トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。
帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
dandy-ism n. おしゃれ,おめかし,だて.
先日、友人があるバーに連れて行ってくれた。
オールドボトルばかり揃えているというお店である。
そこで飲んだのはWHITE HORSEの1940年代のものだった。
それはもう、おいしかったさ。甘露ですよ。
ボトルも見せてくれたけれど、コルク栓で風格のある瓶だった。
じっくり味わうスコッチは深いね、なんて思うのであった。ダンディズムだ。
そのとき、出してくれたアテが無花果(いちじく)の焼き菓子だったのだ。スイーツである。
これには少々驚いたが、なるほど悪くない。
いや、いい。すごくいい。
そこで本日は、珍しくスコッチ・ウィスキーをちびちびと舐めている。
胡桃のパウンドケーキを食べながらである。
大事に食べる。
スコッチ・ウィスキーとパウンドケーキ。
これもきっとダンディーのひとつの形だろう。
おいしいし。
―リーダーズ英和辞典(研究社)
先日、友人があるバーに連れて行ってくれた。
オールドボトルばかり揃えているというお店である。
そこで飲んだのはWHITE HORSEの1940年代のものだった。
それはもう、おいしかったさ。甘露ですよ。
ボトルも見せてくれたけれど、コルク栓で風格のある瓶だった。
じっくり味わうスコッチは深いね、なんて思うのであった。ダンディズムだ。
そのとき、出してくれたアテが無花果(いちじく)の焼き菓子だったのだ。スイーツである。
これには少々驚いたが、なるほど悪くない。
いや、いい。すごくいい。
そこで本日は、珍しくスコッチ・ウィスキーをちびちびと舐めている。
胡桃のパウンドケーキを食べながらである。
大事に食べる。
スコッチ・ウィスキーとパウンドケーキ。
これもきっとダンディーのひとつの形だろう。
おいしいし。
PR
「お出で」とお神[神]さんが云つて、吾輩を自分の膝の脇に引き寄せ、輕[軽]く頭を叩いてくれた。その位置から更(あらた)めて大入道の手許を眺める。小さく切つたチーズの切れがあるらしい。箸の先にそれを取つて、食べるのかと思ふと、別の手で焼海苔の切つたのを摘んで、くるくる卷[巻]いて、チーズの海苔卷[巻]きを拵へた。それを更めて箸に挾[挟]み、先に一寸醬[醤]油をつけてから口へ持つて行つた。をかしな事をする大入道もあつたものだ。吾輩が見てゐて、チーズはうまさうだと思ふ。しかし海苔は甚だ始末の惡[悪]い食物である。猫の上顎(うはあご)に海苔が貼りついた時の處[処]置は困難である。
胃弱の漱石による『猫』原典に較べて、酒飲みで旨いもの好きの百閒による『贋作 吾輩は猫である』には、酒の席の描写が多い。
この小説が書かれた昭和20年代前半、おそらくまだ贅沢品であったろうチーズを晩酌のつまみにしているあたりが百閒らしくて好きである。手でくるくると巻いて、それをあらためて箸で摘まんでから醤油につけるお行儀のよさも好きだ。
それにしても、だ。このチーズの海苔巻きのなんと旨そうなことか。
こういうのものはすぐに真似をする性質である。
チーズの海苔巻き。
小さく切るのではなくて、クリームチーズを匙ですくって海苔に巻く。
それを箸で摘まんで、醤油につけて食べる。初めのうちだけ。だんだん億劫になるので手掴みのまま醤油につけて食べるようになるという行儀悪である。
チーズは『kiri』のハーブ&ガーリック。
いろいろ試したが、海苔巻きにするにはこれがさわやかでおいしいと思う。
さて、春本番にこんなつまみであれば、冷酒でもという気分なのである。
海苔とチーズだけでは寂しいので他にいくつか作る。
づけまぐろの山かけ。
島らっきょう。
味噌だれをつけていただく。
大根と豚の角煮の炊き合わせ。
豚の角煮はレトルトのものを使用。
緑は大根の葉を刻んでちょっとだけ一緒に煮たもの。
この日、スーパーで昔ながらの赤いウインナを見つけたのだ。
そして、作ったものはこれである。
タコさんウインナ。
ひとつだけ、ゴマで顔をつけてみた。
やってみて気づいたのだが、タコさんウインナはお弁当の中に1本ないし2本程度あるからかわいいのであって、一袋全部タコさんにしてしまうと、これが結構怖い。
