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トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。 帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
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西友をうろうろしていたら、ある女性客が店員に尋ねていた。

「あのー、マリー・シャープスって置いてませんか?タバスコソースみたいなもので辛いやつなんですけど…。」

「あ。」「あった!」

店員が何か口を挟む余地もなく、その女性客は自ら発見したのだ。

「あー。でも中辛しかないじゃん…。」
「なによー。大辛じゃなきゃ意味ないのにー。もー。」

そのマリー・シャープスなる聞き慣れない品を、たとえ中辛だけでも西友に置いてあったことを評価するべきだと僕は思うのだけれど、その女性客は大辛がないことがいたく不満な様子だった。そんなに欲しければどこか専門店にでも行って探すべきだろう。

一緒にいた連れの男性の戸惑うように力なく微笑む表情をよそに、その女性客はさんざん悪態をついた挙句、どこかに消えていった。西友の店員は結局一言も口を開くことはなかった。その余地を与えられなかったというべきか。


そんな一件を目の当たりにしたから、マリー・シャープスなるチリソースを買ってきた。中辛だからと邪険に扱われたマリー・シャープス。よし、僕が買ってあげよう、と。

7ca4c975.jpegそのマリー・シャープスがこれだ。

カリブの小国ベリーズ原産のハバネロソース、ということである。
タバスコに較べて、酸っぱくないのが特徴だ。

まことに不見識ながら、ベリーズなる国家が存在することさえ、僕は知らなかった。そのベリーズのマリーさんが作ったソースらしい。


















さて、ハバネロソースを買って何をしたかというと、大変珍しいことではあるけれど、サルサソースを自作してみたのである。

* 僕にしては珍しい


781c0d44.jpegまずはトマトを焼き剥きする。

最近、トマトは湯剥きにしないで、焼いて剥いている。

 
お湯を沸かす手間が省けるのと、湯剥きにするとトマトの旨みが流れ出てしまう、というのをテレビで見たのだ。








59ae5957.jpeg皮を剥き、みじん切りにして水気を切ったトマトと、にんにく、ピーマン、ブラックオリーブをみじん切りにしたもの、塩、胡椒、クミンシード、レモン汁、オリーブオイル、そしてマリー・シャープスを入れる。

僕は辛いものがそんなに得意ではないので、今回はマリー・シャープスを小さじ2杯程度にしておいた。


混ぜ合わせたのち、電子レンジでちょっと加熱してから、粗熱を取って食べる。




d30a94e1.jpegこれがマリー・シャープスを使ったサルサソースである。

おいしい!

なんだかとってもおいしくできた。











41ade656.jpegタコスチップスにつけて食べる。
















当然、ビールを飲むわけだけれど、サルサディップだけでは寂しいので、もう一品。

92a2f6de.jpegアボカドのディップである。

剥いてレモンをかけたアボカドと、ツナ缶、カッテージチーズ、塩、胡椒、マヨネーズを和える。












これだけのつもりだったのであるが、作っているうちに何だか盛り上がってきたのだ。

ちょっとした偶然からマリー・シャープスとの出会いがあり、こんなことでもなければもしかしたら作ることはなかったかもしれないサルサソースを作って、それがとってもおいしくできた。


edd73aef.jpegそんなうれしさを噛みしめながら、冷蔵庫にあったシャウエッセンも茹でた。

















1c46df10.jpegビールは、ハートランド。

初夏ですからね。さわやかなハートランドをいただきます。






















何だか、静かに盛り上がるマリー・シャープスの初夏の夜である。






さて前回、豚バラを干した話を書いて、そのままになっていた。

結局、豚バラは3~4日くらい干して、パンチェッタと同様にカルボナーラにして食べた。

094c57a9.jpegできあがりはこんな感じである。
















455e399c.jpeg炒めるとじわじわと脂が出てくるあたり、パンチェッタっぽい。















f2bbfaf0.jpegベーコンで作るのとは一味違う、ちょっと本格っぽいカルボナーラができ上がった。















僕は、食品添加物についてそんなにうるさいほうではないけれど、やっぱり加工肉の原材料を見るとちょっと気が引ける部分があるのは事実である。


発色剤も保存料も使っていない自家製加工肉。

気持ちよく食べることができた。








 
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グリーンピースの話題が続く。

先日のグリーンピースの小鉢に続いて、今回はパスタである。

グリーンピースのクリームパスタを新宿にあるレストランで食べたのは、もう10年以上前だと思う。なるほどこんな食べ方もあるのだと、すっかり感心した。グリーンピースの香りがするのだ。クリームのパスタなのに。素敵な料理だと思った。

