのだそうだ。
これは鳥取の食品メーカーさんのもの。
こなれていておいしい。
ところで、糀漬けを乗せたこのお皿は最近手に入れたものである。
形がめずらしい。使い勝手がよいので重宝している。
久々。ほんとうに久々にしっかり料理を作って、お酒を飲みました。
なんだかふわふわしていたのが、すとんと自分のところに落ち着いたような気がする。大事なのだ。こういうことが。
さて、秋の日は釣瓶落とし。5時の鐘が鳴ったと思うと、すぐ夜である。買い物に出たときには気持ちのいい夕暮れだったのが、帰るころにはすっかり夜になっていた。そんなに長い時間じゃないはずなのに。
いつまでも暮れなずんでいるような、長い夏の夕暮れをすこし懐かしく思った。
今年の夏の暑さを経験して、つくづく感じたことがある。
僕は夏が大っ嫌いなのだ、と。
朝からじりじりする感じも、かきたくもない汗をかくのも、何となく街全体が不潔なにおいを発しているような感じも。周りの音が何となくうるさく感じられて気に障るし、そんなことで苛立っている自分がまた癪に障る。
日本がこのまま暑くなり続けるならば、住みにくくなるばかりだ。
ただし、夏の夕方は好きだ。日が隠れてからの空の色と空気のにおいがいい。おそらく、ろくでもない一日がやっと終わった安堵感を醸し出すからだろう。夏は夕暮れである。
一年中で一番好きな季節は秋である。
物寂しい雰囲気が好きだ。朝晩肌寒いくらいの気温が、姿勢を正されるようで好きだ。
さて金木犀が香るようになれば、ゆっくり晩酌したいな、などとふと思うわけである。
そして、根三つ葉なんぞがスーパーに並んでいれば、気分は否が応でも盛り上がってくる。
燗をつけるのはまだ早いから、常温で旨いのをと思って買ってきたのがこれ。
『梅錦 雄町純米』
愛媛のお酒だ。しっかりしていて、旨みが強いです。
牛蒡の香りがとても好きである。土の香り。根三つ葉にも、同じ感じを受ける。
郷愁を誘う、などというと大げさだけれど、鄙びた香りが大好きである。
そこで。
『肉豆腐』
肉も豆腐もこの際脇役に徹していただこう。
牛蒡と根三つ葉を食べるために、僕はこれを作ったのだ。
もうひとつ。
土の香りといえば、舞茸だろう。
舞茸をグリルパンで焦げ目がつくまでじりじりと焼いて、酒・砂糖・醬油・だし・味醂のつけ汁でつけ焼きにする。
小ねぎの小口切りを散らす。
きのこは旨いね。
水菜もそろそろである。夏場の茎の太いのから、細めのものに変わってきたので、お揚げといっしょにおひたしにした。
そして。日本酒といえばこいつである。
『するめの糀漬け』
するめの糀漬けは山陰の名産品なのだそうだ。
これは鳥取の食品メーカーさんのもの。
こなれていておいしい。
ところで、糀漬けを乗せたこのお皿は最近手に入れたものである。
形がめずらしい。使い勝手がよいので重宝している。
久々。ほんとうに久々にしっかり料理を作って、お酒を飲みました。
なんだかふわふわしていたのが、すとんと自分のところに落ち着いたような気がする。大事なのだ。こういうことが。
さて、秋の日は釣瓶落とし。5時の鐘が鳴ったと思うと、すぐ夜である。買い物に出たときには気持ちのいい夕暮れだったのが、帰るころにはすっかり夜になっていた。そんなに長い時間じゃないはずなのに。
いつまでも暮れなずんでいるような、長い夏の夕暮れをすこし懐かしく思った。
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『愛し愛されて生きるのさ』(1994)小沢健二/『LIFE』所収
凡庸で退屈な友人O氏が、西荻に引越してきた。生活のリズムが合わないから、なかなか会う機会もないかな、と思っていた。
土曜日に会社で残務を片付けた帰り道。クリーニング店の前で、凡庸で退屈な風貌の男に声を掛けられた。
それが友人O氏であることに気がつくまでに、数秒かかった。
結局、その日自分で食べようと思っていた食事をO氏と一緒にとることになったのである。
ビールはハートランド。
暑くなると、このさっぱりしたビールがとてもおいしく感じます。
きゅうりのナンプラー和え。
叩いたきゅうりを、塩、胡椒、ナンプラーと胡麻油で和えて、すりごまをかける。
急な来客だったので、特に用意があるわけでもない。
缶詰めとコーンと冷凍してあったベーコンでバターコーンを作る。
めずらしくこんなものも出ます、ハニーローストピーナッツ。
ボンゴレビアンコ。