さて、冷酒をと思い立ったが、1杯目はビールである。
サッポロ黒ラベル。
どうも震災後、瓶のビールが手に入らない。
家にあるビールがあと2本。しばらく瓶ビールはお預けかもしれない。
なんとなく調子に乗っていろいろ作っていたら、なかなか豪勢な酒の席になった。
タコさんウインナだけが異質である。
お酒はこちら。
『翠露 純米吟醸』
この時期、翠露が欠かせなくなってきた。夏に飲む冷酒よりも、なぜか春に飲みたいお酒だ。吟醸香もわざとらしくなくてよい。
ネコの上顎に海苔が貼りついた時の処置は確かに大変そうだ。彼らはどうやって取るだろう。
想像するととても可笑しいと思ふ。
―内田百閒『贋作吾輩は猫である』
内田百閒全集 第五巻(講談社)
内田百閒全集 第五巻(講談社)
※カッコ内の新字体はセキヤによる
胃弱の漱石による『猫』原典に較べて、酒飲みで旨いもの好きの百閒による『贋作 吾輩は猫である』には、酒の席の描写が多い。
この小説が書かれた昭和20年代前半、おそらくまだ贅沢品であったろうチーズを晩酌のつまみにしているあたりが百閒らしくて好きである。手でくるくると巻いて、それをあらためて箸で摘まんでから醤油につけるお行儀のよさも好きだ。
それにしても、だ。このチーズの海苔巻きのなんと旨そうなことか。
こういうのものはすぐに真似をする性質である。
チーズの海苔巻き。
小さく切るのではなくて、クリームチーズを匙ですくって海苔に巻く。
それを箸で摘まんで、醤油につけて食べる。初めのうちだけ。だんだん億劫になるので手掴みのまま醤油につけて食べるようになるという行儀悪である。
チーズは『kiri』のハーブ&ガーリック。
いろいろ試したが、海苔巻きにするにはこれがさわやかでおいしいと思う。
さて、春本番にこんなつまみであれば、冷酒でもという気分なのである。
海苔とチーズだけでは寂しいので他にいくつか作る。
づけまぐろの山かけ。
島らっきょう。
味噌だれをつけていただく。
大根と豚の角煮の炊き合わせ。
豚の角煮はレトルトのものを使用。
緑は大根の葉を刻んでちょっとだけ一緒に煮たもの。
この日、スーパーで昔ながらの赤いウインナを見つけたのだ。
そして、作ったものはこれである。
タコさんウインナ。
ひとつだけ、ゴマで顔をつけてみた。
やってみて気づいたのだが、タコさんウインナはお弁当の中に1本ないし2本程度あるからかわいいのであって、一袋全部タコさんにしてしまうと、これが結構怖い。
さて、冷酒をと思い立ったが、1杯目はビールである。
サッポロ黒ラベル。
どうも震災後、瓶のビールが手に入らない。
家にあるビールがあと2本。しばらく瓶ビールはお預けかもしれない。
なんとなく調子に乗っていろいろ作っていたら、なかなか豪勢な酒の席になった。
タコさんウインナだけが異質である。
お酒はこちら。
『翠露 純米吟醸』
この時期、翠露が欠かせなくなってきた。夏に飲む冷酒よりも、なぜか春に飲みたいお酒だ。吟醸香もわざとらしくなくてよい。
ネコの上顎に海苔が貼りついた時の処置は確かに大変そうだ。彼らはどうやって取るだろう。
想像するととても可笑しいと思ふ。
震災のあと、世界が変わってしまったように感じている。
『ブリを買うつもりじゃなかった』本日より復活します。
こちらは大きな被害はありませんでした。食器が数点壊れた程度です。
初夏のような日が続いている。
春になれば心も浮き立つものだが、今年はどうもそうはいかないようである。日々伝えられるニュースは、どうしても重くのしかかる。
だが、そんなことではいけないのだ。特に被害のなかった僕はもっと元気でいないと、と思う。
そう思ったらどうだ。身のまわりには小さくてもいいニュースが結構あるじゃないか。
ちょっといいモッツァレラチーズが安くなっていたり。
出盛り、ぶりぶりといい蚕豆が買えたりするのだ。
蚕豆はいつもの通り。固めに茹でて、塩・胡椒、オリーブオイルで和えたら、ペコリーノチーズをかけてサラダにする。
蚕豆のサラダは、この時期だけしか食べられない。
旬の時期になるべくたくさん食べたい。
お得に変えたモッツァレラは、バジルと一緒にトマトソースのパスタにする。
にんにくとオリーブオイル。
にんにくがきつね色になったら、手でつぶしたホールトマトを入れる。
煮詰まったら、パスタのゆで汁でのばす。
塩、胡椒で味を調える。