何度となく作っているパスタだけれど、グリーンピースを、去年から憶えた『淡煮』にしてからパスタに入れようと思った。

3eebd949.jpeg莢から出したグリーンピースは、ひたひたの水から煮て、砂糖と塩で調味する。

煮あがったら、そのままに煮汁の中でむらす。

小さなミルクパンで豆を煮るのが、何だかままごとのようで可笑しかった。










23df6903.jpegバターで、たまねぎとベーコンを炒める。
















20344f98.jpeg白ワインをふり入れる。
















e203fff0.jpegグリーンピースの淡煮を入れる。

煮汁も何だかもったいないので少し加え、一緒に炒める。













829d282a.jpeg生クリームを入れる。
















d12d4c9b.jpegぐつぐつと煮立たせないように、弱火で温めるようにする。

塩。胡椒で味を調える。













826ea141.jpeg茹で上がったパスタを入れ、パルミジャーノ・レッジャーノのすりおろしを加え、しっかり和えたら完成。














8fcdd2ba.jpegもう一品はこれだ。

先日教えてもらった、生ハムのマリネ。

今回は、オリーブオイルもじゃぶじゃぶと入れた。











17a1f56b.jpegうん。おいしい。

春の味である。














aa812310.jpeg生ハムのマリネはこちら。
















ad4371ac.jpegワインはいつものようにコノスルである。

今日のマリネはワインと喧嘩をすることもなく、とてもおいしく食べた。






















さて。

先日、豚バラキャベツのときに買ってきた豚バラ肉が残っている。
この時はバラの塊を買ってきたのだ。

パスタに使われなかったバラ肉は、強めの塩と胡椒を擦り込まれ、冷蔵庫の中に眠っていた。


bf79017e.jpeg今は、窓辺に吊るし上げられている。

以前、外に干しておいたらカラスに啄ばまれて困ったことがあった。

それ以来、風通しのよい窓辺に干すことになったのである。










室内だから、雹も竜巻も関係ない。ただじっとしている。少しずつ水分を抜かれながら。

洗濯物はそうはいかなかった。全部やり直しだ。

あと何日かしたら、自家製のパンチェッタもどきができあがる。










 
風に舞うような雨、というのが嫌いである。
傘を差しているというのに、ネクタイまでしっとり濡れたりするのは、一体どういうわけだ。

しかし今日のような土砂降りなら諦めもつく。濡れた靴もジャケットも、この際もうどうでもいい。乾かせばいいのだ。

これだけしっかり降っていると、気になるのは川の流れである。
帰り道、いつもと違うルートを通って、家の近くを流れる善福寺川を眺めて歩いた。

すっかり水かさが増して濁流になった都市の川を見るのが好きだ。どぶ臭いような、生臭いような臭いを嗅ぐのが好きだ。

時折、柵がなかったらどうだろう、と考える。水に吸い込まれていく自分を想像して、怖いようなわくわくするような気持ちになるのだ。



a64b382f.jpegさて、大雨ですっかり上気した僕は、この春初めてのグリーンピースを食べることにした。

春だけだ。こんな莢に入ったグリーンピースを食べられるのは。

去年の秋、グリーンピースのパスタをどうしても食べたくて、冷凍のを買ってきて作ったことがある。

結果は残念なものであった。






0d8a0051.jpegしっかり、実が詰まっている。

ぷりっとしたグリーンピースが詰まっている莢が、しなびて黄色くなっているのを見ると、ごくろうさまと声を掛けてあげたくなる。

君たちが豆に注ぎ込んだ栄養とおいしさは、ちゃんと味わって食べるからね。









鶏そぼろと合わせて、春味のあの小鉢を今年も作る。

2d967897.jpeg2袋分の莢から取り出した豆。

これを水から煮ていく。














f55a4949.jpegグリーンピースの淡煮。

ひたひたの水から煮て、煮立ったら弱火にして、砂糖と塩で味を調える。

煮上がってから、すぐに笊(ざる)に上げず、豆をむらすことが肝心だ。

詳しくはこちらを参照のこと。

それはそれは出会いのよい小鉢






2ced866f.jpeg鶏そぼろは、だし、酒、砂糖、塩、薄口醬油、生姜の搾り汁、味醂で作った煮汁で鶏挽肉を炒り煮にする。