ずっと食べたかったのだ。あさりのパスタ。
でも、今日こそ作ろう、そんなときに限ってあさりが売り切れだったりする。
ようやく念願が叶ったのがこの日だった。
ワインは、いつものコノスルのシャルドネ。
こいつを知ってから、ほとんど白ワインはこれである。
鱈の香草パン粉焼き。
香草パン粉焼きにすると、鱈の臭みが気にならなくてよい。
O氏は先日、小沢健二のライブに行ってきたそうだ。
王子様キャラ全盛期だった小沢しか知らない人は、あるいは眉を顰めるかもしれないけれど、やっぱり小沢はすごいね、って話で盛り上がる。大いに。
『あの頃、僕たちが小沢に抱えたトラウマ』。これがこの晩のキーワードである。
トラウマでした。確かに。
Flipper's Guitarを夢中で聴いてた頃、小山田君への傾倒が強かった僕だけど、分別もついて齢をとると、小沢のほうが偉大かもという思いが年々強くなる。
齢かな。でも率直に言って、小沢はすごいと思う。
帰りの新幹線で、私はビールとサンドイッチを買った。
サンドイッチを食べている時、私の指から父の病室のにおいがしてきた。
漢方薬のはりつくような甘いにおいと、湿った汗のすっぱいにおい。それから、父が元気な頃からつけていたポマードの油臭いにおい。
サンドイッチは七百円もしたのにパサパサしてちっともおいしくない。きっと今朝早くに作ったやつだろう。
けど、残さずに食べた。
食べ終わってから売店がある車両にもういちど出かけて行って、鰻弁当と焼売を買った。
帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。
父が死ぬ一週間ほど前、病院へ見舞った帰り道。人生のなかでも、そう何度も経験することではない肉親の死を前に語られる『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』という言葉は、食べることと生きることの関係性が凝縮されているようで、胸を衝かれる。すごくリアルに響く。
ひとはなんで、悲しいときでもたべものを食べられるんだろう。
伯母が危篤状態にあることを知らされたのは、4月の中頃である。かるい肺炎を起こして入院しているときに、体のどこかにできた血栓が肺に詰まったのだという。今は集中治療室に入っていて、予断を許さない状況にある、と電話で母の涙声を聞く。親族のなかでもとりわけ元気で行動力のある伯母は、正月に会ったとき、いつもと変わらず元気だった。
雨が降る寒い日、午後に休みをもらって伯母を見舞った。行っても話すこともできない、と言われていた。意識はないのだ。どんな気持ちがするだろうと思っていた。
近代的な大病院の集中治療室で、たくさんの管を繫がれた伯母は、なんだかSF映画の巨大な生命体みたいに変容していた。機械から送り込まれる空気の音と、いくつものディスプレイがまとめてひとつの生き物のように見えた。『AKIRA』みたいだ。
「元気だしてね。」
そんな言葉をかけるのが精一杯だった。そしてそれも心からの言葉とは言えなかった。姿を見た瞬間にわかったのだ。おそらくは助からないであろうことが、直感でわかった。当然ながら僕には何もできないということも。
すごく不思議だが、そのときに悲しいとも何とも感じなかった。事実がすとん、と中に入ってきて、すんなりと受け入れた、という感じだった。
病院のエントランスのところで、ちょうど伯父と従姉とすれ違う。ちょっと話して、元気そうなので少しだけ安心する。今は大変だから、気持ちが張りつめているだけなのかもしれないのだが。
伯母を見舞った日は凍えるほど寒かったのが、季節は一気に初夏である。春の気候は安定しない、とはいえ野菜の値段が高騰するほどでは困りものである。
汗ばむくらいの陽気になって、冷酒を飲みたいと思った。三ツ矢酒店まで行って、よさそうなのを選んだ。
『翠露 純米吟醸』
とてもすっきりしていました。吟醸酒はあまり飲まないのだけれど、たまにきんきんに冷やしたのを飲みたくなることがある。
吟醸酒を冷やでいくなら、つまみのメニューはよりどりみどりである。お酒を買った帰りに八百屋さんに行ったら、あれもこれもとつい買いすぎてしまう。
菜の花ときのこのおひたし。
おそらく今期最後の菜の花。きのこは冷蔵庫に残っていたうすひらたけ。
軽く湯がいたきのこと菜の花を、すりごま、砂糖、醬油を入れただし汁につける。
するめの麹漬け。
これは酒屋さんで買ってくる。針生姜を載せる。
日本酒のアテには最高である。