麺が茹で上がる1分くらい前にちぎったバジルの葉を半量とモッツァレラチーズを入れる。
麺が茹で上がったら、残りのバジルといっしょにソースと和える。
モッツァレラがのびておいしいパスタだ。
ビールはこちら。
『多摩の恵』のペールエール。
東京の地ビールである。
フルーティーでおいしい。
多摩の恵には、ボトルコンディションビールというのがあって、3年から5年くらい経つと飲み頃になる。
実は我が家には2007年のがストックしてあるのだ。今年は飲もうかと思って愉しみにしている。
ああ。おいしい。
やっぱりこのパスタは、ちゃんと味のあるモッツァレラじゃないと、こうはいかないね、と思う。
なんだ。いつもとなんら変わらない世界を生きているじゃないか。
何を悲観することがあろう。
『ブリを買うつもりじゃなかった』本日より復活します。
こちらは大きな被害はありませんでした。食器が数点壊れた程度です。
初夏のような日が続いている。
春になれば心も浮き立つものだが、今年はどうもそうはいかないようである。日々伝えられるニュースは、どうしても重くのしかかる。
だが、そんなことではいけないのだ。特に被害のなかった僕はもっと元気でいないと、と思う。
そう思ったらどうだ。身のまわりには小さくてもいいニュースが結構あるじゃないか。
ちょっといいモッツァレラチーズが安くなっていたり。
出盛り、ぶりぶりといい蚕豆が買えたりするのだ。
蚕豆はいつもの通り。固めに茹でて、塩・胡椒、オリーブオイルで和えたら、ペコリーノチーズをかけてサラダにする。
蚕豆のサラダは、この時期だけしか食べられない。
旬の時期になるべくたくさん食べたい。
お得に変えたモッツァレラは、バジルと一緒にトマトソースのパスタにする。
にんにくとオリーブオイル。
にんにくがきつね色になったら、手でつぶしたホールトマトを入れる。
煮詰まったら、パスタのゆで汁でのばす。
塩、胡椒で味を調える。
麺が茹で上がる1分くらい前にちぎったバジルの葉を半量とモッツァレラチーズを入れる。
麺が茹で上がったら、残りのバジルといっしょにソースと和える。
モッツァレラがのびておいしいパスタだ。
ビールはこちら。
『多摩の恵』のペールエール。
東京の地ビールである。
フルーティーでおいしい。
多摩の恵には、ボトルコンディションビールというのがあって、3年から5年くらい経つと飲み頃になる。
実は我が家には2007年のがストックしてあるのだ。今年は飲もうかと思って愉しみにしている。
ああ。おいしい。
やっぱりこのパスタは、ちゃんと味のあるモッツァレラじゃないと、こうはいかないね、と思う。
なんだ。いつもとなんら変わらない世界を生きているじゃないか。
何を悲観することがあろう。
コートを着て歩いている人が増えたな、と思う。街路樹が赤く色づき始めていてはっとする。足の指先が冷たくなる。
秋が深まってきた。
秋は学園祭の季節だった。僕はある短大の付属小学校に通っていて、学園祭は短大もその付属校もいっしょに開かれる。
学園祭の盛り上がりが大好きだった。小学生にとって、大学生の開く学園祭は特別だった。風船がところどころに飾られた校舎。屋台が出ている校庭。講堂で開かれている謎のバザー。毎日通う学校がこれでもかというくらい非日常に覆われているのだ。
クレープの屋台が好きだった。遠くからでもわかる甘く香ばしいにおい。丸い鉄板の上に白い液体を流すと面白いようにきれいに焼けていく光景に目を見張った。中に入っているおもちゃ目当てでつりぼりを何度もやった。中身を見せ合って、交換したりするのだ。
ちょうど今くらいの時期だ。さんざん遊んで、帰るころにはすっかり肌寒くなっている。家に帰り着くと炬燵が出してあった。遊び疲れて炬燵でぬくぬくしている間に眠ってしまう。学園祭と炬燵。この日は特別なことが1日にふたつも起こった、忘れられない日だった。
毎年、この時期になると思い出すのはこの日のことである。他の事は憶えていない。それでも、秋の空気のにおいを感じ取ると、なぜか蘇ってくる。家を建て替えて床暖房になってから、炬燵は出していない。炬燵を出したときのあの特別な昂揚もずいぶん味わっていないのだなあ、とふと思った。
さて、何も秋は記憶の中にだけあるのではない。
何か秋らしいことをしたいと思って、買い込んだものがある。
栗。
なんとも愛らしい風貌をしている。
