忍者ブログ
トマトを買いに出かけて、なんとなく立ち寄った魚屋さんで、あんまりいいブリがあったので買う。照り焼きもいいけれど、こっくりと煮物もいいなあと思って大根を買って帰る。 帰ってきて思う。僕はブリを買うつもりじゃなかったんだ。
[278] [277] [276] [275] [274] [273] [272] [271] [270] [269] [268]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

16afd177.jpg関東大震災の直後まで、末広という鳥料理屋があってそこの鶏そぼろが大好きでした。淡煮のピースに鶏のそぼろがたっぷりかかり、黄身餡がとろりとかかって、それはそれは出会いのよい小鉢でした。
 
―『料理歳時記』 辰巳浜子(1977 中公文庫)


 
 


 
 


 
先日も引用したこの文章。『それはそれは出会いのよい小鉢』である。これをやってみない手はない、と思っていた。ちなみに『ピース』とはグリーンピースのことである。

辰巳浜子さんは、辰巳芳子さんのお母さんである。明治37年生まれ。『料理歳時記』は、辰巳家の家庭料理を歳時記の名の通り、春夏秋冬の章立てで記した名著。水上勉『土を喰う日々』と並ぶ一冊と思う。


その出会いのよい小鉢。

まずは、『ピースの淡煮』から作る。分量も全てこの本の通りに作ったので、ちょっと長いがそのまま引用する。

むきたてのピースにひたひたの水を加え、弱火で煮はじめます。鍋の豆が煮立ってガタガタ踊るほど強火だと、豆の皮がはがれて浮きあがり、ついには豆が煮くずれてしまうことになります。火加減に注意しながら、一応豆がやわらかくなったら、砂糖と醬油または塩で淡味にととのえるのです。豆四百グラムに対して砂糖大匙一杯から一杯半、醬油大匙半分、塩なら小匙三分の二くらい加えて、味のしみ通るまで煮つづけるのです。塩だと豆の色がきれいにあがります。

もう一箇所。茹で方に関して。

ピースを茹でる時に、豆がやわらかくなったといっても、すぐ笊にあげてしまってはいけません。すぐ上げてしまうと、豆の表面にしわがよって、さめるにしたがって堅くなってしまいます。豆がやわらかくなったら、火を止めてそのまま豆をむらしてみてください。むらしが通ればしわがよることはありません。これが空豆や枝豆と茹で方が違うところです。
 
僕は塩で実践。なるほど、この通りにやって、しわのないグリーンピースをゆでることができた。

さて次は鶏そぼろである。だし汁と酒、砂糖、醬油、しょうがの搾り汁を合わせた割り下で、鶏ひき肉300gを炒り煮にする。


さて、問題は次だ。

―『黄身餡がとろりとかかって』

黄身餡は和菓子の黄身しぐれに使われる、あのぽろぽろのものではなさそうである。とろりとかかっているから。そこで今回は、卵黄をくずしてかけてみた。

2cb26959.jpgこんな感じだ。

鶏そぼろの滋味とグリーンピースの香りがいっしょになって、すごくおいしかった。これは定番化の予感である。

ひとり分を小鉢にして、卵黄をひと匙かけたけれど、数人分をまとめて、温泉たまごでもいいな、と思った。次回はそれを試してみたい。

 