ちくわとちくわぶの煮物。
以前、このブログで『ちくわぶって何?』がほんのちょっと話題になったのを思い出した。
ちくわもちくわぶも、煮ている間に驚くほど膨張するのが愉しい。
肉豆腐。
肉と豆腐が入っているから当然肉豆腐なのであるが、僕はこれに入っている牛蒡と根三つ葉が大好きである。
牛蒡と根三つ葉を食べるために作ったようなものだ。
じゃがいもの田楽。
蒸かしたじゃがいもを網で焼いて、味噌ダレをつける。
水上勉『土を喰う日々』にこんな料理があったので作ってみた。
この日、蓮根もマッシュルームもほうれんそうもお揚げも買ったのだけれど、さすがに控えた。作っても食べきれない。
冷酒はあとから酔いがくるから、飲みながら料理をするのは危険である。このメニューは全部用意しておいて、席を立たないで済むようにしてから飲み始める。
窓から入ってくる風が心地よい季節、時間をかけてつまみを作って、時間をかけてお酒を飲む。
気持ちがいいですね。夏はあまり好きじゃないけど、寒くないっていうのはとてもいい。
伯母はCTスキャンの結果、脳死状態であることがわかった。集中治療室を出れば、血圧が低下してくる。そのときに延命をするか否かを決断しなければならなくなるという話だ。
それを家族が決めないといけないんでしょう、きついよねえ。
ちくわを食べながら、従姉がそんなふうに漏らしたことを思い出して、涙がこぼれた。
ちくわぶのあべ川。どうなんでしょう。
サンドイッチを食べている時、私の指から父の病室のにおいがしてきた。
漢方薬のはりつくような甘いにおいと、湿った汗のすっぱいにおい。それから、父が元気な頃からつけていたポマードの油臭いにおい。
サンドイッチは七百円もしたのにパサパサしてちっともおいしくない。きっと今朝早くに作ったやつだろう。
けど、残さずに食べた。
食べ終わってから売店がある車両にもういちど出かけて行って、鰻弁当と焼売を買った。
帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。
―『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』
高山なおみ/ロッキングオン(2001)
高山なおみ/ロッキングオン(2001)
父が死ぬ一週間ほど前、病院へ見舞った帰り道。人生のなかでも、そう何度も経験することではない肉親の死を前に語られる『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』という言葉は、食べることと生きることの関係性が凝縮されているようで、胸を衝かれる。すごくリアルに響く。
ひとはなんで、悲しいときでもたべものを食べられるんだろう。
伯母が危篤状態にあることを知らされたのは、4月の中頃である。かるい肺炎を起こして入院しているときに、体のどこかにできた血栓が肺に詰まったのだという。今は集中治療室に入っていて、予断を許さない状況にある、と電話で母の涙声を聞く。親族のなかでもとりわけ元気で行動力のある伯母は、正月に会ったとき、いつもと変わらず元気だった。
雨が降る寒い日、午後に休みをもらって伯母を見舞った。行っても話すこともできない、と言われていた。意識はないのだ。どんな気持ちがするだろうと思っていた。
近代的な大病院の集中治療室で、たくさんの管を繫がれた伯母は、なんだかSF映画の巨大な生命体みたいに変容していた。機械から送り込まれる空気の音と、いくつものディスプレイがまとめてひとつの生き物のように見えた。『AKIRA』みたいだ。
「元気だしてね。」
そんな言葉をかけるのが精一杯だった。そしてそれも心からの言葉とは言えなかった。姿を見た瞬間にわかったのだ。おそらくは助からないであろうことが、直感でわかった。当然ながら僕には何もできないということも。
すごく不思議だが、そのときに悲しいとも何とも感じなかった。事実がすとん、と中に入ってきて、すんなりと受け入れた、という感じだった。
病院のエントランスのところで、ちょうど伯父と従姉とすれ違う。ちょっと話して、元気そうなので少しだけ安心する。今は大変だから、気持ちが張りつめているだけなのかもしれないのだが。
伯母を見舞った日は凍えるほど寒かったのが、季節は一気に初夏である。春の気候は安定しない、とはいえ野菜の値段が高騰するほどでは困りものである。
汗ばむくらいの陽気になって、冷酒を飲みたいと思った。三ツ矢酒店まで行って、よさそうなのを選んだ。