栗をどうするかというと、リゾットにしようと思ったのだ。
長い間、リゾットは敬遠している料理の一つだった。日本人ですから、お米はごはんじゃないとね。そんな思いも当然あった。しかしながら、本音を吐露すれば、失敗を恐れていたというのがほとんどです。
ずうっと張り付いていて、水分がなくなったらまた足して、焦げないようにかき混ぜる。これを米に火が通るまで繰り返す。どうにも億劫だったのだ。こんな手間をかけて、もしも失敗したら目も当てられない。惨めな気持ちを味わうのが嫌さに及び腰になっていた。
そんな及び腰に喝を入れてくれたのが栗である。
ラ・ベットラの落合シェフの本に、栗のリゾットのレシピが出ていて、やってみたかったのだ。
まず、栗はゆで栗にする。
水から塩をひとつまみ入れて、20分から30分くらい。
最近手に入れた新兵器。
直火OKの陶器の鍋である。
バターとオリーブオイルを入れて熱する。
生米を入れ、油が馴染むまで混ぜる。
白ワインを入れて、水分を飛ばす。
あとは、水を加えていく。お玉1~2杯ずつ。
焦げないようにかき混ぜながら、水分がなくなってきたらまた水を入れて、を繰り返す。
5回くらい繰り返して、米に芯が残っているくらいにする。
水分が残っているときに、、塩で味を調える。
栗を入れる。
最後にパルミジャーノのすりおろしとバターを1かけ。
完成。
難しくはない。じっくりやることが大切のようである。
さて、リゾットだけでは寂しいので、この日のメニューはもう少しあるのである。
里芋。
皮を剥いた里芋を、グリルパンで焼く。
ただ焼くだけである。
なんともいい表情に焼けているやつを発見。
『阿修羅面、冷血』と名付けた。
焼き上がったら、塩・胡椒とオリーブオイルをかける。
地味ながら、香ばしくてじんわりとおいしい。
ここにもまた。
阿修羅面、冷血。
さらにもう一品。
きのことトマト、ベーコンのクリームソテー。
石づきを切ったきのこ(しいたけ、マッシュルーム、舞茸など)とベーコンをアーリオオーリオで炒め、白ワイン、塩・胡椒。湯剥きしたトマトを入れてひと混ぜし、生クリームを回しかける。
ワインはコノスルの白。
お米のアルデンテ。
なるほどと思う。
栗ごはんのようなものを想像していたら、ぜんぜん違う、
コクのあるものができた。
リゾット、これでもう敬遠することはないと思う。ただいつもいつもこれでは日本人にはくどい気もする。たまにぐっと気合を入れて作る米料理、という感じである。
秋の学園祭も炬燵も今は昔だけれど、栗と里芋は毎年食べられる。いつも待ち侘びている秋なのだ。取り立ててイベントのように盛りたてるのは好きじゃないけれど、こうして季節を食べるようにしていられるのがいいね、と食べながら思う。
秋が深まってきた。
秋は学園祭の季節だった。僕はある短大の付属小学校に通っていて、学園祭は短大もその付属校もいっしょに開かれる。
学園祭の盛り上がりが大好きだった。小学生にとって、大学生の開く学園祭は特別だった。風船がところどころに飾られた校舎。屋台が出ている校庭。講堂で開かれている謎のバザー。毎日通う学校がこれでもかというくらい非日常に覆われているのだ。
クレープの屋台が好きだった。遠くからでもわかる甘く香ばしいにおい。丸い鉄板の上に白い液体を流すと面白いようにきれいに焼けていく光景に目を見張った。中に入っているおもちゃ目当てでつりぼりを何度もやった。中身を見せ合って、交換したりするのだ。
ちょうど今くらいの時期だ。さんざん遊んで、帰るころにはすっかり肌寒くなっている。家に帰り着くと炬燵が出してあった。遊び疲れて炬燵でぬくぬくしている間に眠ってしまう。学園祭と炬燵。この日は特別なことが1日にふたつも起こった、忘れられない日だった。
毎年、この時期になると思い出すのはこの日のことである。他の事は憶えていない。それでも、秋の空気のにおいを感じ取ると、なぜか蘇ってくる。家を建て替えて床暖房になってから、炬燵は出していない。炬燵を出したときのあの特別な昂揚もずいぶん味わっていないのだなあ、とふと思った。
さて、何も秋は記憶の中にだけあるのではない。
何か秋らしいことをしたいと思って、買い込んだものがある。
栗。
なんとも愛らしい風貌をしている。
栗をどうするかというと、リゾットにしようと思ったのだ。