この日、来客(1名)があったのでせっかくだからとしっかりお酒を飲む用意をしておいた。

0eaaf267.jpgビール。

瓶のヱビスは、どうやら安定した供給が確保できたようである。





















f8c1494b.jpgたたき胡瓜。

袋に入れて、擂り粉木でぶっ叩いた胡瓜に、塩、胡椒、醬油、胡麻油を和えたら、すり胡麻をかける。

目にも夏っぽい。










1b32cde0.jpg水菜とお揚げの煮浸し。

水菜は、『京水菜』があったのでそれを使う。しかし、もう夏の水菜であった。浸しで食べるには、ちょっと強(こわ)い。










60eb5c8d.jpgそして、これが先程の『末広の鶏そぼろ』の再現である。













fce48e90.jpg日本酒は『三千盛 純米』。

すっきりと、冷で。

香りがよくて、旨みがあって、甘さ控えめ。我が家のお酒である。



















eb93029f.jpg片口に。

この片口は白丹波。













1eaa1c56.jpgひさびさである。

クリームチーズ奴。














6026d190.jpgするめの糀漬け。

新生姜があったので、それを針生姜に。













こうして並べてみると、こまごまと出している。

そして、2011年初登場となる新牛蒡である。

b1864e4d.jpg肉豆腐。

何度も何度も、呪文のように繰り返してきたけれど、再度申し上げる。

肉も豆腐も、この際脇役に徹していただこう。

牛蒡と三つ葉を食べたいがために、僕は肉豆腐を作るのである。







この日の話題。

・『予告された殺人の記録』
・カダンのうた(♪カダン、カダン、カダン、お花を大切に)
・JR東海CMの牧瀬理穂はかわいかった
⇒きっと今の中学生も20年後『あのころの板野友美はかわいかった』とか言ってるはずだ
・青雲のうた(青雲、それは君が見た光)
・暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう
⇒日曜午前中のテレビプログラムについて
・片付けのカリスマ
・『あなたにも、チェルシー、あげたい』

どうでもいいことしか話してない。懐かしいCMについて、異常な盛り上がりを見せたこの夜。

翌朝、ウコンの力も遠く及ばないひどい二日酔いが僕を待っていた。





PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
あなたにもチェルシー、あげたい!
なつかしい!!

(最近、更新が多くてしあわせです)
隠れファン 2011/05/27(Fri) 編集
Re:無題
隠れファンさん、こんにちは。

♪ほーらー、チェルシーイー、もひとーつー、チェルシーと歌ったんです、真夜中に30代オトコふたり。みっともない気もしますが、愉しかったです。

更新、ほんとに多いですね。自分でもびっくりです。これをできるだけ続けたいと思っています!

コメント、ありがとうございます!
 【2011/05/30】
用意
本当に、”しっかり”な用意ですね。これだけ並んだら、楽しいですね。二日酔いでもいいや、って感じ。
青雲のうた、必ず、一緒に歌ってしまいます。そして、笑点を観ます。
なま URL 2011/05/27(Fri) 編集
Re:用意
なまさん、こんにちは。

そう。このCMが流れるときにはこの番組、っていうのがあるんですよね!でも冷静に考えると、幸せの青い雲って、空と同化して見えないですね。
いろいろと用意したんですが、クリームチーズとか、するめ糀漬けとかは調理がないので、出すだけなんですね。でも、お酒を飲んでるときって品数が多いとうれしいんです。

コメント、ありがとうございます!
 【2011/05/29】
無題
飲んでいるときの会話,なんてアホらしく,とっても楽しいのでしょうか!

「カダンのうた」は,CMソングの割に短調要素があるところがぐっと来ます。
歌詞が植物の病気についてのみなところもたまりません。特に「白い星のうどん粉びょ~う~,かっぱん病は葉を枯らすのです♪」のくだりは,歌っていてなぜか盛り上がりますね。

ちなみに私は20年後くらいに「あのときの前田敦子は可愛かった」と確実に言っている気がします。板野友美の方が牧瀬里穂に似てるだろうけど。

そんなアホな話をしながら食べる,肉豆腐の三ツ葉は幸せでしょうねえ。きれいな色。

(ちなみに,実は私もオクトーバーフェストに行ってきました。)
まながつを 2011/05/27(Fri) 編集
Re:無題
まながつをさん、こんにちは。

そうなんです!盛り上がってきて、♪かっぱん病は葉を枯らすーのーです で一旦終止したかと思いきや、突如物悲しいマイナーに転調するあそこが、わけわかんないけど妙にぐっときます。

板野友美ですが、別に僕がどうっていうのではなくて、今をときめくアイドルの代名詞、というような意味で名前を出したわけなんですが…、とかいうと言い訳がましくて見苦しいですね…。

なんか、こう、コメントの返しなのに、飲んでるときのバカ話っぽくなってしまいました。

さて。オクトーバーフェストは、僕は行けなかったのです。とほほ…。仕方がありません。家でパウエルクワックでも飲みます…。

コメント、ありがとうございます!
 【2011/05/29】
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
HOME
home
カレンダー
02 2017/03 04
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
おすすめ音楽
1a8e2a6a.jpg
 
rank_01.jpg



『Pocketful of Poetry』
Mindy Gledhill

この数ヶ月、僕は「ミンディ・グレッドヒルは分かってる!」と叫び続けてきた。この人のアルバムからはポップってのはこういうものさ、という自信が滲み出ていると思う。tr. 2『Trouble No More』がツボ中のツボ。僕の好物ばっかりいっぱい詰まってる。決して大袈裟な表現ではなく、棄て曲なし、最高に幸せな30分あまり。