『翠露 純米吟醸』
とてもすっきりしていました。吟醸酒はあまり飲まないのだけれど、たまにきんきんに冷やしたのを飲みたくなることがある。
吟醸酒を冷やでいくなら、つまみのメニューはよりどりみどりである。お酒を買った帰りに八百屋さんに行ったら、あれもこれもとつい買いすぎてしまう。
菜の花ときのこのおひたし。
おそらく今期最後の菜の花。きのこは冷蔵庫に残っていたうすひらたけ。
軽く湯がいたきのこと菜の花を、すりごま、砂糖、醬油を入れただし汁につける。
するめの麹漬け。
これは酒屋さんで買ってくる。針生姜を載せる。
日本酒のアテには最高である。
ちくわとちくわぶの煮物。
以前、このブログで『ちくわぶって何?』がほんのちょっと話題になったのを思い出した。
ちくわもちくわぶも、煮ている間に驚くほど膨張するのが愉しい。
肉豆腐。
肉と豆腐が入っているから当然肉豆腐なのであるが、僕はこれに入っている牛蒡と根三つ葉が大好きである。
牛蒡と根三つ葉を食べるために作ったようなものだ。
じゃがいもの田楽。
蒸かしたじゃがいもを網で焼いて、味噌ダレをつける。
水上勉『土を喰う日々』にこんな料理があったので作ってみた。
この日、蓮根もマッシュルームもほうれんそうもお揚げも買ったのだけれど、さすがに控えた。作っても食べきれない。
冷酒はあとから酔いがくるから、飲みながら料理をするのは危険である。このメニューは全部用意しておいて、席を立たないで済むようにしてから飲み始める。
窓から入ってくる風が心地よい季節、時間をかけてつまみを作って、時間をかけてお酒を飲む。
気持ちがいいですね。夏はあまり好きじゃないけど、寒くないっていうのはとてもいい。
伯母はCTスキャンの結果、脳死状態であることがわかった。集中治療室を出れば、血圧が低下してくる。そのときに延命をするか否かを決断しなければならなくなるという話だ。
それを家族が決めないといけないんでしょう、きついよねえ。
ちくわを食べながら、従姉がそんなふうに漏らしたことを思い出して、涙がこぼれた。
ちくわぶのあべ川。どうなんでしょう。
くるり『春風』(2000)
超名曲『春風』も、もう10年も前になるのだなあと、しみじみ思う。
ここで涙が出ないのも幸せのひとつなんです
ほらまた雨が降りそうです
ほらまた雨が降りそうです
今でもくるりの最高はこの曲です。これは揺るがない、たぶん。
強い春風が吹き荒れた夜、前日の残りのささみをどうするか、を考えていた。
軽く湯引きにしてある程度だ。早めに使わなければだめになってしまうだろう。チキンライスかオムライス、という方法もあった。再度ボイルして、いつものマスタードマヨネーズ和え、という方法もあった。
しかし、この日僕が選んだのは、やはりというべきかパスタである。
もう随分前の話だが、鍋のあと鶏肉と水菜が余って、それをパスタにしておいしかったことを思い出したのだ。
マスタードソースのパスタ。
休みだ。ちょっといいワインを開けようと思った。時間があると、こんなことばかり考えている。
Ch.ラネッサン 2006
まだ若いから、飲む1時間くらい前に抜栓しておいた。
にんにくと唐辛子のオイルを作る。
ささみ肉を入れて、炒める。
白ワインをふる。
パスタのゆで汁を加えて、フライパンをゆすり、乳化させる。
粒マスタードを入れる。
塩・胡椒で味を調える
ゆで上がったパスタと和えて、ざく切りの水菜を入れてひと混ぜして完成。
鶏ささみ肉と水菜のマスタードソーススパゲティー。
オイル系に分類されるだろうと思う。
粒マスタードの酸味がおいしいスパゲティーである。
珍しくサラダも。
レタス、水菜、ルッコラのサラダ。
ドレッシングはこれまた昨日の残りのごまだれにお酢とオリーブオイルを入れて再利用。
…ムーミン。衝動買いである。
さて、ワインであるが。
やっぱりまだタンニンが強いです。おいしかったですが。でも、買ったワインを家で寝かせたことってないのである※。
いつも堪えきれずに飲んでしまうんだな。家で熟成ってうまくいくものなのだろうか…。ううむ。
※ボージョレー・ヌーボーを放置してしまったことはある。
外は、とても強い風が吹いている。
僕は花粉症なのか違うのか分からないくらいで、症状としてはちょっと目が痒いかも、という程度である。鼻に関する症状は経験したことがない。
この時期、涙も鼻水も出ないのは幸せのひとつであろうと思う。