長い間、リゾットは敬遠している料理の一つだった。日本人ですから、お米はごはんじゃないとね。そんな思いも当然あった。しかしながら、本音を吐露すれば、失敗を恐れていたというのがほとんどです。
ずうっと張り付いていて、水分がなくなったらまた足して、焦げないようにかき混ぜる。これを米に火が通るまで繰り返す。どうにも億劫だったのだ。こんな手間をかけて、もしも失敗したら目も当てられない。惨めな気持ちを味わうのが嫌さに及び腰になっていた。
そんな及び腰に喝を入れてくれたのが栗である。
ラ・ベットラの落合シェフの本に、栗のリゾットのレシピが出ていて、やってみたかったのだ。
まず、栗はゆで栗にする。
水から塩をひとつまみ入れて、20分から30分くらい。
最近手に入れた新兵器。
直火OKの陶器の鍋である。
バターとオリーブオイルを入れて熱する。
生米を入れ、油が馴染むまで混ぜる。
白ワインを入れて、水分を飛ばす。
あとは、水を加えていく。お玉1~2杯ずつ。
焦げないようにかき混ぜながら、水分がなくなってきたらまた水を入れて、を繰り返す。
5回くらい繰り返して、米に芯が残っているくらいにする。
水分が残っているときに、、塩で味を調える。
栗を入れる。
最後にパルミジャーノのすりおろしとバターを1かけ。
完成。
難しくはない。じっくりやることが大切のようである。
さて、リゾットだけでは寂しいので、この日のメニューはもう少しあるのである。
里芋。
皮を剥いた里芋を、グリルパンで焼く。
ただ焼くだけである。
なんともいい表情に焼けているやつを発見。
『阿修羅面、冷血』と名付けた。
焼き上がったら、塩・胡椒とオリーブオイルをかける。
地味ながら、香ばしくてじんわりとおいしい。
ここにもまた。
阿修羅面、冷血。
さらにもう一品。
きのことトマト、ベーコンのクリームソテー。
石づきを切ったきのこ(しいたけ、マッシュルーム、舞茸など)とベーコンをアーリオオーリオで炒め、白ワイン、塩・胡椒。湯剥きしたトマトを入れてひと混ぜし、生クリームを回しかける。
ワインはコノスルの白。
お米のアルデンテ。
なるほどと思う。
栗ごはんのようなものを想像していたら、ぜんぜん違う、
コクのあるものができた。
リゾット、これでもう敬遠することはないと思う。ただいつもいつもこれでは日本人にはくどい気もする。たまにぐっと気合を入れて作る米料理、という感じである。
秋の学園祭も炬燵も今は昔だけれど、栗と里芋は毎年食べられる。いつも待ち侘びている秋なのだ。取り立ててイベントのように盛りたてるのは好きじゃないけれど、こうして季節を食べるようにしていられるのがいいね、と食べながら思う。
以前、ワインの頒布会を申し込んだ、と書いた。
↓
お楽しみワインを迎えるにあたり
毎月、きちんと届いているのである。1990年代のボルドーの飲み頃ワインたち。
しかしながら、こういうのを自分だけで消費することが、なかなかできない性格のようである。こういうのは誰かといっしょに飲んで、ああだこうだと言いたい。そして何だかんだと忙しくしていて、なかなか人を招く機会が少ない。誰か来ても、日本酒を買って飲んだりしていた。
結果、ワインは貯まってきているのである。
リストができそうだ。
金曜日の夜、久しぶりに料理をすることに決めたので、この中から1本飲むことにした。
サン=テミリオンのワイン。
名前を失念した。
さて、ワインをと決めた金曜の夜は、なかなかいい気分であった。どこまで起きていられるか、それが問題である。
まずはビールから。
冬物語が出ていたので買う。
向こう側に写っているのは友人であるが、新聞のクロスワードをしている。
冬物語は、なかなかいいビールでした。味があって。
カプレーゼを久しぶりに作る。
最近、西友に売っているモッツァレラチーズがどうもおいしくなくて、敬遠しがちである。
今回はチェリータイプのものを使った(こちらは昔と同じなのでまあおいしい。)
寒くなってきたので、春菊を食べようと思ったのだ。
春菊ときのこ、ウィンナのソテー。
山ほどの春菊もソテーすると、しゅんとなってしまう。
ワインにしよう、と決めたときからパスタはハムのペペロンチーノにしようと決めていたのだ。
ワインは、しっかりこなれていました。そして香りが極上。
久しぶりにいいワイン。気分も華やぐというものである。
鎌倉ハムのステーキ用という贅沢品を使った。
厚いやつを拍子木に切る。
ハムの話題が続く気がする。
「うーん。おいしいハムだ。」