fce3ef34.jpg

rank_02.jpg



『D'ACCORD』
SERGE DELAITE TRIO with ALAIN BRUEL

アトリエサワノのピアノトリオが大好きです。2枚同時発売のうちの1枚。これはピアノトリオにアコーディオンを加えた演奏。明るい休日のランチ。冷えた白ワイン飲みたくなる感じ。

fce3ef34.jpg

rank_03.jpg



J.S. Bach/Goldberg Variations
Simone Dinnerstein

ゴルトベルク変奏曲からグールドの影を拭いきれないのは仕方がない。この人の演奏には”脱・グールド”みたいな気負いはなく、曲に対してもグールドに対しても愛情に満ちていて、丁寧で、やさしくてすごく好きです。



カウンター
最新コメント
[03/25 zutan]
[03/07 Mik]
[01/27 雅子]
[01/14 nao]
[01/06 ハナ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
セキヤ
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1977/05/04
職業:
会社員
趣味:
料理
自己紹介:
憂いのAB型

バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
お天気情報
NINJA TOOLS
ひとくちメモ
心のメモ(10月)
腰が痛い/引っ越そうと思っている/ハナレグミのライブに行ったらスチャダラが出てきて『今夜はブギー・バック』を歌った/10年ぶりくらいでエヴィスのジーンズを買った/西荻のカフェ『11(イレブン)』が11/11で閉店。残念です/会社のPCがクラッシュ。困った/羊頭狗肉を本当に行っていた店がモスクワにあった/
ひとくちメモ
心のメモ(11月)
腰痛から完全復帰/コンパクトマクロレンズを買った/焙じ茶をよく飲んでいる/イライラした/海鮮丼うまい/西荻新居ついに今週末契約/人のせいにするのはよくないと思う/引越し完了/友人の存在をありがたく思う/ネットがつながるまで3週間くらいかかるらしい/連日の深夜まで及ぶ片付け作業で眠い/寒くなってきたので湯たんぽを出した/
ひとくちメモ
心のメモ(12月)
吉祥寺のタワレコはヨドバシカメラの中に入ってからすっかり足が遠のいてしまった。前の方がよかったと思う/和室のコンセプトは『昭和』に/口に出して言うのはちょっと恥ずかしいのだが『亡き王女のためのパヴァーヌ』っていい曲だなあと思う/真心ブラザーズのライブに行った/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/駅伝の『無念のリタイア』に弱い/もちつき大会に参加。楽しかった/3年以上使った携帯をついに機種変更/西荻在住の友人がお引越し。新居も西荻/『東京フレンズTHE MOVIE』という映画をみたが、数年ぶりに映画をみて涙を流した。情けなくて/最近西友の『冷凍食品4割引』の回数が異常に多い気がする/
ひとくちメモ
心のメモ(2月)
魚屋で刺身を買った帰りに化け猫に追いかけられるという夢を見たが、すげえ怖かった。でも逃げ切った/風が強かったので窓を開けて空気の入れ替えをしたら、部屋が砂だらけになった/しおかぜをほほにうけはだしでかけてく/ふりむけばしろいすなわたしのあしあと/洗濯物を干しているときに『大東京音頭』を口ずさんでいて自分でもびっくりした/無農薬のお米を買おうとしたが5kgで4000円近くしたので敢えなくあきらめた/
ひとくちメモ
心のメモ(3月)
『コンピューターおばあちゃん』を聴いて、ちょっと泣いた/久しぶりに中野に帰ったら『disk union』ができていた/
ひとくちメモ
心のメモ(4月)
気かつくと野菜ジュースの『♪びっくらこいーたー』を歌っている/間違えて『香りつき』のトイレットペーパーを買ってしまった/西荻デパート内の『魚正』が閉店。悲しい/家のすぐ近くで火事があった/表札がローマ字の家が嫌い/もう出ないんじゃないかと思っていた『たのしい中央線5』発売。即買いする/東京・天王洲アイル周辺で震度11の局地的大地震、という夢を見た/ガチャピンかムックかなら断然ムックだ/
ひとくちメモ
心のメモ(5月)
新企画『人間失格』の骨子固まる/頭が痛い/
ひとくちメモ
心のメモ(6月)
窓の外から演歌が聞こえる/ノドが痛い/『血の月曜日事件』起こる/PDFは『Portable Document Format』の頭文字であると知った/
ひとくちメモ
心のメモ(7月)
アパートのエントランスにヤモリがいた/友人宅で『聖☆おにいさん』を読んで爆笑/このブログを『ブリ買う』と呼んでいる人がいてちょっと嬉しかった/
ひとくちメモ
心のメモ(8月)
赤塚不二夫が死んだ/ソルジェニーツィンが死んだ/今年は蝉が少ないような気がする/パジャマを着て寝るようにした/家の近くで蜩(ひぐらし)が鳴いてた/神様、お願いだから僕の1日を36時間にしてください/ケメックスを割ってしまった/新しいケメックスを買ってきた/友人とipodを取替えっこして聴いていたら、談志の落語が入っていて感動した/
ひとくちメモ