金曜日の夜といえば、とりあえずは全てを忘れて、自分を労う気持ちになる。
ワインで華やぐもよし、日本酒でゆらりと酔うもよし。今週もよくがんばった。そして迎えるは連休である。
何も考えないようにするさ。
ここのところ、ワインばかり飲んでいた。
暖かくなってきたから、日本酒を常温でと思った。久しぶりかもしれない。
そしたら、どうだ。あれを作ろう、これも食べたい、浮かぶメニューは次から次へと、枚挙に遑がない。
どうやら、本格的に暖かくなってきた。毎年思うことだけれど、この時期に春の菜っ葉を食べるようになる(食べたくなる)ことがとても嬉しい。
食卓に鮮やかな緑。ほろ苦い味。冬に溜め込んだ熱を洗い流してくれるようで、痛快である。
おつかれさま、はビールである。
グラスも銘柄も、条件はまったく同じ。それなのに、木曜に飲むビールと金曜に飲むビールはこうも味が違うものかと驚かされるのである。
塩昆布奴。
水切りした豆腐に塩昆布を載せ、ごま油をかける。
みじん切りにしたねぎを載せる。
菜の花のピーナッツ和え。
ピーナッツを砕いたのを入れた浸し汁に湯がいた菜の花を浸したもの。
ほろ苦いのが実に爽やかである。オトナだ。
胡瓜の浅漬け。
化学調味料味。市販品。これは失敗だった。緑色が鮮やかなら、菜の花との対比もまた鮮やか過ぎた。舌が痺れるくらい強い味がして、どうにもだめだった。
勿体ないと思いながらも、半分くらい食べてさよならする。
お酒は宮城県の『一の蔵』。
最近、三千盛を買ってないな、と思う。一の蔵も悪くないけれど、常温で飲むようになると、俄かに恋しいのはすっきり三千盛である。
アボカド。
うすく切ってレモン、かつおぶしをのせて醬油をかける。最後にオリーブオイルをかける。
メキシコの果実がこうして日本酒の肴になるのだ。不思議なものだと思う。
鶏ささみをさっと湯引きしたもの。
スジを取ったささみを湯引きしただけ。
わさび醤油とごまだれを用意する。
ごまだれは、煎った白ごまをすり鉢でペースト状になるまで擂って、そばつゆでのばす。
ゆるり、日本酒の酔い。ささみを食べる頃には、もう眠い眠い。
半分くらい食べて、タッパーにうつして冷蔵庫へ。
やっぱり疲れていましたね。
オトナは疲れるぜ。
カラダは正直である。
こんなとき、何を遠慮することがあろう。目覚ましもセットしない。
さっさと眠ってしまう。
ワインで華やぐもよし、日本酒でゆらりと酔うもよし。今週もよくがんばった。そして迎えるは連休である。
何も考えないようにするさ。
ここのところ、ワインばかり飲んでいた。
暖かくなってきたから、日本酒を常温でと思った。久しぶりかもしれない。
そしたら、どうだ。あれを作ろう、これも食べたい、浮かぶメニューは次から次へと、枚挙に遑がない。
どうやら、本格的に暖かくなってきた。毎年思うことだけれど、この時期に春の菜っ葉を食べるようになる(食べたくなる)ことがとても嬉しい。
食卓に鮮やかな緑。ほろ苦い味。冬に溜め込んだ熱を洗い流してくれるようで、痛快である。
おつかれさま、はビールである。
グラスも銘柄も、条件はまったく同じ。それなのに、木曜に飲むビールと金曜に飲むビールはこうも味が違うものかと驚かされるのである。
塩昆布奴。
水切りした豆腐に塩昆布を載せ、ごま油をかける。
みじん切りにしたねぎを載せる。
菜の花のピーナッツ和え。
ピーナッツを砕いたのを入れた浸し汁に湯がいた菜の花を浸したもの。
ほろ苦いのが実に爽やかである。オトナだ。
胡瓜の浅漬け。
化学調味料味。市販品。これは失敗だった。緑色が鮮やかなら、菜の花との対比もまた鮮やか過ぎた。舌が痺れるくらい強い味がして、どうにもだめだった。
勿体ないと思いながらも、半分くらい食べてさよならする。
お酒は宮城県の『一の蔵』。
最近、三千盛を買ってないな、と思う。一の蔵も悪くないけれど、常温で飲むようになると、俄かに恋しいのはすっきり三千盛である。
アボカド。
うすく切ってレモン、かつおぶしをのせて醬油をかける。最後にオリーブオイルをかける。
メキシコの果実がこうして日本酒の肴になるのだ。不思議なものだと思う。
鶏ささみをさっと湯引きしたもの。
スジを取ったささみを湯引きしただけ。
わさび醤油とごまだれを用意する。
ごまだれは、煎った白ごまをすり鉢でペースト状になるまで擂って、そばつゆでのばす。
ゆるり、日本酒の酔い。ささみを食べる頃には、もう眠い眠い。
半分くらい食べて、タッパーにうつして冷蔵庫へ。
