足繁く遊びに来てくれる友人がいる。
遊びに来るといっても、食事をして話をするだけなのだが、彼女(友人は女性である)はなかなかのグルメさんなので、実はこちらも勉強になることが多いのです。
そんな友人が来た日の夕食メニュー。
カプレーゼ。
トマトとモッツァレラチーズは半月形に切り、交互に並べる。
塩・胡椒(塩は強め)をして、ラップをかけて冷蔵庫で5分~10分くらいおく※。
※必要ないかもしれないけど、これで味がなじむような気がします。
手で適当な大きさにちぎったバジリコの葉を散らし、上からEXバージンオリーブオイルをかける。
シンプルな料理だ。でもほんとうにおいしい。この料理を考えた人はほんとに偉い。
シンプルだけにオリーブオイルの味や塩の違いも出ます。もちろん胡椒も。
こういう料理のときには、胡椒はちゃんとミルで挽いたものを使いたい。
そら豆がそろそろ出回り始めたので、サラダを作った。
塩ゆでしたそら豆の皮を剥いて、塩、胡椒、オリーブオイル。上からパルミジャーノ・レッジャーノのすりおろしをかける。
そら豆はまだ早かったかな、という感じ。あの独特の香りが足りませんでした。
そして、先日快哉を叫んだジェノベーゼ。
じゃがいもが多かった。ごろごろしてます。
さてこの日、食事のあとに異常に盛り上がった。
『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂,1985)
僕は、スーパーマリオの腕前にはかなりの自身があったが、You tubeの最速クリアを見て、自分がヘタレであることを痛感した。
↓こちら
http://www.youtube.com/watch?v=0zldvi6V0ms
『魔界村』(カプコン,1986)
この魔界村、あらためてやってみると難易度が異常に高いうえに、驚くほど操作性が悪い。
しゃがんだあと、↑キーを押さないと戻らないのとか勘弁してほしい。
そしてこいつ。レッドアリーマー。
ほんと強い。
すっかり小学生に戻ってしまった僕らは、悲鳴やら叫び声やらを上げ続けた。ご近所のみなさまには本当に申し訳ないことをしたと思っている。
今のところ、特にこれといった苦情等は受けていない。
「ビッグ・バン・ブーな退屈」の異名をとる、O氏という友人がいる。
大学生のころからなのでもうかれこれ10年以上の付き合いになる。
僕が引越したこともあり、久しぶりに会った。1年以上ぶりだ。
『多摩の恵』。
東京の地ビール。無濾過、非加熱処理の瓶内醗酵ビールだ。
アメリカの地ビールのような香りのアンバー系ビール。鍋に合わせてみたが、なかなかいい感じだった。
このビール、瓶詰めから3~5年で香りがピークに達するのだそうだ。瓶熟したビール、飲んでみたい!