d0626715.jpeg淡煮のグリーンピースに、鶏そぼろをたっぷりとかけて、その上に温泉たまごを落として完成である。














さて、本日はもう一品。

3213de2c.jpegもやしである。
















高山なおみさんの『野菜だより』を見ていて、気になった料理。

本にはこうある。

2797d585.jpeg一年中あるし、安価だからといって、もやしをあなどるなかれ。もやしはシャキシャキに歯ごたえよく料理しましょう。ゆでるのも炒めるのも、ちょっと早いかなというくらいで火を止めるのがコツ。もやしの炒め物の汁を飲んだことのある人は知っているかと思いますが、もやしってけっこう「だし」が出るなと私は思います。


 

高山なおみ『野菜だより』/アノニマ・スタジオ(2005)


 

ほんとうにそうだ。僕もそう思う。もやしにはちゃんと味がある。だしが出る。主役を張れる食べものだ。

さてこの本から気になったのが、『もやしのねぎ塩和え』である。

これはほぼこの本の通りに作った。

38b535b1.jpeg塩、レモン汁、黒胡椒、ごま油をボウルに入れ、白髪に切った長ねぎを加えてよく混ぜる。


 
※ 『野菜だより』では粗みじん切りにしている











38fcfdfe.jpegさっと茹でて、粗熱をとったもやしを加えてざっくり合わせる。

これで完成。













1a8f083e.jpegもやしのねぎ塩和え。

盛り付けたあとで、さらに胡椒を挽いた。














そのほかのメニューはこちらである。

81fc5cc0.jpegおしんこ。

八百屋さん自家製の、胡瓜と白瓜の糠漬け。

1本70円という、財布にやさしいお値段である。

瓜の漬物を食べるようになると、夏が近いなと思う。









2cfb1719.jpeg厚揚げ焼き。
















73f3fe5e.jpegクリームチーズ奴。

久しぶりに食べた。キューブ状に切ったクリームチーズに削り節を乗せて、醬油をかけただけ。

ちなみにチーズは『kiri』である。










以上をつまみに、飲むお酒。

866159c2.jpegビールはヱビス。
























cc15b8dc.jpeg『越乃寒梅 特別純米』

これはいただきものである。いいお酒もらっちゃって、気分もよろしい。

とてもとてもすっきりしている。




















405e668c.jpeg『無垢』って書いたのが貼ってある。
















524e6c2e.jpegグリーンピースの小鉢、ほんとにおいしい。実にいい。

噛むと、ぷちんとはじけておいしい味が広がるのだ。













大雨や台風が来ると居ても立ってもいられなくなって川を見に行くんです、と話すと人は言う。
「あなたみたいな人ですよ」と。
「川に様子を見に行くといったまま、行方が分からなくなっていますってニュースになっているのは。」


行方不明にはなりたくない。ニュースになるのも嫌だ。

でも川は僕を呼んでいる気もする。










 





 
朝からシーツを洗って、干したら曇りだした。

どうも花曇りというか、はっきりしない陽気も春らしいといえばそうかもしれない。


42f86827.jpegキャベツを買ってきた。

冬のキャベツは寒さから身を護るようにしてぎゅうっと身を縮めている。

春のキャベツは巻きが緩くて好きだ。

だから売り場に積まれているキャベツをいくつも持ち上げて、なるべく軽いやつを買ってくる。








さて、キャベツで何を作ったかというと、ポトフである。

7c9a615e.jpeg何のことはない。

土曜日に市川孝さんの個展に行って、買ってきたこの耐火の器を使いたくてうずうずしていたのだ。

もう、見た瞬間からスープものを作りたくてしょうがなかった。









f472fb22.jpegポトフには粒マスタードではなくて、ディジョンマスタードを添える。(ちょっと古くなっているけど。)














9c20fe66.jpeg春キャベツその2は、豚バラとキャベツのスパゲティーである。

本日は、作り方は割愛である。

写真が、ちょっと面倒になっちゃったんである。











0d02df45.jpegビールはなし。

コノスルは飲み残しを消費する。






















我が家に地デジテレビがやってきたのが2011年の1月だから、それから1年と4ヶ月以上が経過したことになる。旧アナログテレビを今日やっと処分した。業者さんに引き取ってもらったのだ。