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オトナは疲れるぜ。
カラダは正直である。
こんなとき、何を遠慮することがあろう。目覚ましもセットしない。
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心のメモ(10月)
腰が痛い/引っ越そうと思っている/ハナレグミのライブに行ったらスチャダラが出てきて『今夜はブギー・バック』を歌った/10年ぶりくらいでエヴィスのジーンズを買った/西荻のカフェ『11(イレブン)』が11/11で閉店。残念です/会社のPCがクラッシュ。困った/羊頭狗肉を本当に行っていた店がモスクワにあった/
ひとくちメモ
心のメモ(11月)
腰痛から完全復帰/コンパクトマクロレンズを買った/焙じ茶をよく飲んでいる/イライラした/海鮮丼うまい/西荻新居ついに今週末契約/人のせいにするのはよくないと思う/引越し完了/友人の存在をありがたく思う/ネットがつながるまで3週間くらいかかるらしい/連日の深夜まで及ぶ片付け作業で眠い/寒くなってきたので湯たんぽを出した/
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心のメモ(12月)
吉祥寺のタワレコはヨドバシカメラの中に入ってからすっかり足が遠のいてしまった。前の方がよかったと思う/和室のコンセプトは『昭和』に/口に出して言うのはちょっと恥ずかしいのだが『亡き王女のためのパヴァーヌ』っていい曲だなあと思う/真心ブラザーズのライブに行った/
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心のメモ(2008年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/駅伝の『無念のリタイア』に弱い/もちつき大会に参加。楽しかった/3年以上使った携帯をついに機種変更/西荻在住の友人がお引越し。新居も西荻/『東京フレンズTHE MOVIE』という映画をみたが、数年ぶりに映画をみて涙を流した。情けなくて/最近西友の『冷凍食品4割引』の回数が異常に多い気がする/
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心のメモ(2月)
魚屋で刺身を買った帰りに化け猫に追いかけられるという夢を見たが、すげえ怖かった。でも逃げ切った/風が強かったので窓を開けて空気の入れ替えをしたら、部屋が砂だらけになった/しおかぜをほほにうけはだしでかけてく/ふりむけばしろいすなわたしのあしあと/洗濯物を干しているときに『大東京音頭』を口ずさんでいて自分でもびっくりした/無農薬のお米を買おうとしたが5kgで4000円近くしたので敢えなくあきらめた/
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心のメモ(3月)
『コンピューターおばあちゃん』を聴いて、ちょっと泣いた/久しぶりに中野に帰ったら『disk union』ができていた/
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心のメモ(4月)
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心のメモ(5月)
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『相棒』スペシャルが面白かった/分度器が欲しい/嵐のような一週間だった/もうダメだ/いや、そうでもないかも/
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心のメモ(2009年5月)
このブログをFirefoxで見てる人が10%を突破した/『1Q84』は発売日にゲットしたがまだ手をつけない/
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心のメモ(2009年6月)
檀さん、大和田さん、檀さん/笑った拍子にオナラが出た/玉の湯が廃業。超・残念/
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心のメモ(2010年3月)
