ここのところ東京は雪が多い。
雪が積もると僕はどうなるか。
無条件にテンションが上がるわけです。子供みたいだと嗤う向きもあるかも知れない。でも、しょうがないのだ。寒さは逆に気持ちを昂揚させ、傘も差さず、上気して買い物に出掛けた。
さて、そんな胸躍る晩に何を作ったかというと、このモッツァレラ入りトマトソースのスパゲティーだ。買い物中、心が弾んでいたものだから、ワインやらいろいろと買い込んだのだ。
そんなわけで、雪を祝してパスタとワインである。
作りながらも外が気になってしょうがない。にんにくとオリーブオイルを火にかけてはベランダに出て雪を見る。パスタを茹で始めては、また雪を見に行く。
完成するまでに5回は台所とベランダを往復した。
【材料】
モッツァレラチーズ、パルミジャーノレッジャーノのすりおろし(大さじ3)、ホールトマト缶詰、にんにく、スパゲティー、塩、胡椒。
シンプルだ。
ホールトマトは缶汁ごと手で潰しておく。
モッツァレラチーズは適当な大きさに切る。手でちぎってもよい。
にんにくは包丁の腹で潰し、皮と芯を取り除く。
フライパンににんにくとオリーブオイルを入れ、弱火にかける。
オイルににんにくの香りをうつす。フライパンを傾け、揚げるような感じにする。
にんにくがきつね色になったら、潰したホールトマトを入れ、中火で煮込む。
しばらく煮込んだら(トマトの色が赤から朱色がかった赤に変わるくらいまで)、パスタを茹で始める。
トマトソースが煮詰まったら、パスタの茹で汁でのばす。
塩、胡椒で味を調える。
パスタが茹で上がったら、モッツァレラチーズを投入する。
続いて、パスタとパルミジャーノのすりおろしを入れ、しっかりあえて完成。
モッツァレラがのびる。
ワインはこちら。
『コノスル』のピノ・ノワール。オーガニックワインだそうだ。
これ、あたりかもしれない。とてもおいしかった。1200円くらい。
ところで、食べながら聴いていたのがこのCD。
『PLAIN SONGS』/W. W. LOWMAN
(2007, ARBOUSERECORDS)
オルタナティヴです。
いつ、どこで手に入れたのか、まったく憶えていない(僕の記憶力の悪さは定評があります)。
でも、すごくよくて、最近よく聴いている。
とくにtrk.6『Lee and Me』。静かに始まって、中間部で楽しくなって、また前半とは違うちょっと諦めたような静けさが来て、終わる。
雪で昂揚した気分をこの音楽が少しだけ鎮めてくれた。
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『Pocketful of Poetry』
Mindy Gledhill
この数ヶ月、僕は「ミンディ・グレッドヒルは分かってる!」と叫び続けてきた。この人のアルバムからはポップってのはこういうものさ、という自信が滲み出ていると思う。tr. 2『Trouble No More』がツボ中のツボ。僕の好物ばっかりいっぱい詰まってる。決して大袈裟な表現ではなく、棄て曲なし、最高に幸せな30分あまり。
『D'ACCORD』
SERGE DELAITE TRIO with ALAIN BRUEL
アトリエサワノのピアノトリオが大好きです。2枚同時発売のうちの1枚。これはピアノトリオにアコーディオンを加えた演奏。明るい休日のランチ。冷えた白ワイン飲みたくなる感じ。
J.S. Bach/Goldberg Variations
Simone Dinnerstein
ゴルトベルク変奏曲からグールドの影を拭いきれないのは仕方がない。この人の演奏には”脱・グールド”みたいな気負いはなく、曲に対してもグールドに対しても愛情に満ちていて、丁寧で、やさしくてすごく好きです。