ガス代払って、新聞代払って、テレビの処分代払って、手元には古新聞だけが残っている。

まあいい。

シーツとタオルケットは結局乾ききらなかったから、まだ干したままだ。

今日は、違うシーツで寝る。

まあいい。





 
先日、サーモンのマリネが白ワインに合わなかった、と書いた。
今回は、その翌日の食卓の話である。

■現在、『ブリ買う』はリアルタイムで更新ができないでいます。サーモンマリネについて、ご指南をいただいていますが、今回の記事に関しては、コメントをいただく以前の内容であることをご承知ください。

サーモンの生臭さが、どうも白ワインと相性がよくない気がしたので、残った分は魚とくれば向かうところ敵なしの日本酒で、と思った。

この日は、作りたいものがあったのだ。あんまり作ったことのない料理。

肉巻き野菜。

野菜やきのこを豚肉で巻いて焼く、あれである。先日、実家に行ったら出てきて、なるほどこういう料理もあったね、と思ったのだ。そしてとてもおいしかった。

僕が実家を出てから、もう10年以上が経つ。近いからとしょっちゅう顔を出してはいるけれど、忘れていることって多いものだ。電気のスイッチの位置に一瞬戸惑ったり、調味料を探すのにちょっと手間取ったりするのだ。

初めてではないけれど、記憶の中心から外れて風化しかけたものが急に目の前に現れると、懐かしさと同時に新鮮に感じる。うれしくなるのだ。

そんな思いを抱きながらの料理だ。

しばらくワインが続いていたので、ちょっと醬油味のものを食べたかったのと、サーモンのマリネを日本酒で食べたかった日の献立である。


肉に巻かれることになったのは、次の面々である。


2e41e9c4.jpegいんげん。
















1a59c186.jpegニラ。

最近は、深夜の西友でもニラをちゃんと売っている(以前は間違いなく売り切れていた)。













69d85063.jpegねぎ。

白髪ねぎを太くした感じに切る。














49b1d875.jpegエリンギ。
















以上4種。

8acf5193.jpegこれらを豚肉で巻き*1、小麦粉をまぶしてフライパンで焼く。

 
 
*1 余談だが、この日安かった『しゃぶしゃぶ用』という薄切り肉を使ったので、巻きにくいといったらなかった。数10円を惜しまず、ちゃんと目的に合った肉を買えばよかった。








df64a29d.jpeg両面に焼色をつけたら、酒をふり蓋をして蒸し焼きにする。

焦げそうなら少し水を足す。













850decde.jpeg焼けたら、タレを絡めながら煮詰めていく。

タレは、酒、醬油、味醂少々と水である。

しっかり絡んだら、お皿に盛り付けて胡椒を挽く。











78d911c1.jpeg肉巻きの野菜ときのこ。

これは、おいしいです。ごはんでも、お酒でも。

左から、いんげん、いんげん、エリンギ、ねぎ、ニラである。












919a6781.jpegそして、サーモンのマリネ。

うん。日本酒だと、ちっとも生臭くない。とはいうものの、1日経ってオリーブオイルがしっかり回ったのか、前日よりちょっと味がこなれている感じがする。

昨日の時点ではオリーブオイルが足らなかったようである。オイルでマスクする感じにしないときっとダメなんだな。







af495327.jpegそして、またこれだ。

菜の花のおひたし。

もうちょっとしたら、グリーンピースが出てくる。鞘からこぼれそうなくらい、しっかり実の詰まったグリーンピースを早く食べたいと思っている。










7f471fa1.jpegこれは久々の登場である。

焙ったお揚げ。これが出てくると、お酒を飲む気満々という感じがする。













024078ca.jpegまずはヱビス。
























7dab996d.jpegそして、神亀である、

これで神亀は飲みきってしまった。
しっかり熟成した、いかにも日本酒といういいお酒だった。大事に、大事に飲んだ。

次もこれにするか。あるいはいつもの三千盛にするか。


















桜は大分散って、葉っぱが出てきた。春物のジャケットを出して、コートとツイードのジャケットはクリーニングに出すために紙袋に詰めた。吉祥寺では、「○○(誰だか不明)は死刑だ!」と演説をぶっているおばさんがいた。

春本番である。



 
 
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