食べながら、友人が行き詰ったクロスワードを完成させる。クロスワードって愉しいな、と思う。
ワインを飲みながら取りとめのない話を続けていて、なんとなくつまみを追加したくなったので、クリームチーズにジャムを添えて出してみた。
パンかクラッカーがあるとよかったのだが、ないので仕方がない。
午前5時を過ぎたあたりで、眠さがピークに達する。
今日はここまで。
外が明るくなり始めている。
友人を見送ったあと、片付けは翌日にまわして、ふとんにもぐりこむ。
↓
お楽しみワインを迎えるにあたり
毎月、きちんと届いているのである。1990年代のボルドーの飲み頃ワインたち。
しかしながら、こういうのを自分だけで消費することが、なかなかできない性格のようである。こういうのは誰かといっしょに飲んで、ああだこうだと言いたい。そして何だかんだと忙しくしていて、なかなか人を招く機会が少ない。誰か来ても、日本酒を買って飲んだりしていた。
結果、ワインは貯まってきているのである。
リストができそうだ。
金曜日の夜、久しぶりに料理をすることに決めたので、この中から1本飲むことにした。
サン=テミリオンのワイン。
名前を失念した。
さて、ワインをと決めた金曜の夜は、なかなかいい気分であった。どこまで起きていられるか、それが問題である。
まずはビールから。
冬物語が出ていたので買う。
向こう側に写っているのは友人であるが、新聞のクロスワードをしている。
冬物語は、なかなかいいビールでした。味があって。
カプレーゼを久しぶりに作る。
最近、西友に売っているモッツァレラチーズがどうもおいしくなくて、敬遠しがちである。
今回はチェリータイプのものを使った(こちらは昔と同じなのでまあおいしい。)
寒くなってきたので、春菊を食べようと思ったのだ。
春菊ときのこ、ウィンナのソテー。
山ほどの春菊もソテーすると、しゅんとなってしまう。
ワインにしよう、と決めたときからパスタはハムのペペロンチーノにしようと決めていたのだ。
ワインは、しっかりこなれていました。そして香りが極上。
久しぶりにいいワイン。気分も華やぐというものである。
鎌倉ハムのステーキ用という贅沢品を使った。
厚いやつを拍子木に切る。
ハムの話題が続く気がする。
「うーん。おいしいハムだ。」
食べながら、友人が行き詰ったクロスワードを完成させる。クロスワードって愉しいな、と思う。
ワインを飲みながら取りとめのない話を続けていて、なんとなくつまみを追加したくなったので、クリームチーズにジャムを添えて出してみた。
パンかクラッカーがあるとよかったのだが、ないので仕方がない。
午前5時を過ぎたあたりで、眠さがピークに達する。
今日はここまで。
外が明るくなり始めている。
友人を見送ったあと、片付けは翌日にまわして、ふとんにもぐりこむ。
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ひとくちメモ
心のメモ(2008年12月)
自転車のベルを無闇に鳴らす人間が大嫌いだ/寒くなってきたので湯たんぽを出した/年末に仕事を追い込むつもりが、自分が追い込まれた/このままだと水道を止められてしまう/
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心のメモ(2009年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/分度器が欲しい/嵐のような一週間だった/もうダメだ/いや、そうでもないかも/
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心のメモ(2009年5月)
このブログをFirefoxで見てる人が10%を突破した/『1Q84』は発売日にゲットしたがまだ手をつけない/
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心のメモ(2009年6月)
檀さん、大和田さん、檀さん/笑った拍子にオナラが出た/玉の湯が廃業。超・残念/
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心のメモ(2010年3月)
まねきねこダック全否定/素敵なスリッパを買った/愛用の『シルク石鹸』メーカー製造中止。寂しい限りだ/強風に煽られてジャージの下が行方不明/