心のメモ(9月)
中央線内に流れる相田みつをのコンテンツが異常にうざい/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年10月)
マックの『ベーコンポテトパイ』が復活。とても嬉しい/ドムドーラを忘れるな/『三年目の浮気』を美女とデュエットするのが夢だ/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年11月)
にわとり文庫に行ったらネコがいた/『e+』一時閉店。残念です/
ひとくちメモ
心のメモ(2008年12月)
自転車のベルを無闇に鳴らす人間が大嫌いだ/寒くなってきたので湯たんぽを出した/年末に仕事を追い込むつもりが、自分が追い込まれた/このままだと水道を止められてしまう/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年1月)
『相棒』スペシャルが面白かった/分度器が欲しい/嵐のような一週間だった/もうダメだ/いや、そうでもないかも/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年5月)
このブログをFirefoxで見てる人が10%を突破した/『1Q84』は発売日にゲットしたがまだ手をつけない/
ひとくちメモ
心のメモ(2009年6月)
檀さん、大和田さん、檀さん/笑った拍子にオナラが出た/玉の湯が廃業。超・残念/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年3月)
まねきねこダック全否定/素敵なスリッパを買った/愛用の『シルク石鹸』メーカー製造中止。寂しい限りだ/強風に煽られてジャージの下が行方不明/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年4月)
やましげ校長の退任がほんとうに寂しいです/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年11月)
「返しにきたよ。」友人が持ってきてくれた傘にまるで見覚えがない。/奥田民生が『茜色の夕日』を歌っている動画を見て泣いた/カゼをひきました/
ひとくちメモ
心のメモ(2010年12月)
六本木『ABBEY ROAD』で"The Parrots"のライブに感動/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年1月)
我が家もついに地デジ化/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年3月)
武道館にくるりのライブを見に行った/震災当日、荻窪まで4時間くらいかけて帰ってきた/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年5月)
J・アーヴィング『また会う日まで』読了/そろそろストーブをしまおうかと思っている/靴下の左右を揃える手間を省くためすべて同じ柄にするという新発想/『ニルスのふしぎな旅』DVDセット購入/
ひとくちメモ
心のメモ(2011年7月)
甚平を買った/坂本屋が復活してた/『いいとも打ち切り』ってあって思わず東スポを買ってしまった/魁皇関、おつかれさまでした/
ひとくちメモ
心のメモ(2012年3月)
松本大洋の『Sunny』がすごい/やっぱタモさんはすげえや/
ひとくちメモ
心のメモ(2012年4月)
洗濯機を買い替えた/『anan』表紙のしょこたんにどうしても目を奪われてしまう/
ひとくちメモ
心のメモ(2013年4月)
2年ぶりくらいにひどいカゼをひいた/
ひとくちメモ
心のメモ(2013年8月)
個人的空耳アワード2013は『金玉をつけないでよ』に決定/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年7月)
野々村県議の会見はたしかに笑ったが、どうにも後味が悪い/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年9月)
カイン・ハイウィンドに2度も裏切られた/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年10月)
虫歯治療中/『ちいさこべえ』の”りつ”が超かわいい/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年11月)
ぐんまちゃん、おめでとう/中野サンプラザにくるりを聴きに行った/
ひとくちメモ
心のメモ(2014年12月)
やりきれない出来事が多すぎる/『天城越え』という歌はよく聴くとじつに陳腐だ/
ひとくちメモ
心のメモ(2015年1月)
初詣は日本橋の小網神社に出掛けた/『相棒』スペシャルはいまいちだった/箱根駅伝を走る選手が眉毛を整えているのを見るとちょっと鼻白む/
Powered by ニンジャブログ  Designed by 穂高
Copyright © ブリを買うつもりじゃなかった All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]