でも、おそらく待ちきれなくて飲んでしまうのだろう。
そういうものだ。
本日用意した料理は、豆腐と枝豆としらすの和え物、タコとじゃがいものレモンマリネ、そして鶏つくねの鍋。
前記2つは、このブログでは最多出場であろうメニューである。
そして鍋もこの時期には欠かせない定番の鍋だ。柚子胡椒でいただく。
O氏とは久しぶりだったが、会ってみればブランクなど少しも感じさせない見事なグダグダ具合。楽しい時間を過ごしました。結局、就寝は午前5時過ぎ。朝刊が届いていた。
翌朝―(というか昼)。
おみやげにもらった、吉祥寺『みんみん』の餃子を焼いて食べる。
寝起きでいきなり餃子かよ、と顰蹙する向きもあるかもしれない。
だが、これは習慣なのだ。
O氏来訪時は必ずこうなる。このためにO氏はわざわざ『みんみん』に寄って餃子を買って現れる。
わりと悪くないです。
さて、餃子を食べながら聴いていたのはこれ。
ヘンデル『リコーダー・ソナタ集(全曲)』
/Hugo Reyne(harmonia mundi)
餃子との相性は置いておくとして、このCDが大好きです。
休みの日の朝にはとてもいい。
一から作るスパゲティー・ジェノベーゼに初挑戦である。
今、僕は満面の笑みだ。ジェノベーゼは大成功。とってもおいしかった。
まともなレストランで食べるととってもおいしいこのジェノベーゼ。家でもやってみたくて、当時フードプロセッサーを持っていなかった僕は市販の瓶詰めのジェノバ・ペーストで作ってみて、大失敗。香りは悪い、舌触りはザラザラ、もうほんとにひどい代物だった。それからずっと敬遠していたのだ。いつかは挑戦したいと思いながら。
それから幾星霜を重ね、ついにここに快哉を叫ぶことができた。というかやってみたらいいだけの話だったわけだけれど。
やってみたら、とても簡単なのでした。ソースに火を通しすぎて分離させないように注意すればいい。
まず、ジェノバペーストを作る。
【材料】
バジル(大袋)1袋、松の実 20g、にんにく 1かけ、パルミジャーノ・レッジャーノのすりおろし 大さじ4、塩、胡椒、オリーブオイル 多め
塩、胡椒は適当だが、あとで調整できるので、入れすぎないほうがいいと思う。味が濃くなりすぎると修正がきかないので。
以上の材料をなめらかになるまでフードプロセッサーにかける。
できあがりはこんな感じ。
具を準備する。
いんげん 10本くらい 半分にカット
※僕はパスタと一緒に茹でてしまいましたが、別に下茹でしたほうがいいかもしれません。
お湯を沸かし、1ℓにつき10gの塩を入れる。
パスタを投入.
茹で時間残り5分のタイミングでじゃがいもを入れる。
残り3分でいんげんを入れる。
フライパンにジェノバペーストとパスタの茹で汁を入れ、のばしながら温める。
このときに火を通しすぎると、分離してしまうので弱火で。
茹で上がったパスタと具を入れる。
しっかり和えたら、完成。
うーん。
ほんとにおいしかった。
瓶詰めのジェノベーゼがおいしくなかったのは、当然の話で、やはり生バジルの香りこそジェノベーゼの真骨頂。作りたてでこそ面目躍如というものだ。
作ってから時間がたてば、香りもとぶ、色も悪くなる、松の実の脂肪だって酸化してしまう。
作ってみてよかった。お得意パスタ・リスト入り、間違いなしの傑作だ。
ところで、ワインはこちら。
『IMAGO』。
イタリアのワインだけど、シャルドネです。
こちらもなかなかでした。
ピーマンに肉を詰めて焼いてみた。
おなじみ、『ピーマンの肉詰め』である。
何で、おいしいのだろう。不思議に思う。どうして、思いついたのだろう。こんなことを。
始めてこれをやった人は、カプレーゼ考案者なみにえらい。発想の妙を痛感するメニューだ。ヒントは餃子だろうか?