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心のメモ(2010年4月)
やましげ校長の退任がほんとうに寂しいです/
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心のメモ(2010年11月)
「返しにきたよ。」友人が持ってきてくれた傘にまるで見覚えがない。/奥田民生が『茜色の夕日』を歌っている動画を見て泣いた/カゼをひきました/
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心のメモ(2010年12月)
六本木『ABBEY ROAD』で"The Parrots"のライブに感動/
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心のメモ(2011年1月)
我が家もついに地デジ化/
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心のメモ(2011年3月)
武道館にくるりのライブを見に行った/震災当日、荻窪まで4時間くらいかけて帰ってきた/
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心のメモ(2011年5月)
J・アーヴィング『また会う日まで』読了/そろそろストーブをしまおうかと思っている/靴下の左右を揃える手間を省くためすべて同じ柄にするという新発想/『ニルスのふしぎな旅』DVDセット購入/
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心のメモ(2011年7月)
甚平を買った/坂本屋が復活してた/『いいとも打ち切り』ってあって思わず東スポを買ってしまった/魁皇関、おつかれさまでした/
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心のメモ(2012年3月)
松本大洋の『Sunny』がすごい/やっぱタモさんはすげえや/
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心のメモ(2012年4月)
洗濯機を買い替えた/『anan』表紙のしょこたんにどうしても目を奪われてしまう/
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心のメモ(2013年4月)
2年ぶりくらいにひどいカゼをひいた/
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心のメモ(2013年8月)
個人的空耳アワード2013は『金玉をつけないでよ』に決定/
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心のメモ(2014年7月)
野々村県議の会見はたしかに笑ったが、どうにも後味が悪い/
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心のメモ(2014年9月)
カイン・ハイウィンドに2度も裏切られた/
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心のメモ(2014年10月)
虫歯治療中/『ちいさこべえ』の”りつ”が超かわいい/
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心のメモ(2014年11月)
ぐんまちゃん、おめでとう/中野サンプラザにくるりを聴きに行った/
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心のメモ(2014年12月)
やりきれない出来事が多すぎる/『天城越え』という歌はよく聴くとじつに陳腐だ/
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心のメモ(2015年1月)
初詣は日本橋の小網神社に出掛けた/『相棒』スペシャルはいまいちだった/箱根駅伝を走る選手が眉毛を整えているのを見るとちょっと鼻白む/