まねきねこダック全否定/素敵なスリッパを買った/愛用の『シルク石鹸』メーカー製造中止。寂しい限りだ/強風に煽られてジャージの下が行方不明/
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心のメモ(2010年4月)
やましげ校長の退任がほんとうに寂しいです/
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心のメモ(2010年11月)
「返しにきたよ。」友人が持ってきてくれた傘にまるで見覚えがない。/奥田民生が『茜色の夕日』を歌っている動画を見て泣いた/カゼをひきました/
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心のメモ(2010年12月)
六本木『ABBEY ROAD』で"The Parrots"のライブに感動/
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心のメモ(2011年1月)
我が家もついに地デジ化/
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心のメモ(2011年3月)
武道館にくるりのライブを見に行った/震災当日、荻窪まで4時間くらいかけて帰ってきた/
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心のメモ(2011年5月)
J・アーヴィング『また会う日まで』読了/そろそろストーブをしまおうかと思っている/靴下の左右を揃える手間を省くためすべて同じ柄にするという新発想/『ニルスのふしぎな旅』DVDセット購入/
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心のメモ(2011年7月)
甚平を買った/坂本屋が復活してた/『いいとも打ち切り』ってあって思わず東スポを買ってしまった/魁皇関、おつかれさまでした/
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心のメモ(2012年3月)
松本大洋の『Sunny』がすごい/やっぱタモさんはすげえや/
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心のメモ(2012年4月)
洗濯機を買い替えた/『anan』表紙のしょこたんにどうしても目を奪われてしまう/
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心のメモ(2013年4月)
2年ぶりくらいにひどいカゼをひいた/
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心のメモ(2013年8月)
個人的空耳アワード2013は『金玉をつけないでよ』に決定/
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心のメモ(2014年7月)
野々村県議の会見はたしかに笑ったが、どうにも後味が悪い/
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心のメモ(2014年9月)
カイン・ハイウィンドに2度も裏切られた/
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心のメモ(2014年10月)
虫歯治療中/『ちいさこべえ』の”りつ”が超かわいい/
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心のメモ(2014年11月)
ぐんまちゃん、おめでとう/中野サンプラザにくるりを聴きに行った/
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心のメモ(2014年12月)
やりきれない出来事が多すぎる/『天城越え』という歌はよく聴くとじつに陳腐だ/
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心のメモ(2015年1月)
初詣は日本橋の小網神社に出掛けた/『相棒』スペシャルはいまいちだった/箱根駅伝を走る選手が眉毛を整えているのを見るとちょっと鼻白む/