今回、中に詰めたのは鶏ひき肉だ。
【材料】
鶏ひき肉 300gくらい、酒、塩、たまご(全卵)1個、片栗粉
ピーマン 8個
【たれ】
酒、こいくち醤油、みりん(甘めが好きな人はみりんを多くする)
※たれとは別に、水溶き片栗粉を用意しておく
ピーマン以外の材料(いわゆるタネ)は、ボウルに入れて、ひたすら練る。白っぽくなってねばりが出るまで。そうすると焼いても肉が縮まないので、ピーマンから外れてしまうことはない。
ピーマンに詰めたら、油をひいたフライパンに肉の面から焼き付ける。焼き色がついたらひっくり返して、水(お湯)を入れてふたをする。
入れた水がなくなるまで、蒸し焼きにする。
焼きあがったら【たれ】を入れて、沸騰したらピーマン肉詰めを取り出す。
残った【たれ】に水溶き片栗粉を入れ、よく混ぜてとろみをつけ、ピーマン肉詰めにかけて、完成。
上記分量だと、肉詰めが16個できる。
僕は、この翌日もこいつを食べたのでした。
ところで、右側に写っているのは、『ごぼうと豆腐のたまごとじ』である。
本来なら、ごぼうはささがきにするのだが、面倒くさいのですりこぎでぶっ叩いて作った。
実はこの方が味がよくしみるかもしれない。楽だし。
だし汁でごぼうを煮て、酒、しょうゆ、みりんで味付け。
味が決まったら豆腐をくずし入れ、豆腐が温まったくらいでたまごを溶き入れる。
三つ葉があればのせるのだが、なかったので割愛しました。
先日、友人の弟をおもてなしする、という会をもった。
仲のいい友人でも、家族をご招待するというのはめずらしいことなので、楽しみにしていた。
そしてとっても楽しかった。話の合う友人の弟君なので、当然といえば当然なのだけれど、やっぱりちょっと不思議な感じがした。
モノに対して強いこだわりを持っている弟君であれば、きっとわかってくれる。そう思っていた。何がって、まあいろいろと。
さて、そんな集まりに作ったメニューがこちら。おなじみのものが多いです。
まずは、豆腐と枝豆としらすの和え物。
いつもの味です。
作り方は、昨年12月19日の記事を参照のこと。
タコとじゃがいものレモンマリネ。
これもよく作る。
実はこの料理はずいぶん前に吉祥寺の『Strings』というライブハウスで食べたこんな料理がおいしかったので、参考にしている。
余談だが、『Strings』は小さな店内にグランドピアノが置いてあって、間近で演奏を楽しめる、とってもいい店です。
これは新しいメニュー。ほうれんそうのサラダ。ベーコンオムレツのせ。
これは西荻『eat+』のメニューを参考にした。というかほぼそのまま。
今、自家製ドレッシングをいろいろ試していて、このとき試作品を出したら、とても評判がよかった。
近々、ここで発表したいと思っています。
ここでいただきもの。焼酎。
麦と芋のブレンドだそうだ。
ウィスキーのような風味のおいしい焼酎でした。
もうひとつ、奈良出身の友人から『本物の』奈良漬けをいただいた。
3年熟成の本物。こっくりと深い味だ。
焼酎も出たので、一転。和食に。
出し巻きたまご。
僕は東京出身だれど、たまご焼きは甘くしない。
他にも、いくつか出した。
鯛のカルパッチョやら、するめの糀漬けやら。
最後はパスタにしたわけであるが…。
実はこれが大失敗なのでした。にんにくを焦がしてしまいまして…。
ずっとこいつを食べたがっていた方には、大変申し訳ないことをしたと思っている。
ところで、友人弟君は、なんと『GOLDEN EGGS』のファンでもあった。
異常な盛り上がりを見せたのは言うまでもない。
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『Pocketful of Poetry』
Mindy Gledhill
この数ヶ月、僕は「ミンディ・グレッドヒルは分かってる!」と叫び続けてきた。この人のアルバムからはポップってのはこういうものさ、という自信が滲み出ていると思う。tr. 2『Trouble No More』がツボ中のツボ。僕の好物ばっかりいっぱい詰まってる。決して大袈裟な表現ではなく、棄て曲なし、最高に幸せな30分あまり。
『D'ACCORD』
SERGE DELAITE TRIO with ALAIN BRUEL
アトリエサワノのピアノトリオが大好きです。2枚同時発売のうちの1枚。これはピアノトリオにアコーディオンを加えた演奏。明るい休日のランチ。冷えた白ワイン飲みたくなる感じ。
J.S. Bach/Goldberg Variations
Simone Dinnerstein
ゴルトベルク変奏曲からグールドの影を拭いきれないのは仕方がない。この人の演奏には”脱・グールド”みたいな気負いはなく、曲に対してもグールドに対しても愛情に満ちていて、丁寧で、やさしくてすごく好きです。